下水で新型コロナ感染状況を把握@ミズーリ

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COVID-19感染状況を知る新しい方法

アメリカは家庭内キットが普及し、「感染したかな?」と思ってもPCR検査に行く人はかなり少なくなりました。友人の話によると家庭内キットで陽性が分かっても、ルイジアナ州では報告する窓口がないそうです(真実は要確認)。つまり公に発表されている数字は実際とかけ離れていると考える必要があります。ところが別なサンプリング方法でこの問題を解決し、正確に感染状況や新しい変異種を特定している場所があるとのこと。興味ある方は以下の話を参照下さい。

米インフレに影響を与えてるもの

昨日6月の米国のインフレ率が発表され、9.1%でした。

No retreat in the summer heat. Inflation blistering at 9.1% in June

今は少しだけ下がっていますが、ガソリンの値段が6月にここ40年で最高値を叩き出したのでこの状況は理解出来ます。記事によると今年6月の賃金は昨年の6月と比べて5.1%上がった、と書かれていますが、田舎州の地方公務員にそんな朗報はまだ届いていません。噂はありますが、何%上がるかは蓋が開けられるまで楽観出来ないのです。

Louisiana governor pushes university faculty pay higher with veto pen

他にどのようなものがインフレに貢献しているか見てみると、以下のものが挙げられていました。

NPRより

ガソリン以外だとマーガリン男性用スーツ鶏肉健康保険です。アメリカだと健康保険は民間企業が請け負っているのでコスト高が普通に毎月の保険料に跳ね返ります。私が大学側から提供されている健康保険(Blue Cross Blue Shield of Louisiana)は今までも普通に値上げされた一方で、カバーする内容を狭めていました。さらなる負担は厳しいので、病気や怪我や極力避けないといけません。

これ以外でもアパート家賃の上昇率が高い、と報告されています。私の所でもここ2年ドーン、ドーンと値上げされたことを以前紹介しました。

しかし以下の記事を読むと、まだマシなのかと思うようになりました。全米の年平均値上げ率15%ほどではないからです。

Rental Market Tracker: Typical U.S. Asking Rent Surpassed $2,000 for First Time in May

FRBの利上げ策が聞いてインフレが落ち着くのはいつでしょうか。

新型コロナ感染の新しい追跡法

アメリカではCOVID-19家庭内検査キットが普及しているため、実際の感染者数や感染率の数字に信憑性がなくなっています。それでもここのところ穏やかに上昇しているようです。

New York Timesより7/14/2020現在のルイジアナ州のデータ

実際はこれより多いはずですが、どれだけ多いか推測するのは困難です。そんな中、別な方法で状況を正確に把握している州がありました。ミズーリ州です。

Something in the water: Wastewater programs track COVID variants in Missouri flushes

彼らは下水道の排泄物を調査することでウイルスが地域社会にどれだけ存在するかを正確に評価出来るようです。112箇所ある採取場所では10分おきに大さじ1杯程度の水を取り出してサンプリングを行うとのこと。理屈としては誰かがウイルスに感染するとその人の糞便に痕跡が残るので、定期的に検査することによりウイルス感染の拡大具合や、新しい危険な株を特定することが出来るのだそう。またこのサンプルで他の人に伝染することはないそうです。素晴らしい。

測定結果を以下のサイトで確認出来ます。確かにどの辺りでウイルス量が増えて、どのような変異種が見つかったか報告されています。

The Sewershed Surveillance Project

ミズーリ大学のラボが協力して運営しているようですが、うちの州でも出来ないのでしょうか?

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