まとめ:カリキュラムは自分で調べ、取りたい授業は前もって伝えること
履修科目を決めるアドバイスを受けるときに気をつけること
日本とアメリカの大学では授業登録の仕方が違う
日本の大学だと各学期に履修する科目は自分で選んで登録します。私の場合、当時マークシートに必要事項を書き、科目をマークして提出、登録しました。アメリカの恐らくほとんどの大学は未だに教員もしくは選任の職員と1対1で話し合いをしながら決め、サインをもらった後登録しなければなりません。一度大学に入れば学期の途中でアドバイジングを受け、次の学期の授業登録を済ませておきますが最初の学期はそうもいきません。ある日の朝、指定された時間に教授のオフィスに立ち寄り、履修科目に関するミーティングを持ちました。
教員がアドバイザーを兼ねる場合、過剰な信頼は禁物
私の場合日本ですでに大学を卒業していたので、2つ目の学位取得を目指して(seeking for second bachelor’s degreeとカタログには書いてありました)編入しました。アスレティックトレーニングという特殊な学科上、そのプログラムに入るための必須科目だけを取ればよく、それをメモして話し合いを持ったのですが、日本の卒業証明(diplomaという言葉を当時覚えていなかった)を持参しなかったこと、そして私の当時の英語力が足りなかったため、最初の学期はどうでもいい科目をいくつも取らされる羽目になりました。
常識的な授業の英単語を覚えておく、わからなければ内容を聞く
自分の専攻する科目の英単語は覚えていましたが、そのほかの科目は全くわかりませんでした。特に文系科目ならなおさらです。選択するように言われた科目は「anthropology」とか「sociology」だったと思いますが、何を学ぶか、なぜそれを取らないといけないのか、全く理解できませんでした。時間とお金を無駄にしたくなかったので「必須科目だけ取りたい」とだけ伝えていたのですが、今を思うとすでに定員が埋まっていて履修出来なかったのか、それとも本当にアメリカの大学に慣れさせる親心があったのかも知れません。それでも当時は英語が出来なくて変な科目を取らされ、むしろ馬鹿にされた気がして憤慨してオフィスを出たことを覚えています。
本当に勧められる科目は自分に合っているか、よく考える
アメリカで留学生は最後の学期以外、フルタイム(学部生は12単位、大学院生はGAなどでない限り9単位以上履修、通常1科目は3単位)の状態を維持しないといけません。私は上の文系科目を取らされたのですが、日本語ですら習ったことなく大苦戦しました。現在教員となってアドバイジングする立場になってわかったのですが、私の学科の場合、アメリカ人の多くが理系科目(数学、物理、化学)を苦戦するので、比較的暗記でどうにかなり、授業出て宿題出してればそれなりの成績が来る上のような科目を最初勧めるんです。しかし私は理系出身なので全く反対でした。さらに文系科目は読む量が多いんです。アメリカ人にとって平易な文章でも留学生にとっては十分に難しく、多読を強いられた科目は非常に大変でした。あとから微積や統計、生化学などをフルタイムの学生を維持するために取りましたが、読む量少な目、英語も簡単(日本語でもカタカナに変わっただけが多い)、中身も理解しやすく、逆に慣れたら退屈すぎるぐらいでした。
個人的には日本人に数学を勧める理由
多くの日本人留学生の場合、英語に慣れるという名目で授業を取らされるのなら私は数学を勧めます。数字や記号は一緒ですし、教養課程で取らされる内容は日本では高校2年までの教科書レベルの復習です。数学があまり得意でない、という人もいるかもしれませんが多くの場合大丈夫。アイビーリーグの大学ならまだしも、普通の州立大学なら日本で数学得意だった人はアメリカで神童、まぁまぁかなと思う人はアメリカですごく出来る人、苦手だった人でもアメリカくれば母集団の平均ぐらいに入ります。これは私一人の実体験でなく、多くの人を見てきて事実です。
結論、余程でない限り日本人留学生の場合、英語で初めて授業をうけるのなら数学履修が安全です。頭の片隅に覚えておいて下さい。
コメント