2021年度のアメリカ著名大学出願書類の変化
今年SATのスコアが要らない大学
日本では大学共通テストが教室で施行された、と聞きました。受験生の皆さんは試験に、新型コロナ感染対策に大変だったと思います。お疲れ様でした。一方でこちらアメリカの大学では、一時期的ながら標準テストであるSATのスコア提出義務を免除する動きが加速しています。
昨年末にすでにかなりの数の大学が免除し始めたことを伝えました。
今日の記事ではシカゴにある名門ノースウェスタン大学も今年は必須ではなくしたようです。
Princeton, Northwestern Latest to Not Require SAT, ACT
上の記事によるとスタンフォード大も今年は免除しましたが今年限りの措置で来年は元通りにするとのこと。その他有名どころだとカルフォルニア工科大も同様のようです。
今年でもSATのスコアが要る大学
一方で今でも共通テストのスコアを求めている大学にミシガン大学やマサチューセッツ工科大(MIT)があります。ミシガン大学の担当者の話だとそのスコアだけが「合格・不合格」を決める要素ではないとのこと。今後数週間に代替となるものを最終的に決定する予定のようです。MITも様子を見ているとのこと。個人的な感想を言うと、これらの大学に合格する場合SATのスコアはほぼ満点をとるのは最低条件だと思いますので、このスコアがないと出願者のふるい落としが出来ず、アドミッション・オフィスの人が他の書類を読み込むのに時間がかかるのではないかな、と思います。
サブジェクト・テストも不要の方向へ
SATの共通テストは
- Reading
- Writing & Language
- Math (No Calculator & Calculator Sections)
- Essay (Optional)
Section | Sub-Section | Total Testing Time & Breakdown | Number of Questions & Types | Content/Skills Covered |
---|---|---|---|---|
Evidence-Based Reading & Writing | Reading | 65 Minutes | 52 | reading and vocabulary in context |
Writing | 35 Minutes | 44 | grammar and usage | |
Math | 80 minutes; 1 55-minute calculator-optional section and 1 25-minute no-calculator section | 58 | heart of algebra, problem solving & data analysis, passport to advanced math, additional topics (geometry, trigonometry and pre-calculus) |
で構成されるのですが、これとは別に科目別の試験(サブジェクト・テスト)もあります。分野的にはMath、Science、English、History、Languagesの5つの分野からなり、合計で20科目があります。さらに細かい科目の分類は以下のページを参照下さい。
有名大学や理工系の学部では選考の際、特定のサブジェクトテスト提出などをSAT共通科目に加えて提出させてきたのですが、これも徐々に選択か求めない方向に行っているようです。
College Board Eliminates SAT Subject Tests
パンデミック下で今すぐ米大学留学を検討する人は多くないかも知れません。ただ長い目でみて少しでも検討されている方は、今後アメリカの大学が入学に求める事項の変化に十分に留意して下さい。
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