パンデミックからの経済再開、罪と罰
モデルナ社のワクチンもティーンエージャーへ
モデルナ社のワクチンは5月末にティーンエージャーにも有効、という治験のデータを発表していました。
それがどうやら今日正式にFDAへ12-17歳への緊急使用の許可を申請したようです。
Moderna’s Covid-19 Vaccine Seeks FDA Authorization for Use in Adolescents
アメリカではこの世代のワクチンはファイザー社しかなかったので、今後のことも考えて選択肢が増えることはいいことかな、と思います。しかもモデルナ社はすでに正式承認の手続きも始めていますしね。
今後増えると思われる変異種への対応も、ブースターショットにしても開発することはたくさんあるのが現実ですから、数社が色々な手段でしのぎを削ることは必要です。事実、南アフリカ変異種(βって名前に変わったんでしたっけ?)に有効なデータはすでに出ていますしね。
アメリカはインフレ長引きそう
以前にも生活で実感できるレベルで物価が上がってる、ということをここで書きました。
今日の新聞記事もそのような話題で盛り上がっていました。
U.S. Inflation Is Highest in 13 Years as Prices Surge 5%
パンデミックからの回復で米国経済は約13年間で最大のインフレ率の上昇を見せていて、2008年8月以来の5月の消費者物価は前年同月比で5%上昇したそうです。労働省は以下のような発表をしました。
先月の消費者物価指数の上昇率は2008年8月の5.4%以来の大きさであった。また変動の大きい食料品とエネルギーを除いたコア・プライス指数は、5月に前年同月比3.8%の上昇となり、1992年6月以来の最大の上昇率となった。
何でも上がっている、ということでしょうか。以下の図は上の記事から拝借しましたが、パンデミック中も物価が上がっていて、それが終わってもさらに上がる、という状況が続くというのが分かります。何ででしょう?
具体的に何が上がっているのか、と思って調べるとCNNが今日記事を出していました。
Prices are surging. Here’s what is getting more expensive
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- 家庭用家具(家具・寝具)
- 交通手段
- 中古車、4月に10%、5月に7.3%上昇
- 新車、1.3%上昇
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- 旅行
- 航空券、5月に7%上昇
- レンタカー、12.1%上昇
- 食品
- ビーフロースト、5月に6.4%上昇
- ビーフステーキ、5月に4.3%上昇
- 全体では肉、鶏肉、魚、卵の価格が先月1.3%上昇しました。
- 健康
- 医薬品、医療機器、ヘルスケアサービスが過去12ヶ月間で0.9%上昇
- 旅行
調べるとWSJは同じ日にもう一つ値上げに関する記事を書いていました。
From Beans to Burgers, Food Is Getting More Expensive
一段落目だけを見ても以下の会社が値上げを敢行するようです。
- Shake Shack(ハンバーガー屋さん)
- General Mills
- Campbell Soup(スープの缶詰で有名)
- Unilever(ユニリーバ)
- J.M. Smucker(ジャムとかピーナッツバターの会社)
- Chipotle(チッポートレ、メキシカン・ファーストフード)
- Cracker Barrel(南部料理のレストラン)
どこもかしこも値上げです。労働力がいないとかって本当なんですかね。
さらに別な記事でWSJは中央銀行がこのインフレ率を注視している、ということを紹介していました。
Inflation Rate Climb Adds Impetus to Fed Policy Shift
A growing number of economists are becoming concerned that the Fed could fall behind the curve on inflation as it seeks to aid the labor market’s recovery.
(多くのエコノミストが労働市場の回復を促進するため、FRBがインフレ率の改善を遅らせてやるのではないかと懸念している。)
消費者に負担をかけても経済回復が先のようです。でも非常に残念で自虐的ですが、州立大学教員の給与が上がる気配は全くありません。押忍。
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