ミス日本に関する記事・コメントへの私感

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椎野カロリーナさん、益々のご活躍を

今回はどちらかというとポリティカルな内容の話です。読んでいて不快と思いましたらすぐに閉じて他のページを閲覧下さい。長いことアメリカ住んでると、ずっと日本にいる人と感覚がずれていることもありえること理解していますので。

気分が悪かった話

昨朝、このニュース記事を読み、コメントを読んでいたら気分が悪くなりました。感情的に物事を書くことはよくない、と思い一日以上その話題を寝かしておきました。それで今日になったけどやっぱり腑に落ちないというか残念な気持ちでいっぱいなので、ここに記します。

どんな記事か?色々なところでニュースになっているかと思いますが、Yahoo!ニュースから。

ミス日本グランプリに椎野カロリーナさん ウクライナ生まれ「日本人として認められたことに感謝」

アメリカでも人種や見た目で差別や偏見があります。特に南部は根強いです。勝手に日本はそれほどでもない、と思っていましたが、匿名のコメント、同意している方の数を見ると、アメリカと同等かそれ以上に酷い現状です。カウントされている数はそれほど正しくないのかも知れませんが、がっかりです。ガラパゴス、文化的に原始的な国丸出しです。

彼らの多数のコメントを汲み取れば、彼らはミスコンの日本人有資格者を人類学上(モンゴロイド)で同一と分類できる場合、もしくはDNA鑑定を採用しミトコンドリアDNAやY染色体である共通した遺伝子配列を持つ場合、といったガイドラインを設けたいのかな、と感じました。しかし、これじゃ例えばアメリカの一滴規定(One-drop rule)と一緒でしょ?

日本人の定義

日本は法治国家です(と思いたい)。どこかの約束を守らない国とは違います(と思いたい)。そこで一応ミスコンのサイトで応募資格を確認しました。

日本国籍を持つ17歳から26歳(2024年12月31日時点)までの未婚の女性

日本国籍とはなんぞや、と思い法務省の国籍法を確認しました。

第一条 日本国民たる要件は、この法律の定めるところによる。
    (出生による国籍の取得)
第二条 子は、次の場合には、日本国民とする。
    一 出生の時に父又は母が日本国民であるとき。
    二 出生前に死亡した父が死亡の時に日本国民で
      あつたとき。
    三 日本で生まれた場合において、父母がともに
      知れないとき、又は国籍を有しないとき。
      (認知された子の国籍の取得)
第三条 父又は母が認知した子で二十歳未満のもの
    (日本国民であつた者を除く。)は、認知をした
    父又は母が子の出生の時に日本国民であつた場合
    において、その父又は母が現に日本国民であるとき、
    又はその死亡の時に日本国民であつたときは、法務
    大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を取得
    することができる。
  2 前項の規定による届出をした者は、その届出の時に
    日本の国籍を取得する。(帰化)
第四条 日本国民でない者(以下「外国人」という。)は、
    帰化によつて、日本の国籍を取得することができる。
  2 帰化をするには、法務大臣の許可を得なければならない。

つまり日本人(=日本国民)とは法的に日本の国籍を取得している人たちのことになります。民族的分類で用いられる見た目は関係ありません。

そしてもうひとつ、これは私感ですがこのコンテスト、日本人としてのアイデンティティの高さも審査しているように感じます。素養しかり、対応しかり。厳密には法的に日本人でなくても日本人のようなアイデンティティを持つ方はいらっしゃいますが、法的に日本人でもそうでない方もいらっしゃいますので、コンテストの上位に来られた方はベン図(英語だとVenn diagramだからビィーン図が正しい?)で言えば

日本国籍を持つ人∩日本人としてアイデンティティを持つ人

で示される共通部分に属する女性で、さらに生物学的に生まれ持った外観に磨きをかけている人と理解します。それが何が問題でしょうかね?もちろん、審査結果が審査員個人のバイアスや時代や政治的背景に左右しかねることは否定しませんが、それはノーベル賞とかでも起きるから仕方のないことです。

まとめ

見た目の違いで「違和感」もしくは「認めたくない」という感覚は、日本に住んでいると普通(もしくは多数)かも知れませんが、世界的な枠組みで見れば立派な「差別」です。少なくともどこかの国の権力あるポジションにまた復帰しようとしている人の主張と同じです。行き過ぎた多様性に疑問を持つ方がいることも分かりますし、自分も目に余る行き過ぎた主張には異を唱える一人ですが、今回の優勝者に関する見た目の話は全く別な話です。

それよりいい加減、西洋諸国の価値観の押しつけを鵜呑みにしたり、それに対してアジア人だからと劣等感持って自分らの世界に閉じこもるのやめませんかね?

ちなみに今回はこれでもかなり控えめな表現に終始しました。優勝された方の思いが大多数に受け入れられる、というか意識しなくてもそれがある程度普通になる世の中になって欲しいと心から思います。

P.S. ミス日本は国内で完結し、国際大会出場とかはありません。またここでミスコンのあり方や是非については全く触れていません。あしからず。

コメント

  1. 大学生ママ より:

    はじめまして
    記事を興味深く読ませて頂きました。

    「ミス日本」に選ばれた椎野カロリーナさん
    妻子ある医師と交際していたことが報道されて、ミス日本を辞退されたようです。

    カロリーナさんと所属事務所は最初
    「相手が既婚者と知らずに交際していた こちらは騙された被害者」というスタンスでしたが
    交際相手のSNSや続報で
    「既婚者とは知らず」という弁明がウソだと明るみに出たのが大きかったようです。

    ルーツや外見が日本でも 日本でなくても
    「ミス日本」という 多くの女性の代表のような肩書を持つのは
    【行動に品性があり、誠実な心を持つ女性であってほしい】と思いました。

    • 大学生ママ様、

      コメントありがとうございます。

      色々な思い、お考えがあるのはごもっともだと思います。妻子ある方となにかあったか、なかったか
      は後から出てきた話なので、特にコメントはないです。そのような行いがミス日本に相応しいかどうかも
      最終的には審査員や大会関係者が決めることなので、外野である私がどうこう言うつもりもないです。

      あくまで私はコンテストの参加資格である国籍についてのみ記述しました。ご理解頂けたら幸いです。

    • 大学生ママ より:

      コメント公開不要 返信不要です♪

      ご丁寧な返信 ありがとうございました。
      応援していた方が 擁護に値する方でなくて残念でしたね

      この件で いくつか記事や投稿を見たのですが
      彼女を擁護しているのが、有名無名問わず おじさんばかりなのが興味深くてコメントしてみました。

      賢明な方でも、色欲で冷静に物事が見られなくなることはあるのかも知れないですね。

      ご多忙と思われますので
      コメント公開や返信は不要です
      それでは。

      • 大学ママ様、

        返信が遅くなり申し訳ありません。

        伝えたい内容が恐らく稚拙な文章のためご理解頂けなかったようで残念ですが、私がまさに考えを伝えたい人
        にブログ記事を読んで頂き、コメントまで頂けたので大変勉強になりました。ありがとうございます。

        もし少しでもまだ聞く耳を持っていらっしゃるのなら、もう一度記事を読みなおして頂けると幸いです。
        頂いたコメントに対してアンチテーゼになっています。

        ただし元受賞者に対し日本人として日本の社会で生きていくのなら、暫くは活躍を期待することはないですね。

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