大学は対面授業ありきの見切り発車へ
秋学期、不透明
大学の秋学期が始まり、職員会議などが行われています。来週から授業が始まるというのに州内の改善しない新型コロナ感染状態に振り回され、いまだにどういう形式で授業が行われるか、はっきりしません。対面を強く希望する事情は良くわかりますが、春先の楽観論からあまりにも状況が急変し、大学側は何も準備出来ていない感があります。
ルイジアナ州の感染状況(8月21日)
一方でかなりの犠牲者を伴いましたが、ルイジアナ州内のワクチン接種率は多少改善されているようです。18歳以上でワクチン接種完了者が50%となっていました。NY Timesの8/21/2021現在のデータより。
8月10日のデータと比較すると1回接種した人の割合がプラス3%、2回の接種完了者がプラス2%です。
ルイジアナ州の18歳以上の人口は3,249,177人(https://www.infoplease.com/us/census/louisiana/demographic-statistics)なので、3%だと3,249,177*0.03=97,475(人)。10日で達成しているので10で割って1日平均9,748人。州全体の数字ですから、ちょっと微妙かも。ちなみに全国平均では5月終わりに50%を達成した、という報告がありましたので、ここは約3ヶ月遅れで達成、となりました。
Why Louisiana COVID vaccine efforts have slowed, even as the U.S. reaches a milestone
備忘録のために今日現在の感染者数などの情報を掲載しておきます。見ての通りパンデミック以降最悪の状況は脱していません。同じくNY Timesの8/21/2021現在のデータです。
ラフィエット市ダメ出しされる
医療施設が患者で逼迫し、軍にヘルプを申し入れた話を先日しました。
その翌々日、19日には軍の医療チームがラフィエット市に来てくれたようです。
FEDERAL EMERGENCY MEDICAL TEAM DEPLOYED TO LAFAYETTE
こうやって助けてもらうのは実はパンデミック始まって2度目、という話が出ています。協力体制を強調しているのか、それとも嫌味を言われてるのか不明です。
同じ日に州知事もラフィエット市に来て、うちの大学に設置されたPCR検査場とワクチン接種会場を視察しました。
Gov. Edwards visits UL Lafayette, shares concerns for Region 4
実はここでもルイジアナ州の沿岸警備隊、要は軍が保健所と大学の要請により来てサービスを行っているんです。民間にはもう人がいない、ということです。そこで州知事の会見があったのですが、思いっきりダメ出しされています。
He then shared his concern for Region 4, which makes up most of Acadiana, which he says isn’t making the progress it should be. (彼はアカディアナ地区の大部分を占めるリージョン4が、本来あるべき姿に向かって進んでいない、という懸念を表明した。
ラフィエット市長は同席していなかったようですが、そうでしょうね。州知事のマスク義務令を過去2度とも市内では「履行しない」と宣言し、室内マスク着用義務令にもいまだに積極的に協力する姿勢を見せない方ですから。
アフガニスタンのこと
ここ数日、タリバンが首都を制圧し、アメリカ人も含め政府側に居た人の脱出劇に関する話がトップニュースになっています。特にアフガニスタン人で国外に出たい人のことを思うと心が痛みます。ただ日本語、英語含めて色々と記事を読んでいますが、やっぱりすんなり全容が掴めません。もとの政府で腐敗が絶えなかった理由は何なのか、アフガニスタン国内でタリバンを支持するのは誰なのか、なぜ中国やロシアはタリバンを認めるのか、など細かいところが全くわかりません。一般的なアフガニスタンにいるイスラム教徒の考え方とイスラム原理主義を信奉する人の考え方がどれほど違うかも理解出来ていません。
流れてくる映像だけで見ると、アメリカ政府は否定していても自分にとってはベトナム戦争末期の「サイゴン陥落」の映像と被って見えます。日本も他国と有事になったらアメリカはどうでるか、考えることを避けてはいけない気がします。
コメント
ワクチン接種が進んで良かったですね!日本の昨日23日時点の2回目完了率は約40%だそう(人口比か接種対象年齢層比か分からない…)。ファイザーとモデルナが足りないため、中々進みません。
東南アジアも大変な状況(国によりますが)の中、インドとインドネシアの劇的改善!記事(個人のブログ)を見ました。
インドネシアで治療薬イベルメクチンを投与した所、1か月後、1日辺り感染者が65%減ったとの事。
07/15…56,757人→08/20…20,000人に。
ワクチンはほとんど打ってないそう。11%とか。
インドでは感染者数棒グラフの山がきれいな🌋形に。。。
ワクチン頼みに疑問、との見方でした。
治療薬の話は世界的にどうなっているのでしょうね。
みずほ様、コメント有難うございます。
>日本の昨日23日時点の2回目完了率
NHKのデータ(https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/progress/)を見る限り40%程度は日本の人口比と推測します。
>治療薬イベルメクチン
先日アメリカで動物用イベルメクチンの服用を辞めるよう呼びかけた記事を日本語でも見かけました。東南アジアに関するブログですが、イベルメクチンを予防的に投与したのか、それとも感染判明後に投与したのか、元となる実験計画とデータを拝見していないの何とも言えません。治療薬として投与したのなら、感染減少には関係ないことになります。予防的に投与したとしても、あくまでも推測の域を超えませんが、イベルメクチンのお陰で感染拡大が防げたのか、それとも服用したけれども感染し自然免疫が出来たお陰で集団免疫がその地域で形成され感染が抑制されたのか、残念ながら分かりません。
日本人として日本のイベルメクチンが新型コロナに効く、ということを希望しますが、なかなかそれを証明するのは難しいかな、というのが正直なところです。
>治療薬の話
私が知る限り日本で抗ウイルス薬として正式承認を受けているのはレムデシビル、バリシチニブ、抗体カクテル療法(ロナプリーブ)です。アメリカではレムデシビルだけで、緊急使用ではバリシチニブが認められているようです。申し訳ありませんが欧州の状況はわかりかねます。
いつも丁寧なご返信、恐縮です。
NHKのデータ見て頂いて…、自分で確認するようにします。
あれ程ニュースになっていたインドについては、いつ頃だったか感染が収まってきた、とのニュースを聞いた事を思い出しました。オリンピックの当初頃かな。
統計管理できなくなった懸念を疑ったり。。。
インドは予防にも治療にもイベルメクチン投与したそうです(個人の方によると)。集団免疫獲得っぽくも思いますが。
その事で、薬を無視してワクチンワクチン言うのは利権のせいだ、と言う向きもあり(多分ごく一部)、何だかな…です。
人は信じたいものを信じる(-_-;)ですが。
新学期、心配ですよね。どこの国もそうでしょうが。
みずほ様、いつもコメント有難うございます。
>インドは予防にも治療にもイベルメクチン投与
そうだったんですね。どのくらい前からどの程度頻繁に服用していたか、気になります。科学の世界でいうと元々が抗ウイルス薬ではなく寄生虫による感染症の薬のはずなので、ウイルスにどのような機構で効くか、調べる必要がありそうです。ただ効いている場合と効いていない場合が現時点でありそうなので、どんな状態なら効き目があるか限定できれば部分的ながらも承認に向かうことが考えられます。
>薬を無視してワクチンワクチン言うのは利権のせいだ
この話を記事で読んだことはないのですが、日本でファイザーやモデルナのワクチンを使うと誰に利益があがるのでしょうか?医師?政治家?それともアメリカの言いなりになっている?と解釈したほうがいいのでしょうか?
残念なことを言えば現状は万能の特効薬がなく、確率論で今はワクチン接種という選択がいいと私は理解しています。私見です。
>人は信じたいものを信じる(-_-;)ですが。
それはその通りですね。
こちらは新学期お陰様で1週間乗り越えましたが、来週頭はハリケーン来襲で少なくとも月曜日は休校となりました。電気や携帯電話、インターネットが落ちないか心配です。