排水からの新型コロナ感染把握進む

この記事は約4分で読めます。
広告

汚水による感染者数把握は日本でも

今週末、月曜日がマーチンルーサーキングの祝日なので3連休です。学期早々疲れることがあったので、私も少し休むことにしています。

街角検査より実態にあってる?

中国の数字を知る

たまたまCNN.co.jpを見ていたら、以下の記事を見かけました。英語版をたどると1/5に記事になっていたのでかなり前です。見逃していました。

米CDC、中国路線の旅客機で汚水検査 新型コロナ感染対策

新型コロナ感染対策として実態に沿った感染状況を把握できるよう、CDCが中国から来る航空会社の機内の汚水を使って予備的な検査を始めたようです。これだと中国当局が発表する数字を見る必要もないですし、無症状でも陽性無届けでも体内から排出されるウイルスは嘘をつかないので、その国の感染状況を把握するのに有効かと思います。

アメリカの数字を知る

以前も紹介した通り、アメリカCDCではこの方法を使って国全体の感染数の増減を把握しています。

実際、全米の観測地点での排水から検出出来るレベルは以下のサイトから確認できます。

Wastewater Surveillance

ポチポチの点一つ一つが観測地点で、今回のデータ(12/27/2022から1/10/2023)だと1113もの地点でのデータからなるとのこと。Houston右のLの文字をした州がルイジアナですが、これを見るとオレンジや赤の点がほとんどなので、ウイルス量が増加しているようです。ルイジアナ以外でも東海岸やシカゴの周り、そしてカルフォルニアのあたりが赤くなっていて増えていることが分かります。

この%という数字をどう計算したか、というと、、、

The current SARS-CoV-2 level is calculated by first ordering the SARS-CoV-2 levels in wastewater for all samples collected since December 1, 2021 from the lowest to highest level. The ordered levels are then grouped into five categories (0-19%, 20-39%, 40-59%, 60-79%, and 80-100%) based on how low or high their levels are compared to previous levels. The levels in the 0-19% group represent the lowest levels seen at that sampling site and those in the 80-100% group represent the highest.

CDC

(現在のSARS-CoV-2レベルはまず2021年12月1日以降排水から採取されたすべてのサンプルのSARS-CoV-2レベルを低いレベルから高いレベルに順序付けることで算出される。次に順序付けられたレベルは、以前のレベルと比較してどの程度低いか高いかに基づき5つのカテゴリー(0-19%、20-39%、40-59%、60-79%、80-100%)にグループ化される。0-19%のグループはそのサンプリング地点での最低レベルを表し、80-100%のグループは最高レベルを表している。)

これをまともに読むと、ウイルス量が過去最大になった場合は100%を超えることになりそうですが、どう扱っているのか私には分かりません。上のリンク記事の下の方に小さな字でもっと詳細な説明があるので、興味がある方はそちらを参照しご確認下さい。さらに教えて下さると幸いです。

それで一番大事なここ7日間の傾向は?というと、

12/27/2022から1/10/2023のデータ

60%-79%のゾーン(-5%)、そして80%-100%のゾーン(-15%)が減っているので、アメリカ全体としては減少しています。これはちょっと意外でした。

因みにですが、一番新しい1/14のデータだとXBB.1.5が割合的にトップになっていました。全体の43%程度と推測されています。

CDC=Variant Proportionsより(1/14/2023)

日本での数字は東北大から

日本でもやっていないのかな?と調べたら始まっていました。

東北大学の場合、AIをも使って今後の感染者数を予測しているみたいです。ただ残念ながらまだ仙台市内のデータしかないように見えます。日本下水サーベイランス協会によるデータはぱっと見、見つけることが出来ませんでした。

COVID-19流行予測

この方法はTVでも取り上げられ、Youtubeにも動画が挙げられていたので興味がある方は参照下さい。

日本でも全国からサンプルが届き、全体数を推測できる仕組みが出来るのがいいかな、と感じています。

コメント

にほんブログ村