米大学で奨学金を得てスポーツする条件

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パワー5以外のデビジョン1の大学、1例

いつの間にか気づくと12月に入っていました。昔の記憶は残っているもので、昨日12月3日は聖フランシスコ・ザビエルが亡くなった日でザビエル祭であることを思い出しました。月日のゴロが良いこともありますが、それより大学が休講となり、部活動も確か行ってはいけないという学生にとって有り難い日だったので覚えています。

本当は何の日だったのか?と思い調べると、「他者のために生きる」という大学の建学精神を他人と共有する機会だそうです。アメリカにいて「自分のためだけに生きよ」という精神を沢山の人から学んだのですが、真逆な感じです。

中年の懸垂とバックランジ

50代になり代謝だけでなく筋力も衰えてきた感があります。危機感を覚え、YouTubeでこの年代対象の動画を見つけ実践しています。ユウジさん、という方が上げている中年向けのサイトです。例えば、

懸垂が出来ない中年でも、懸垂で背中を鍛えられる!しかも上がれるように!代謝を高め、広背筋を作る!

自分の場合、前の筋肉は大きいものの、後ろの筋肉が小さくて弱いことを自覚しています。座っての仕事が多いので、運動が足りていないのも理解しています。時間をかけて色々とする方がいいに決まっていますが、ユウジさんが進める2つの運動からすることにしました。

懸垂とバックランジ、です。前者はまずは10秒間ぶら下がることから、後者は20×3セットをどうにかやることから始めました。始めたのは今学期入ってからのため9月初めごろから。頻度は出来る範囲なので、週に3回ぐらいです。

懸垂

普段散歩するところに鉄棒があるので、それを使って始めました。以下図参照。

左は手が届き、右は高くてジャンプしないと届かない

高校生の時は20回出来たのに、9月に始めたときにはギリギリ1回しか出来ずにショック。体重も増えたせいか、10秒ぶら下がるのも出来ません。ぶら下がり3セットと鉄棒にジャンプしてゆっくり下げることで広背筋を刺激すること2セットを行うことにしました。

3ヶ月くらい経た現在、10秒ぶら下がるのは問題なくなりました。懸垂も3回×2セットぐらい出来るようになりました。まだ広背筋が育った感じはありませんが、脇の後ろが締まってきた感はあります。

バックランジ

大学のオフィスや自分の部屋に戻って時間がある時、20回×3セットを週3-4回はするようにしました。最初はかなりフラフラしていて3セット出来ませんでしたが、最近はバックランジを20回してもふらつかず、自分で思う正しいフォームで3セット出来るようになってきました。

始めた当初は筋肉痛で疲れが残り、続けてやると脚がつる感じもありましたが、ココのところようやく慣れてきた感じです。少しサボるとまたつるような感覚が残ります。

目に見えて実感することは膝の周りの筋肉、そしてお尻の後ろの筋肉(ハムストリング頭部と臀部のあたり)が少しついた感じです。すこし締まったかな。

体重は?

本当は体重を落としたいのですが、食事を調整することもしていないので変化はまだないです。広背筋がもう少しつき、バックランジの回数が安定して出来るようになったら、代謝についても考察したいと考えています。

しかし筋力が衰えたなぁ、と本当に実感しています。50代は自分で能動的に動かないと本当にだめだと思いました。

中堅のD1に勧誘されるには?

余計な話が長くなりすぎました。本題に入ります。

役職柄、学科のプログラムやカリキュラムを説明する機会に駆り出されます。アスレチクス(体育局)の勧誘でも同様です。先週もコーチに依頼され、一人の有望なアスリート(留学生)と話す機会がありました。高校時代は日本で競技をした方で、途中から日本語で会話となりました。おかげで気楽に楽しく話すことが出来ました。

共通する競技成績

この大学に来て、日本からの留学生アスリートと話すのは3人目です。今回訪問された方も含めて皆女性です。スポーツは違うもののコーチからリクルートされる以上、学費免除・奨学金つきでの勧誘でしょう。3人ともまずこちらの短大に入ってからの編入ですが、競技レベルでは共通点がありました。

その共通点とは皆、

短大レベルでは全米チャンピオンかそれに準じたレベル

の成績を残されていました。各カンファレンスでは1st teamに選ばれる人材です。言わずもがな、日本の高校での活躍もインターネットを調べればすぐに名前が見つかるレベルです。

NCAA(全米大学体育協会)の1部でも、パワー5と呼ばれるカンファレンスがあります。これらに集まる選手は本当のトップというかエリートです。弊学は1部に所属するものの残念ながらパワー5のカンファレンスには属しておらず、いわゆる中堅どころです。しかし留学生が短大からの編入で奨学金付きでリクルートされるには、うちの大学ですらそこでトップレベルではないと厳しいことが良く分かりました。

それ以外の条件

日本からの留学生の場合、競技レベルが高くても英語(TOEFL)の条件がクリア出来ず、条件の緩い短大(Community College)にまず行くことはよくあることです。短大で2年間新しい環境でプレーし、学業と部活の両方で成績を残して、晴れて転校となります。もちろん4年制大学の編入に必要なTOEFLの点数も取らないといけません。

本当のことを言えば、短大での授業の質と4年制大学のそれには大きな格差があります。成績の付け方も4年制大学の方が(うちですら)遥かにシビアで、短大からの編入はアメリカ人でも苦労する生徒が絶えないです。しかし成績を維持出来なければ選手として大会や試合に出場出来なくなりますから、選手への体育局のスタッフによる学業へのサポートは非常に厚いです。もっともそのために我々教員に負担が生まれることが多々あるんですけどね。

まとめ

日本から学費免除・奨学金(=給与)付きで選手として米国大学に勧誘されるには、弊学レベルでもなかなか厳しいことが判明しました。一方で入ることが出来れば、日本の大学では到底得られることのない環境とサポートで競技を継続することが出来ます

最初から無理、と思わずに野心を持ってこのような世界に飛び込む日本の若者が増えることを願ってやみません。私で良ければ質問にも答えますよ。

米国の大学では奨学金なしのウォークオン(Walk on)という形で入部し、実績を残して奨学金を得る、という方法もあることを追記しておきます。

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