新型コロナウイルスにとっては天国の地、大学の秋学期はどうなる?

hell in the south
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新型コロナ感染過去最大を記録したルイジアナ

日本で新型コロナ感染に関し入院制限に首をかしげる声も聞こえますが、そんなのまだましだよ、と思えるアメリカのとある州の状況を紹介しましょう。7/31の時点ですでにICUのベッドが満床になっており、医師が他州に助けを求めているような場所です。

Some Louisiana hospitals at max amid rise in COVID-19 cases

土壇場で全面的な対面授業再開に暗雲

8/4/2021、ルイジアナの状況

今日の統計では、感染者数ではなく入院患者の数が2,247人で過去最高とのこと。そのうち約1割(224人)に人工呼吸器が取り付けられているそうです。

COVID-19: State update – 562,319 cases, 11,129 deaths

ワクチン接種が進めば今後は感染者数ではなく入院患者や重症者の数で状況を判断するようになる、という記事を以前紹介しました。

ルイジアナに関して言えば、感染者数大=入院患者数大と昨年と全く変わっていない状況のためこのような方策はまだまだ取れそうにありません。勝手にフェーズが変わったと思っている人はいますけどね。

ルイジアナ州の大学生の接種率

このような状況のため、8月中旬から始まる大学の授業形態があらためて問題となりつつあります。夏前の予想では問題なく対面での授業が再開されるはずでしたが、メールを読む限り上で議論があるようです。ニューオリンズにあるTulaneは私立大学なので早々とワクチン接種を義務付ける代わりに、対面で授業を再開するという話。それに対し州立大学であるルイジアナ州立大学(LSU)やうちの大学は公衆衛生政策と政治の綱引きに翻弄され、ワクチン義務化はせずマスクを推奨して対面授業を再開する、という流れになっているのが現状です。

ただ興味深い記事を見つけました。

Reaction to LSU COVID plans

ここに生徒の接種率が掲載されているのですが、義務化されたとは言えTuleneの学生のワクチン接種率は95%、それに対しLSUの学生のワクチン接種率は約30%だそうです。うちの大学は書いてなかったのですが、学部長からのメールで判明しました。約25%だそうです。呆れて言葉が出ません。しかし州立大学の場合、人々に接種したかしないかは聞いてはいけないはずですが、この数字はどこから出てきたんでしょう?

政治家の動き

先日室内ではワクチン接種をしようがしまいがマスク着用を義務付ける決定を州知事がしました。

これに対し予想通り反対を表明し、この決定を覆そうとする赤い党の議員や弁護士が動き始めました。

Landry suggests mask mandate work-arounds – before Governor’s presser

このランドリーという人は共和党員の州検事総長です。マスク着用義務やワクチン接種義務は法的にこのように回避すればいい、と周りにメールを送ったとのこと。また州の上院議員ヒギンスはワクチン接種やマスク着用の義務化を違法とする法案を提出するようです。

Clay Higgins introduces bill aimed at making vaccine mandates by employers illegal

哀しいかなこれがアメリカ南部の現実です。言いたいことはもっとありますが、「ピー」を入れないといけないので辞めておきます。

結論

この辺りは信仰に厚い人が多いので「神の御加護がありますように」。何かあれば神が与えた試練でしょうから、自分で乗り越えて下さい。病院など周りの人に迷惑をかけるのは辞退願います。

なお本日書く予定であったテキサス州プレーリー&レイク地方の小旅行の続き、明日以降となります。ご了承下さい。

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