インフルも3つ目の流行に認定

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新型コロナ+RSV+インフルエンザ

今週のルイジアナは86F(摂氏で30℃)を超える日が何日かあり、暖かいというより暑い日が続いた週でした。ところが今日になりここでも40F台後半に。風もあってかなり寒く感じました。11月に入ってフロリダにハリケーンが直撃したりもして、変な気候です。

インフルエンザがエピデミックに

10月末、勤務先で学生や教員がバタバタとインフルエンザに感染していることを紹介しました。2022年41週目でのデータです。

CDCの発表

それからも何か調子が悪い、という同僚が出て大丈夫か?と思っていたのですが、アメリカでは11月に入って正式にインフルエンザが国内で流行し、エピデミックな状態になっていることを発表したようです。

これで要請があれば軍やFEMAが出動し、人工呼吸器などを必要な自治体に貸し出すとのこと。COVID-19や子供の呼吸合包体ウイルス感染症(RSV)に引き続き、呼吸器系疾患としてはトリプルパンチとなっています。

流行具合

先週の時点での流行り具合を見てみます。

CDCのサイトより、11/5は44週目で202244と表記

前回紹介した時点では2022年41週目ですから今回の2022年44週目までほぼ50%増しで増えている感じに見えます。ラボ検査での陽性率も12.8%となっています。

ここルイジアナの状況を調べてみました。

https://www.cdc.gov/flu/weekly/index.htmより11/5/2022の時点

予想通りVery Highでした。ただ上の分布を見ると東南部で特にインフルエンザが流行しているように見えますが、他から見れば暖かい地方のはずなのに何故流行るのでしょうか?ウイルスは暖かい方が生存し辛いはずですが。

対策

新型コロナも2回、そして今年インフルエンザにも罹ったという学生から「(自分は)新型コロナよりもインフルエンザの方がきつかった」という話を聞き、ビビリな私は早速インフルエンザのワクチン接種をしてきました。

近所のスーパー(Albertson)の薬局に予約なしで行き、すぐに受けることが出来ました。保険があったので支払いはなかったですが、額面では$60ちょっとという表示になっていました。接種後、おまけで次回食料品が10%引きになるクーポンを頂いたので次回の買い物で使おうかなと思っています。

今回も私は副作用なかったですね、幸運なことに。

オミクロンはBQ.1とBQ.1.1が主流に

変異亜種の流行具合

新型コロナはRNAウイルスなので予想通り変異を繰り返すのですが、アメリカではオミクロンの新しい変異種が主流となったようです。

New omicron subvariants now dominant in the U.S., raising fears of a winter surge

BA.5を上回った、と書いてありますがCDCのサイトで確認してみます。

CDCより11/12/2022のデータ

BQ.1とBQ.1.1を一括りにすれば、確かにBA.5を比率で上回っています。データ的には感染者数を見ても、陽性率を見ても数字に信頼を置くのは難しいのですが、陽性の中で変異種がどの程度かは信頼出来るデータでしょう。

BQ.1とBQ.1.1の特徴は、というと、、、

Recent laboratory studies indicate that new mutations in the virus’s spike protein appear to make BQ.1 and BQ.1.1 as much as seven times more “immune-evasive” than BA.5.

NPRより

(スパイクタンパク質の新しい変異によりBQ.1とBQ.1.1はBA.5と比較し、免疫をくぐり抜けて感染する性質が7倍程度高いようだ)

毒性の差異については触れていません。専門家でも楽観的に見ている人、十分に注意が必要だと言っている人もいるので、素人としての我々も自分で判断するしかありません。これから感謝祭やクリスマスなどで室内で人が会うので感染の確率は増えますが、免疫がどの程度防ぎ、感染しても重症化せずに収束してくれるでしょうか。

ワクチンの効果

私は以前、1価ワクチンと2価ワクチンについて1つの論文を紹介しました。

その論文では差異が認められなかった、と結論づけていましたが、いやいやちゃんと価値がありそうだぞ、という論文(ただし査読前)も上がってきました。

mRNA bivalent booster enhances neutralization against BA.2.75.2 and BQ.1.1

結局のところ、記事にあるように我々は新型コロナウイルスに対してロシアンルーレットを強いられている、ということです。ここ2週間の円ードルの為替ルートしかり、ベストの対策は後になって振り返って検証しないと判明しそうにありませんね。

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