プラットフォームとしてのインターネットの重要性
今日はインターネットに関する2つの記事を紹介します。インフラとしてのインターネットの重要性が近頃さらに増している気がします。色々な面で脆弱性があり危なっかしいのですが、今更ながらなくてはならないものになったことを実感します。
ネットフリックス広告付きプラン登場
先程NPRのニュースを見ていたら以下の記事にたどり着きました。
Netflix will roll out a cheaper plan with ads for $6.99 per month in November
15秒から30秒、1時間辺り4-5分の広告が出る代わりに安くするようです。どのくらい安くなるかと言うと$9.99のプランが$6.99。またライセンスの問題で見れるものが多少減り、ダウンロードも出来ないとか。
What’s different: Video quality up to 720p/HD (now for both our Basic with Ads and Basic plans); average of 4 to 5 minutes of ads per hour; a limited number of movies and TV shows won’t be available due to licensing restrictions, which we’re working on; no ability to download titles.
Netflix
背景にはDisney+の躍進があり、ネットフリックスの視聴者が伸び悩んでいるからだそうです。今年の第1四半期にネットフリックスは20万人ほどの視聴者を失った一方で、Disney+は第二四半期に1440万人の新規視聴者を獲得した、と記事で紹介されています。それで今回格安のプランを企て攻勢にかかろうとしているのでしょうか。
でもよく読むと今回米国だけでなく日本でも同様な展開をすると書いてあります。日本だといくらぐらいでしょうね?
ネトフリが月額790円の低価格プラン 広告付き、11月4日から
790円だそうです。ホームページを見るとクレジットカードで支払い出来るみたいですが、これって日本発行の円建てクレジットカードだけでしょうか。続く円安の時代、ドル建てクレジットカードで払えるのなら1ドル140円で換算すると$5.65ドル程度となりさらに割安感が出るのですが。
外国発行のクレジットカードで日本のネットフリックスの支払いを済ませている方がいらっしゃったらこっそり教えて下さい(笑)。
烏露戦争の行方
現代の戦争において情報のあるなしが戦況に大きく影響するとされています。少なくとも現在「烏」が持ちこたえているのは西側諸国の協力により情報戦で優位に立っているから、とも伝えられています。
衛星インターネット・スペースリンク
ネットや携帯などの通信に関して「烏」軍が頼っているのはスペースX社の衛星インターネット「スペースリンク」で、2万を超える受信端末がポーランドやアメリカなど西洋諸国から寄付され彼らの好意により運営されてきましたが、これが危機に立っているという話がCNNの記事になっていました。
最初の段落を読むと、スペースX社の運用コストが8000万ドル(約122億円)を超え、年末までにはこれが1億ドルを突破するので一社では負担出しきれず、ペンタゴンにウクライナ政府と軍の利用に対する資金援助を引き継いでもらうよう要求した、と書かれていました。
SpaceX社によればウクライナに提供したサービスの約70%を負担したとし、大半は月500ドルのサービスにしかサインしていないにもかかわらず、その最高レベルである月4,500ドルのサービスをウクライナのすべての端末に提供してきたと主張しています。確かにスペースX社は民間企業なので、ずっと運用費用の提供継続、というは難しいのかも知れません。
戦況と政情
ウクライナ軍司令官は戦況拡大によりさらに約8,000台のStarlink端末の提供を求めているそうですから、その依存度はいうまでもないでしょう。ただ記事にある通り、スターリンクを「烏」国で稼働させ続けるかの判断は、すべてイーロン・マスクの意思に委ねられているという、ある意味危険な状態でもあります。確かに彼は選挙で選ばれたわけでもなく、誰も彼にその権力を与えると決めたわけでもないですからね。
米政府やペンタゴンがどう判断するのでしょうか。11月にある中間選挙への配慮も少なからずありそうです。戦況は意外なところから変わってしまうのでしょうか。
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