【2023年夏】ビッグベンド国立公園への旅、その5ートレイルその2、最終章

この記事は約5分で読めます。
広告

真夏でも歩けるトレイルその2

北半球の国ではどこもかしこも異常に暑い日々が続いているようです。ここルイジアナも例外ではなく、最高気温を更新してweather.comで紹介されていました。さらに珍しいな、と思うのが暑いだけでなく乾燥していること。ラフィエット市の市長が非常事態宣言を出したぐらいです。

Mayor-President declares state of emergency for Lafayette Parish

逆にハリケーンはどこに行った?直撃はいらないですが、ひと雨欲しいです。

Window Trailへ

最終日は11時にロッジをチェックアウトする必要がありました。それでももう一つぐらいトレイルを歩きたかったので、レンジャーと相談してこれも山の中にあるWindow Trailを歩くことにしました。

ただこのルート、国立公園内でも一番レスキュー要請が多い所(前日も要請があった、と言っていました)、かつ熊の出現情報が多い所なので、水をたくさん持っていき、気をつけるようにしました。またチェックアウト前にシャワーも浴びたかったので、7時ごろに出発、8時半まで行ける所まで行き、9時半すぎにはトレイルを出てロッジに戻れるようにしました。

先日紹介したロスト・マイン・トレイルと違い、ウィンドー・トレイルは行きがずっと下り、帰りがずっと上りなんです。また山の中とは言え低いところを歩くので、日陰がほとんどないのも帰りに体力を奪う原因だそうです。難度は「Easy to Moderate」です。

出発地点と目的地の標高差

ウィンドー・トレイルを歩いたときの状況

7時前だとまだ陽が完全に登っていませんでした。綺麗な朝焼けです。

カサ・グランデの後ろに太陽が

ロッジ横の入口からもウィンドー・トレイルに入れるのですが、時間と体力があまりないので、車でCamp groundまで行き、amphitheatreの駐車場に車を停め、お手洗いがすぐ近くにあるLoop3入口からそこから散歩道に入りました。これで約1マイルの近道になります。

正規ルートはショートカット・ルートより1マイルぐらい長い
この看板がある入口から入る
トレイルの全容

トレイル入ってすぐに階段を降りていくような感じ。ぬかるんでいる所はなく、風景を見ながら下っていきます。次第に渓谷の底にたどり着きました。朝陽が登るとすぐに背中に日光を感じました。

朝陽を背に山間を歩いていきます

たまに木々の中に入るのですが、基本開けている平地のような所を歩きます。確かにほとんど日陰になるような場所はなく、時が経てば太陽も上がって気温が上昇するので、きついことが容易にわかります。

それでも下りなのでどんどん歩を進めていきましたが、気づくと自分が設定した引き返す時間の8時15分になってしまいました。帰りは登りなので十分に時間を取らないといけません。

行き着けた場所は本来なら水があり、川であろう場所でした。次回はこれより先に行き、岩の間からターリングア(Terlingua)方面を臨むことができればと思いました。

水があったら多少濡れても渡る必要があった場所

出会った動物たち

運良く熊に合うことはありませんでしたが、帰るのにひたすら登りはつらい。大変だなーと思っていると小さな動物がひょんと現れて疲れを癒やしてくれました。

野ウサギ(hare)でした。ここも本来小川であるところですが、上流からぴょんぴょん跳ねて道案内してくれているようでした。

9時半すぎに駐車場に戻り、さぁ宿に戻ろうか、としたら別な動物にも遭遇しました。ロードランナーでした。彼らは鳥なのに本当に路上をよく走っています。少しでも飛べるんだったら、飛んだほうがいいのに。

ロッジに戻りシャワーを浴び、荷物を整えてフロントデスクに移動。鍵を返してチェックアウトをしました。今回2泊でしたが本当に楽しい滞在で、素晴らしい景色に日常を忘れ癒やされました。

チソス盆地を離れる前にもう一度だけWindow View Trailに行き、the Windowを望んできました。昼間の姿も壮大でした。

窓(真ん中V時)の向こうに砂漠や別な山々が見える

是非また戻ってこようと思います。

パンサー・ジャンクション

帰り道、寄ることが出来なかったパンサー・ジャンクションに立ち寄りました。ここには24時間開いているガソリンスタンドがあります。

6台同時に給油可能
場所を考えればすごい高いわけではない

ガソリンの値段ですが国立公園内という場所を考えれば妥当に思いました。同じ日でマラソンでも給油しましたが、1ガロン辺りの差は10セントでした。普通の都市とは20~30セントぐらいの違いでしょうか。

折角なのでビジターセンターにも立ち寄りました。

ここには郵便局や売店もあり、確かに一番大きい観光案内所でした。30分おきにこの辺りの様子の映画も上映していました。キャンプをする人用に水(確か一人1日5ガロンまで)も提供していました。便利な所です。あっ、展示されていた恐竜の骨にも触ってきました。

帰途へ

またマラソンに立ち寄り、Hwy90の下道を使ってサンアントニオまで6時間ぐらい運転しました。帰りは国立公園を出てマラソンに着く手前だけでなく、Uvaldeという街に入る手前でも国境警備隊の検問(U.S. Customs and Border Protection Inspection)にひっかかり、パスポート及びビザ(グリーンカード)の提示を求められました。1回目は予想していましたが、2回目があったのにはちょっと驚きました。

2度も検問にひっかかるのは面倒、という方はI-10に乗って移動することをお勧めします。しかしHwy90を使って東に向かう場合、Sandersonを超えるとComstockまでしばらくガソリンスタンドがないのでご注意を。

途中街の名前があっても存在すら怪しいところをいくつか通りました。サンアントニオまでの道のりで実際に「街」と思えたのはDel Rio(人口3万4000人)とUvalde(人口1万5000人)だけでした。ただしドライブ中の左右の風景はI-10を通るよりも豊かで、国立公園を出てもずっとその中を走っているようでした。

ここ1週間、ビッグベンド国立公園に行って過ごした休みのことを記述しましたが、今回でひとまず終了とします。最後までお付き合いありがとうございました。また今後行く方の参考になればと思います。

コメント

にほんブログ村