日本語の「自由」とアメリカ英語の「Freedom」の中身は全く違う?!

What's freedom
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過激化するマスク・ワクチン論争

今日もマスクやワクチン接種の話で申し訳ないのですが、こちらのニュースのトップがアフガニスタン以外ではこの話なのでご了承ください。日本では大雨が振り、災害が出ている所もある、と聞いています。付近にお住まいの方は十分に注意され、必要に応じて避難し無事であることを祈ります。

偽造ワクチンカード、大量発見

アメリカでワクチンを接種するとCDCの名前が入ったワクチン接種カードがもらえます。CDCという印刷は入っているものの、特殊加工をしていない紙に自分で名前を書いたので「こんなのでいいの?」と思っていましたが、案の定偽造カードが大量に中国から送られて押収されたそうです。CNNより。

US border agents in Tennessee have seized thousands of counterfeit Covid-19 vaccination cards

水際対策でテネシー州メンフィスの国境警備隊が発見したとのことですが、中国の深圳発、ルイジアナ州ニューオリンズ経由(恐らく大きな港があるから)だったようです。

しかし爪が甘く誤字や単語で文字がかけていたり、背面のスペイン語表記の一部が間違っていたり、と相変わらずのクオリティ。発注した人も製造発送した人もダメダメです。深読みすれば中国の業者に良心が残っていてワザとミスをしたものを送り、未接種者で偽造カードを使用した人は捕まるようにしたのかもしれません。

もちろん今回が初めてではなく、毎日複数の偽造カードを押収しているとか。偽造を試みる人も悪いですが、州や連邦政府がもっときちんとしたカード、もしくはパスポートを作らないことも問題です。ちなみにカード偽造は連邦犯罪であり、カードに記載されている政府のシールを偽造した場合は罰金と最高5年の懲役が科せられるそうです。でも今回この罰則を適用する事例は起きるでしょうか?

マスクやワクチンで衝突@ロスアンゼルス

偏らないよう今度はFoxのニュースから。極左と呼ばれるアンティファ(Antifa)とマスク着用反対派のデモ隊(Foxなので右とか保守とかと呼んでいないが、普通に見て中道とか穏健派とは思えない人たち)がロサンゼルス市庁舎前で衝突し、複数の人が負傷しそのうち刺された一人が病院に運ばれたという話です。

‘Antifa’ activists clash with anti-mask protesters in bloody skirmish, 1 stabbed

いちいちニュースを紹介するより、英語でも動画を見たほうが状況を伝えるのは早いでしょう。

どうやらマスク反対派、そしてそのデモに反対する派(つまりマスクやワクチン接種賛成派)がデモを計画していたようです。以下のように集まると少しずつ小競り合いが始まります。

上の動画だけ見ると、確かにでもデモ反対派の女性が汚い言葉を使ってマスク反対派の女性に罵声を浴びているように見えます。ただ現場におらずこれだけだったのか分からないのでなんとも言えません。

緊張が増し、交差点でついに格闘が始まります。この動画だけ見るとマスク反対派(画面奥手)の一人がファイティングポーズを取って挑発し、応じたデモ反対派(画面手前)と1対1で対決します。マスク反対派が振りの大きい右ストレートに対し、サウスポースタイルでデモ反対派はカウンターを合わせ見事にクリーンヒット。このタイミングでパンチを出せるなんて、とても素人には思えません。

そしてマスク反対派がやられた人を守る形で開戦します。数的にはマスク反対派が圧倒的にデモ反対派より多く、場を圧倒し始めます。見る限り(催涙?)スプレーみたいのも持っていますね。

最後は警察が間に入って事態を収拾しますが、デモする時点で配備されていても不思議ではないのに、このタイミングで出てきます。

このツイッター主はジャーナリストだそうで「極左」と「右翼」と表現し、残忍な乱闘が勃発したと伝えています。私にはどちらも結局武闘派に見えたのですが、片方は本当にFoxが言うようにマスク着用義務反対を訴えるただのデモ隊ですかね。どちらか刺して刺されたかも定かでは分かりませんが、ナイフを持ち歩いていたのも不思議です。

そもそもここまで対立する話なのでしょうか?イデオロギーの違いをマスクやワクチン接種に置き換えて自分の立場を正当化しているだけにか見えません。どちらも新型コロナに感染せず自由を謳歌したいのなら、マスクやワクチン有無に関係なく、このようなつば飛ばして蜜状態を避けるのが賢明だと思います。あっ、これはオリンピック反対をわざわざ会場まで行って大声でデモしてた人も同じです。

とにかくこのような出来事が起きていることにびっくりしました。カルフォルニアもリベラルで安全なところでもないんですね。

シュワルツネッガーさんの発言、共和党議員が罵倒

カルフォルニアと言えば、昨日元州知事のシュワルツネッガーさんがワクチンを打たない人を愚か者と呼んだことが記事になっていました。日本語でも見かけました。

アーノルド・シュワルツェネッガーが接種などの拒否を批判「愚か者」

個人的に「Freedom comes obligations and responsibilities(自由には義務と責任が伴う)」という考え方は私が日本で習った通りでそのように理解しますし賛同しますが、多くのアメリカ人にとってはそのように習わず、縛られない自分の権利だけを指すので厄介なのです。

さてシュワルツネッガーさんは以前共和党から出てカルフォルニア州知事になったのですが、早速州の共和党上院議員から罵倒されています。きっと日本語ではまだ記事になっていないかなと。この話題はやっぱり安定のFoxです。

Devin Nunes blasts Schwarzenegger: ‘Disastrous governor,’ responsible for the ‘demise’ of California GOP

この議員は彼(シュワルツネッガーさん)の主張に一貫性はないとし、「彼がいなくなってよかった」「彼は残念ながら悲惨な知事であり、カリフォルニアの共和党を崩壊させたと思う」と話をしていました。シュワルツネッガーさんがいい政治家だったかどうかは疑問なものの、共和党を崩壊させたかどうかは不明です。そんな力があったとは思えません。ちなみにこの上院議員はトランプさんと親しく、科学的根拠がないとして言うまでもなくマスク反対派の人物です。

まとめ

なんだかアメリカ、以前にもまして居心地悪いです。

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