新型コロナ感染依然拡大、競技における心と身体の不一致
ルイジアナ州状況悪化続く
ルイジアナ州感染状況(8/17/2021)
1週間前はこんな感じで過去最高となっていました。特に注目は入院患者数は2,859人、人工呼吸器をつけている患者数338人という数字。
今週は、と言うとこんな感じ。
正直先週あたりがピークかなと思っていたら、まだまだでした。 入院患者数は3,012人(1週間前と比較:△5.4%)、人工呼吸器をつけている患者数441人(△30.5%)。新規犠牲者の数も増えています(93人→122人)。今日だけで見ると新規感染者数は減っているのですが、同様に検査を受けている人も激減してるんです。ざっくり半分ぐらいの数です。8月に入ってからの陽性率が発表されていませんが7月末の数字ですら18%でしたから、もしかしたら初期的な処置、つまり検査数を増やすことがここでは未だに必要なのかも知れません。
何度でも言いますがこれは人口が約465万人の州で、すでに60万以上の総感染者と1万1千人以上の総犠牲者を出した所の数字です。日本は人口1.2億強の人口で116万人の総感染者と約1万5千人の総犠牲者です。どちらがどう、ではなくこの州の状況の酷いことをなんとなく理解してもらえれば幸いです。
ラフィエット市には軍を投入
私がいるルイジアナ州は医療の逼迫が起きていることを以前紹介しました。
その時より状況が悪くなっているのでどうなったかと言うと、国防総省に頼ることになりました。
Federal emergency teams headed to Lafayette
FEMAの要請によりその国防総省は5つの連邦医療支援チームを派遣するようですが、そのうちの1つはここラフィエット市だけに専念するようです。今回はハリケーン被害でもなく防げることもかなりあったはずなのに、市民は状況を理解せず自分の好き勝手行動した結果こうなっているのに、またもや頼ってしまい非常に心苦しいです。
アフガニスタンのこと
色々なメディアでここ数日、アフガニスタンの状況が書かれています。米軍の撤退そのものは前政権が和平交渉して決定したから、それを引き継いだだけなのでは?と理解しているのですが、正直分かっていません。タリバンに関してもよく知りませんし、アメリカがなぜここまで介入したのかも良くわかりません。双方に言い分はあると思うので、今後少しずつ追っていこうかなと考えています。
トランスジェンダー選手に関する州の規則
南部の州を中心に授かった性とは違う性別で競技をすることを禁止する法律が最近成立してきました。それに対してバイデンさんが目をかけることを約束しました。Foxニュースより。
Biden admin pledges to crack down on schools that don’t allow trans athletes in girls’ sports
あくまでも私見なんですが自分の専門(運動生理)を鑑みて言うと(炎上しないことを祈ります)、男性の身体を持って生まれた方が、たとえホルモン値を変えても女性の競技に参加するのは他の参加者に対して公平ではない、という立場です。これを社会学的見地から「差別(discrimination)」と言う言葉を使って批判するのは違和感を感じえません。もちろんトランスジェンダーの方の競技参加を排除すべきでないですし精神的な面でもケアは重要と考えますが、どのように対応するのが適当かはまだ我々は知恵を持っていない気がします。議論の次元が違うことをどんなに討論しても平行線のままだと思いますが、リベラルの方の意見を全面的に受け入れるのも私は理解に苦しみます。
私は以前マウスで男性ホルモン値を上げたり(by アナボリック・ステロイド)、下げたり(by castration)してして筋肉の大きさや質、機能の変化を調べたことがあります。確かに男性ホルモンの効果は大きいですが、それがすべてだとも思っていません。調整した期間も最大で1ヶ月ちょっとですし、他の臓器への影響も厳密には調べていませんから、「語るな」と言われればその通りです。さらに対象がヒトではないですしね。ただヒトで行った論文も読んでいますが、生理学的に言えば男性として性を受けた場合、男性ホルモン数値を落とした後に、女性として性を受けたヒトと同じ土俵で競技する(もちろん競技種目にもよりますが)のはお互いにとって平等か?と聞かれたら「イエス」とは答えられません。あくまでも生理学的な話に限定すれば、の話ですが。
勿論悩んでいる方がいて一日も早く判断することを求められているのも理解するのですが、それでもすっきりしないのです。頭のいい方の知恵を求めます。また私がトランスジェンダーの状況に関し理解不足の点もあると思います。その場合はご指摘・ご教授くださると幸いです。
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