まとめ:アメリカの大学はどんな状況でも留学生を歓迎します
今年合格を勝ち取った留学生の状況
秋学期はじめに現政権の思惑で移民局が米国留学生に対して厳しい処置を通達しました。結果的にすでに入国して勉強を開始している生徒さんには影響を与えませんでしたが、それでもかなりの数の留学を希望した学生が延期、もしくは断念をしたようです。
ワシントン・ポスト紙の記事によると、新型コロナウイルス流行のためにおよそ4万人にも及ぶ学生が留学を見合わせたとのこと。大学がオンラインだけで授業を提供した場合は検討ではなく物理的に入国すら出来なかったのですから、当たり前の数字です。調査によれば今学期は去年と比べて新規入学者が43%、留学生全体では16%減少しています。
米国の大学は留学生を大歓迎、だけど。。。
大学側からすると学費を払ってくれる留学生、特に学部生は大事なお客様ですから大打撃ですが、減少している傾向は何もパンデミックのせいばかりではないようです。
今に始まったことではなく、4年続けて米国に来る留学生は減少しています。上の記事でも指摘されているように現T政権が始まってから、というのは言うまでもありません。それでもアメリカ国内に100万人の留学生を維持しているので留学先としての魅力は保っている、と書かれていますが実際はどうでしょうか?現場の人間として自問自答するところです。
ルイジアナ州内の大学の状況
ここルイジアナではパンデミックの状況良し悪しに関わらず、大学閉鎖になることはありませんでした。遠隔授業が中心ながらも必要に応じて対面形式が取られています。アメリカでは2025年以降、大学生人口が減少することにより国内からの入学者は15%以上減ることが予想されています。私が出席した教員会議でも入学する学部生を維持、増やすためにどのように取り組むか議論がありました。大学としては出願時に課す共通テスト(SATやACT)の点数を求めないことを本気で検討しているようです。大学院では私の学部の場合すでにGREの点数は求めないことになっています。日本から出願される方にとってはTOEFLの点だけが必要になるのでハードルは下がるかも知れませんが、逆に内申点だったり、推薦書、エッセイの内容に重きを置かれることになるので、注意が必要かと思います。
パンデミック収拾にまだ先は見えませんが、今後留学を希望される方は米大学の動向に十分に注意を払って下さい。
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