デルタ変異種、アメリカ南部でも拡大中
最初の宝くじ、外れる
ルイジアナでもワクチン接種をした人対象にくじを引き、最初の4人は約1000万、最後の回に当たれば約1億円もらえる、という話を以前紹介しました。
その第1回抽選会が16日に行われたのですが、残念ながら私の名前は呼ばれませんでした。
‘I won $100,000’, New Orleans native and Hammond teen win first Shot at a Million lottery
チャンスは残り4回です。まぁ当たらないと思いますが、本旨であるワクチン接種者率がこれで向上することを望みます。
南部ルイジアナ州では第4波到来中
ちなみにCNNの全国版で取り扱われるぐらい、私が住むルイジアナではここ1ヶ月新型コロナ感染者数および率が上昇してきています。典型的な赤い州でワクチン接種率が低い典型的な例です。以下の記事によると、その州の中でもうちの近くの病院の患者数が一番だそうです。
Louisiana’s latest Covid-19 surge features more unvaccinated people in their 30s and 40s
病院の先生曰く、今の特徴は感染して入院してくる人の若年化だそうです。まぁそうでしょうね、動いているのにマスクはしないですし、ワクチンも接種しませんから。
この感染増を受けてルイジアナ知事は第4波であることを宣言しました。
Louisiana enters the fourth surge of COVID-19, push for vaccinations
知事によるとここのところの新規感染者や犠牲者の97%はワクチン接種をしていない方だったそうです。ワクチン接種率が高ければ感染率より入院患者数とか重症化数に注目出来るかと思いますが、ここはワクチン接種率が低いのでまだまだ重症化する可能性が高そうです。感染者数の上昇とともに入院患者数も増えていて、そのうち残念なことですが犠牲者も増えることでしょう。
この辺の人、いまだにワクチン接種を人体実験だ、と非難する人がいますが、何も対策をせずウイルス感染を待ち、感染後状況を後世に伝えるほうが危険で壮大な人体実験だと思うのですが、そうは考えられないんでしょうかね。
デルタ変異種は感染するとより複製される数が多い?!
先日、デルタ変異種に関する新しい研究がネット上で発表されました。査読済みの論文かどうか、雑誌がどの程度信用出来るか不明です。また著者も申し訳ないですが、信用しづらい国の方々なので話半分以下で聞いて下さい。
要約するとデルタ株は今までのものよりも早く、人間の体内で自分のコピーをたくさん作るようです。数的に言ってどのぐらい増えているかと言うと、それまでの株の約1,260倍とのこと。理屈をこねるとウイルスを感知する際、qRT-PCRで設定した閾値に達したのが19A/Bで34.31だったのに対し、デルタ株は24.00でした(下図論文のFigure 1Cより)。理論上PCRでは1回サイクルを経るごとに2倍に増えるのでこの数値は小さいほど元々のウイルスが多かったことになります。またこの数値の差が約10.31(34.31-24)となっているので、2つグループの差は2^10.31(2の10.31乗)=1,269(倍)と計算出来るのです。
ただざっと読む限り論文のMethods(方法論)のところにRNA抽出方法は書いてあっても、qRT-PCRで同じ量のTotal RNAを使ったとか、何マイクログラム使ったとか書いてありません。普通は同じ量のRNAを使うのが常識なので書いていないだけかも知れませんが、データを勘ぐるとしたらこの辺りです。
結論、私的にはちゃんとした雑誌で査読が済むか、他の研究チームが同様なデータを出してくるまで結論を出すのは早いかなと感じます。
コメント