ウィンドーズ11が新たに登場
結論から言うと、かなり古いPCでもアップグレード出来そうです!
ニュースリリース
日本語でも記事になっていますが、新しいWindows OSである11が2021年末にもリリースされるとのこと。
Microsoft’s Windows 11: The Big New PC Features Coming This Year
確か2015年あたりにWindowsは10が最後、と聞いた気がしますが、大人の事情で変更したようです。上の記事にもあるように、Windowsのサイクルで見ると、
Windows XP — Hit!(当たり)
Windows Vista — Flop.(ポシャった)
Windows 7 — Hit!(当たり)
Windows 8 — Flop.(ポシャった)
Windows 10 — Hit!(当たり)
Windows 11は騒がれてもポシャる順番ですが、10をサポートしなくなってしまったら移行するしかありません。デザインが変わるとか、マイクロソフト・ストアが強化されるとか書かれていますが、私自身そこに興味はありません。現在使用しているPCでもアップグレードでき、セキュリティーに関しサポートを受け続けられ、今出来ることが次のOSでも問題なく出来れば文句はありません。
ハードウェアのこと
自分のメインPC、スペック
ハードウェアの条件を満たせば、10から11には無償でアップグレード出来るとのこと。私がいまだにメインで使っているマシンは2013年1月に発売開始されたLenovoの ThinkPad E430ですが、以下のようにアップグレードして普段使いにはいまだに十分です。
CPU: Core i3-3120M(2.50 GHz、2コア4スレッド)からCore i7-3632QM(2.20 GHz, 最大3.20 GHz、4コア8スレッド)、換装費用:約2年前に$75ぐらい、ただしUsedをeBayで購入
Memory: 4GBから12GB、増設費用:約4年前ぐらいに$40ぐらい
Storage:320GB(5400rpm)から256GB SSD 3D NAND A55 SLC Cache Performance Boost SATA III、換装費用:約2年半前ぐらいに$35ぐらい
因みにベンチマークですが、シネベンチ15で測定したところ以下のような結果でした。CPUのシングルコアは100以下で弱いですが、マルチコアで500強でした。
クリルタルディスクマークによるデータの読み書き速度も最近測定しましたが、以下のような結果でした。
勿論今のCPUやM.2 PCIe3.0×NVMe接続のSSDよりは遅いですが、使えないレベルではないことがわかるかと思います。
Windows 11移行のハードウェア条件
では11に移行できる条件を探してみました。
Windows 11 のシステム要件、機能、デバイスの要件について(マイクロソフト)
そもそもマイクロソフトは11が動くかどうか確認出来る「PC正常性チェックプログラム」を公開しているので、この必要スペックを満たしているかどうか確認するにはそれを利用するのも手です。私はプログラムをダウンロードするのが嫌なのと、他の記事を読むとかなり新しい機器でも何故か引っかかる、というので自分でざっと確認してみました。
- CPU:1GHz以上で2コア以上の64 ビット互換CPUまたはSoC
- RAM:4GB以上
- ストレージ:64GB以上
- システムファームウェア:UEFI、セキュアブート対応
- TPM:トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0
- グラフィックスカード:DirectX 12 以上(WDDM 2.0 ドライバー)に対応
- ディスプレイ:9インチ以上、8ビットカラーの高解像度(720p)ディスプレイ
- インターネット接続:Microsoftのアカウントとインターネット接続が必要
ん?SSDにOSをクリーンインストールした時、レガシーBIOSを利用してインストールしたような気がしました。念のため確認してみます。
WIN+Rキーを押し、MSInfo32を起動して確認したら以下の通りでした。
やっぱりレガシーBIOSでUEFIではありませんでした。念のためTPMのバージョンも以下のリンクの内容を頼りに確かめてみました。
結果は以下の通りでした。
「互換性のあるTPMが見つかりません」という意味ですので、2.0を満たしているとは思えません。もしかしたらBIOSでTPM起動が無効になっているのかも知れませんが、それでも1.2の可能性があり後から変更するのも面倒なようです。
Windows 10をインストールする前にTPMのモードを確認しよう
Lenovoのサイトに行くとBIOSはUEFIとなっているので、Windows 10をクリーンインストールした時に私がやらかしてしまったようです。BIOSのバージョンそのものは最新のものでした。
そこで「Statup menu」のタブをクリックすると「UEFI/Legacy Boot」という項目がありそこでは
と選ぶことが出来るので、問題なくこのマザボのファームウェアとしてUEFIが有効なようです。そこで「Both」を選ぶと「UEFI/Legacy Boot Priority」で
が出てくるので、UEFIかLegacyのどちらかを優先することが出来るようです。またUEFI Onlyを選択するとCSM (Compatibility Support Module) Supportが選択できるらしく、
「Yes」にしておくことでレガシーなOSを起動出来るようです。
また「Security menu」のタブをクリックすると「Secure Boot」を「Disabled」と「Enabled」を選べるようになっていたので、セキュアブートにも対応していました。
解決策
結論を言うと自分のPCの場合、UEFIでWindows 10を再インストール出来るようです。もちろんWindows 11でもUEFIで対応可能です。またTPMもバージョン2.0は「desirable but not required」だそうですから、敷居は下がっています。
To install Windows 11, TPM 2.0 is not required – TPM 1.2 is enough
しかし良く調べると、そもそもレガシーBIOSからTPM2.0などなくてもWindows 11はインストール出来る回避策があるようです。
How to Install Windows 11 on Legacy BIOS without Secure Boot or TPM 2.0
なぁんだ、色々調べて損をしました。実際に新しいウィンドーズ11が出たら、色々なギークの方が日本語で上のようなインストール動画を出してくれることでしょう。それを理解して真似して行うだけです。グラフィックカードもDirectX 12 以上で、Core i7-3632QMはIntel HD Graphics 4000(サポートは11まで、となってる)だけど、これはどうにかなりそうな気がしてます。
Checking your version of DirectX(マイクロソフト)
Intel HD Graphics 4000なのにDirectXのバージョンが12?よくわかりません。次にIntel HD Graphicsを起動し、コントロールパネルから「Options and Support」を選んで、「System Information」を選ぶと以下の画面が出ました。
サポートされるDirectXのバージョンは11ながらDirectXのバージョンは12がインストールされているようです。事実、マイクロソフトのブログによると最新版Windows 10にはDirectX 12が一緒に入っているようです。
このために上のようにDirectX 12がこのPC内にあるのかと想像します。Windows 10のバージョンは21H1で、これはWindows Updateに出て来たのでそれに従ってアップデートしました。アップデート後も今のところ問題は出ていません。以上から恐らくWindows 11でもOSをインストール出来れば、ゲームでもしない限りかなりの確率で大丈夫じゃないかと思う次第です。(追記終わり)
ということで結論的には私がもつ古いPCでも、例えMSが公式に推奨するスペックがなくても、Windows 11にアップデート出来そうなので安心しました。もうしばらくこのマシンを使えそうです。そうでなくてもウィンドウズ10のサポートも2025年の10月14日までありますしね。有難い。
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