アメリカで新型コロナウイルスのワクチンを接種ーその会場の様子と流れを紹介します

vaccine clinic
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ワクチン接種会場、様子、手順の説明

今日のニュース

昨日下院を通過した第三弾の景気刺激策・給付案に現大統領が署名して成立しました。英語でのニュースを紹介するまでもなく速報で日本語でも記事になっているので、そちらにリンクを貼っておきます。

本来金曜日に署名するはずでしたが、「できる限り早く実行する方がいい」という考えで一日前倒しのサインとなりました。これでアメリカの約90%の人が何らかの給付金をもらうことになります。

The checks will begin to hit bank accounts this weekend for those who have their direct deposit info on hand at Treasury and the IRS, Psaki said.(財務省やIRSに口座情報がある人には、今週末から給付金が口座に届き始めるだろうとプサキは述べた。)

来週ぐらいから入金を確認した方が良さそうです。本当に困っている方がいるからですがこういう時の対応はアメリカ速いです。

ワクチンを接種した際の状況報告

自分が対象かどうか?

以前ここでも記した通り私はすでに新型コロナウイルスに対するワクチン接種対象になっていました。

ルイジアナは今日現在Phase 1B, Tier 1ですが、私は

  • Health-related support personnel (lab staff, mortuary staff who have contact with corpses, pharmacy staff)
  • Schools of allied health students, residents and staff
  • Ambulatory and outpatient providers

の3つのカテゴリーでひっかかっていました。アメリカ人の友人たちはこれら一つでも該当すると接種に行っているようでした。私の場合出入りする研究所の人が接種しているので、強制でないとは言え私もしないわけにはいきません。お互い迷惑をかけるわけにはいかないですから。

予約の仕方

まず州の公衆衛生局(LDH: Louisiana Department of Health)のサイトに行き、場所を調べました。

自分が住む市内で友人が接種した場所(このあたりで一番大きい病院)をまず探しました。リンクがあったのでそれをたどると予約サイトになっていました。電話するものかと思ったのですが、やってみるとすんなり予約が出来ました。ここで「自分がどのカテゴリーに入るか?」を証明するようなことは聞かれず、日付と時間を選んで自分の連絡先を伝えただけでした。1週間ぐらい前の話だったと思います。また予約の時点でその日に受けるワクチンは「ファイザー社製」であること、そして会場はマスク着用必須であることがわかりました。もっと正確に言えば、場所と日時を選ぶことでどのワクチンを受けるか自分で選ぶことが出来ました。モデルナ社製はなくジョンソン&ジョンソン社製が他に選択肢としてありましたが、場所が遠くスケジュールも合わなかったので、私の場合ファイザー社製のワクチンを接種することにしたのです。これはどこの州、場所でも同様かどうかはわかりません。

前日

昨日その病院からメールが来ていました。「Pre-register」を今日のうちにして下さい、とのことでした。メール内のリンクをたどると、ここで初めて自分が対象のどのカテゴリーに属するか、新型コロナウイルスの既往歴やアレルギーを記入する問診がありました。また予定通り翌日会場に向かうことをここで確認され、さらにお互いの安全確保のため15分以上前に会場には来ないでね、と念を押されました。たまたまメールを見たからいいですが、見なかったらどうなったんだろう?とは思います。

当日

朝早く今度はテキストメッセージが来て「会場の駐車場に着いたら車を出ず、着いたらテキストメッセージを下さい」という連絡がありました。なぜメールではなく、今回はテキストメッセージだったかはわかりません。統一、もしくは両方に送って欲しいです。さて午後になり予約約10分前ごろに駐車場に着き、すぐにテキストメッセージに「着きました」と返信すると、「どうぞお入り下さい」という返信がすぐに来ました。

a message from a hospital about vaccination schedule

これで病院(正確にはその横にある大きな会場のホール)に入りました。私が覚えている限り、会場は以下のように設定されていました。図は記憶を頼りに自分が作成したものです。

map of vaccination site

入り口入ってすぐ、「0」で額に体温計を当てられて検温がありました。また今回のワクチン接種に関する説明書をもらいました。中に入ると仕切りの外側(上図でいう仕切りより右側)に距離を保って人が並んでいたので、最後列につきました。しばらく待った後、最初の机「1」で名前と生年月日、そして確かに接種対象になっているか確認がありました。私の場合名前、生年月日を言い対象項目を説明しようとしたら、係の人が首から下げていたニューイベリアのリサーチセンターのIDを見てすぐ「OK」と言ってくれ、登録が完了しました。ここで接種カードと番号札(正確には紙)をもらい、次の机「2」に行くよう言われました。ここであらためて今回接種するワクチンは「ファイザー社」のものであることが確認出来ました。A vaccination card provided by CDC

2の手前にある椅子に座り数分待った後、「2」では誓約書を読み、名前と生年月日の記入、署名をさせられました。内容はこのワクチンはあくまで「緊急使用」の位置づけであること、などの確認でした。これにサインしないと始まらないので、ちょっと目を通してすぐに対応しました。この作業が終わると、その机の後ろの椅子に座って順番を待つように指示を受けました。ここでも10分ぐらい待ち、自分の番号が呼ばれ、上の図でいう「3、4、5」のいずれの机の前に並ぶように言われました。私は今回「4」でした。

4」では3人の担当者が座っていて、図でいう左からA、B、Cの順番に問診が入ります。まずAではあらためて本人確認が行われ、接種が1回目か2回目かも聞かれました。また接種を希望する腕もここで聞かれました。私は利き腕でない「左」と伝えました。次にBでは昨日提出した内容、すなわちCOVID-19の検査を最近したか、COVID-19既往歴はあるか、重度のアレルギーはあるか、といった質問を受けました。花粉症がある、と伝えましたが笑って流されました(笑)。最後にCでは2回めの接種の予約をしてくれ、予約カードをくれました。つまり次回の予約はここで行われ、自分で予約する必要はありません。当たり前ですがファイザー社のワクチンなので3週間後でした。

この問診が終わってようやく接種となりました。接種してくれる人の前(緑のニコちゃんマークの位置)に立つと「チクッとするけど一瞬だよ」「リラックスしてね」と言われました。正直アメリカに何年もいていろいろな接種を受けてきているので、筋肉注射にも慣れています。実際接種は一瞬で終わり、痛みもありませんでした。気のせいか針が細かった気がします。最後に「15分は向こうの椅子に座って休んで、問題がなければ退出して下さい」という指示を受け、「ありがとう」と言ってその場を立ち去りました。

机「6」に人は待機していましたが、話す必要はありませんでした。大きなメディカルバッグがあったので、何かあったときに対応をしてくれる医療従事者だったと思います。席につき言われた通り15分ちょっと待ちました。写真を撮ってはいけない、という指示はなかったので、人の顔が映らないように一枚だけ撮影したのが以下の画像です。会場のイメージが湧くと思います。waiting area
もちろん待っている間何も起きず、前方の出口から外に出ました。建物に入ってから登録、問診、接種や休憩にかかった総時間は1時間強でした。待っている時間も結構あったので、待ちたくない人は朝一番がいいのかと思います。この後普通に運転し、自分のオフィスに戻って仕事しました。今このブログを書いているのは夜ですが、いつも筋肉注射を受けたときと同様、針が刺さった場所で多少の筋肉のこわばりが感じられますが、それ以外は何もありません。

以上、ワクチン接種の状況、手順を記述しました。今後アメリカで接種を受ける人がこれを読むことで参考になり、少しでも不安が解消されれば幸いです。

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