米国でもBA.2が大多数、2度目ブースター注射承認

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新型コロナウイルスに関する米国の状況(2022年3月末現在)

ウクライナの状況に関するニュースを多く読んでいますが、そのほとんどが日本語になっているのでここでは触れません。関心が薄れた、というわけでは全くないのでご了承願います。

オミクロン株亜種BA.2が米国でも大多数に

先日新型コロナウイルス感染のことで、欧州で流行の兆しを見せ少しずつアメリカでも見つかるようになったBA.2亜種について書きました。

3/19の時点で35%程度でしたが、3/26には55%となって過半数を超えたようです。ニューヨークやニュージャージーなどでは70%を超えているそうですから、さらにこの比率は上がりそうです。詳細なデータはCDCの以下のサイトから閲覧できます。

Variant Proportions

3/26現在、ルイジアナやテキサスなどを含む地区での割合は49.5%、と読み取れますが、これも置き換わっていくことになるのかな、と理解します。

記事を読む限りオミクロンよりさらに感染率が高い(これがマスク着用義務や社会的距離維持の解除によるものかは不明)ものの、感染による影響は元々のオミクロン変異体と違いはなさそう、というのが一般的な見解のようです。ワクチンの有効性も同様という報告がありますので、個人的には予防出来ることはする、でも注意して出来る限り動く、というスタンスに変わりはありません。

ただ流行状況次第では、夏学期や秋学期の運営ですべてをパンデミック前に戻す、という方針に変更があるでしょう。前回触れた飛行機内のマスク着用解除嘆願についても、否決されるかも、です。

「ステルス」という意味

ちょっと気になったのですが、BA.2株に対して「ステルス」という言葉が使われ、実験を知らない方だと「ステルス=検出出来ない」と勘違いされる方が少なからずいるようです。この話を聞いた時、私はウイルスの全塩基配列が分かっているので、プライマーの設計さえ工夫すれば問題なく検出出来る、と思いましたが、やっぱりそうでした。

欧州でオミクロン変異種検出のために使われた方法(SGFT法、S gene target failure)で、認識されないだけの話でした。日本では元々この方法を採用せず、別なタンパク質部位の特徴を利用して検査するので、今まで利用してきた簡易検査ですらオミクロン変異種(BA.1株とBA.2株)を検出出来ます。ご安心を。

FDAが2度目のブースター注射承認

こんな中、アメリカでは50歳以上で3度目の注射から4ヶ月以上経過している人を対象に4度目のブースター注射接種を承認しました。これはイスラエルやドイツ、スウェーデン、英国に続く動きです。

FDA Authorizes Second Covid-19 Booster Shot for Adults 50 and Older

接種対象はファイザー製とモデルナ製で、どちらを受けるか自分で選択できるとのこと。私の場合、年齢的にも(>50歳)時間的にも(3度目から約5ヶ月経過)しているので対象となります。接種に関する費用は今回も政府持ちのようなので、少し2度目のブースターに関する論文を読んでから客観的にどうするか決めようかな、と思っています。例えば以下の論文。

Efficacy of a Fourth Dose of Covid-19 mRNA Vaccine against Omicron

オミクロン変異種に特化したワクチンの治験結果もこれからでてくるようですしね。

ちなみに接種量ですが、ファイザー製の場合今までと同様30ug、モデルナ製の場合は前回のブースターと同様50ug(1回目と2回目の投与は100ug)だそうです。

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