【2023年夏】ビッグベンド国立公園への旅、その4ー米墨の国境へ

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サンタ・エレナ・キャニオンで夕陽を

今日から新学期が始まり、まぁ色々なことが起きて対処に追われています。新入生が来るときは毎度のことですが、現実逃避したくブログを記しました。ハリケーン・ヒラリーに見舞われたカルフォルニアに住む方々は大丈夫でしょうか?心配です。

チソス盆地のレストラン

午前中にロスト・マイン・トレイルを歩いた後、部屋に戻ってシャワーを浴び、1時過ぎにチソス盆地内にあるレストランで昼食を取りました。2023年8月現在、ここの営業時間は毎日

  • 朝食7:00-10:00
  • 昼食:13:00-17:00
  • 夕食:17:00-20:00

となっています。宿泊客でなく訪問者誰でも利用することが出来ます。

閑散期だったためか、並ぶことなく案内されて中に入ることが出来ました。

木を多く使った山小屋のレストラン

貴重なはずなのに、冷たいお水をガラスのピッチャーに入れて出してくれました。有り難いことです。当日持ってきたランチメニューは以下の通り。

Lunch menu (2023年8月)

十分にお腹が空いていたので、Bandito Burgerを注文しました。

たっぷりのポテトにお肉のパテ2つのどでかいバーガー

想像以上のボリュームでしたが、全て平らげました。十分に美味しく頂きましたが、山の上で食材も下界からもってくる状況で文句を言う人の気がしれません。価格もサービスを提供する場所的な状況を考えたらむしろ安いぐらい。

レンジャーとの会話@Visitor Center

気温

昼食後、朝立ち寄れなかったビジターセンターに立ち寄り、レンジャーと雑談をしました。そこでもらった資料がこれ。

Daily Report -August 9, 2023

特に気温に注目して下さい。山での最高気温は90F半ば、川や砂漠地帯の最高気温は111F程度、と書いてあるのがわかります。大きな違いです。

ここ24時間各地の気温を表にしたものがありましたが、Chisos Basinが標高5400ft(約1646 m)で最高気温が95F(35℃)、最低気温が71F、午前8時の気温も74F(約23℃)となっています。今朝外に出て感じた70F台という気温の感覚はあっていました。

ちなみに標高が一番低いRio Grande Village(東側でメキシコとの国境に近い場所、標高564m)やCastolon(南西部でサンタエレナキャニオンが近くにある場所、標高905m)は砂漠地帯であり、最高気温がそれぞれ115F(約46℃)111F(約44℃)で高いのがよくわかります。同じ国立公園内でもこれだけ気温が違うのにあらためて驚きました。

助言

レンジャーからの助言は以下の通り。

  • 砂漠地帯のトレイルはこの時期どんな時間帯でも行くな。行くなら午前中に山中のトレイルを。
  • トレイルを歩くときは夏でも長袖、長ズボンに帽子着用。水は1時間あたり一人1リットル持参。
  • 午後は舗装された道をドライブするだけにせよ。4X4で車高が高くても、未舗装の道でスタックしたらいつ誰が助けに行けるか分からない。レッカーしてもらうにも最悪数千ドルのコストがかかりうる。
  • チソス山脈やその盆地で熊の目撃情報が多数寄せられているが、一度も人が被害を受けたという報告はない。餌を与えず、人間を襲っても何も得られないことを教えてきて、今後も続けるべし。熊はサボテンの赤い実を食べる。
  • ピューマは山の奥に潜んでいて、20数年ここに通っているレンジャーでも1度しか見たことない。
  • パンサージャンクション(Panther Junction)のビジターセンターには恐竜の骨が展示され、直接触ることが出来る。世界でも珍しい体験が出来るので、行くべし。

涼みながら他にも色々と話しをしましたが、要点は以上です。この助言を元に、午後遅くにRoss Maxwell Scenic Drive(舗装された道路)を使って4年前も訪れたサンタエレナキャニオンを車で見学しに行くことにしました。基本それほど歩きません。

サンタエレナキャニオンへ

この国立公園は広く、チソス盆地からサンタエレナ渓谷へは約47マイル、法定速度が時速45マイルに設定されているため1時間ちょっとかかります。

山を降りてGano Springs Rd.で西に少し移動、Ross Maxwell Scenic Driveの看板が見えたら左(南)に進路を取りました。あとはCastolon(ビジターセンターは夏開いていなかった)の方へひたすら進路を取りました。

この道を通ると、気温がどんどん上昇していくことが良くわかりました。山を降りてGano Springs Rd.に入ったときにそれを感じましたし、さらにRoss Maxwell Scenic Driveでも感じました。

Ross Maxwell Scenic Driveにはその道から見える風景だけでなく、Sam Nail RanchやHomer Wilson Ranch、Sotol Vista Overlook(展望台)やMule Ears Viewpointなど途中で立ち止まっては、景色を見て写真を撮るスポットがたくさんあるのですが、非常に暑かったのと(本当に外は110Fを超えていた)前回どこも立ち寄ったはずなので、1つの場所を除きスキップしました。

唯一立ち寄ったのはサンタエレナキャニオンの展望台です。パノラマで写真を撮りたかったのでした。

終点のトレイルヘッドに到着し、車を停めてキャニオンの入口まで数百メートル歩きました。

全行程は1.6マイルだけど、峡谷入口までなら歩いて5分程度

夏場のためなのか、今回もメキシコとアメリカの国境を流れるリオグランデ川の水量は多いと見受けられました。相変わらずサンタエレナキャニオンは壮大で、500m近くの自然の璧に圧倒されました。

川を隔てて右はアメリカ、左はメキシコの領地

川の向こう岸に渡ってトレイルの先に行けないかな、と思いましたが、どの地点も水量たっぷり、流れも足を取られそうなぐらいそこそこ速く無理でした。手前は泥でぬかるんでいたし。右側に大きく迂回しても無理だったと思います。前回訪問したときと違い、メキシコ側の岸に渡ることも難しいと感じました。

水量あって川幅が広く渡れる気がしない

太陽が雲やキャニオンに隠れて直射日光は避けられたものの十分に暑かったので、ほどほどに滞在したのち車に戻りました。この辺りは方角的に西側に位置します。ロッジへの戻る途中、夕日がキャニオンに向かって沈む風景はとても綺麗でした。

夕陽の左側のくぼみがキャニオンがある所、逆光で暗く山脈が見えないのが残念

振り返るとキャニオンとは反対側に位置する広大なチワワ砂漠も夕陽に彩られ、荘厳さすら感じました。しかし外の気温は115F(約46℃)。暑いし熱風はすごいしでのんびり眺められなかったのが残念です。

真ん中右端、夕陽に照らされた高く見える山はCerro Castellanのはず

帰り道、上の写真右端に見えるCerro Castellan(と思われる)の近くを走ると、下の画像のように白い砂がたくさんある場所がありました。これだけ見せるとホワイトサンズ国立公園?とも誤魔化せそうです。

この白い砂は火山灰で、ビッグ・ベンド国立公園において数百万年にわたって火山活動があった顕著な証拠だと言われています。Cerro Castellanは火山灰、溶岩、凝灰質岩などの火山岩が高く積み重なったものだそうです。これらは国立公園の説明の受け売りです、悪しからず。

ロッジに戻ったときにはすっかり暗くなっていましたが、安全運転で無事戻れました。夜になると野生動物が急に道を横切り、びっくりさせられることが幾度とありました。

その5に続きます。

おまけ(動画)

YouTubeでこのロス・マックスウェル景観道路の全容を見ることが出来ます。動画、すごいな。

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