【2021年度】海外在住者が日本に少額のお金を送る、個人間送金の検討をした、その3「ネット銀行振込」

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インターネット専業銀行の口座開設、振込手数料を確認

アメリカは今日からDaylight saving、いわゆる夏時間が始まりました。時計の針を午前2時に1時間早めましたので、ここ中部時間と日本時間との時差は-14時間になりました。ご注意下さい。

例:アメリカ中部時間午前7時 → 日本時間、午後9時

さて今日の記事はその1、その2からの続きです。

【2021年度】海外在住者が日本に少額のお金を送る、個人間送金の検討をした、その1「ペイパル」
どうすればアメリカから日本に個人間送金(少額)できるかパンデミック下での不幸中の幸いは、Zoomなどでセミナーやエクササイズのクラスが多く開催されるようになったことです。時差はありますが、日本のものを日本語で受講できるようになりました。必要...
【2021年度】海外在住者が日本に少額のお金を送る、個人間送金の検討をした、その2「銀行振込」
大手銀行の口座開設、振込手数料を確認するこの記事はその1からの続きです。大手銀行の振込手数料一覧ペイパルでの振り込みが効率良さそうではなかったので、一般的な銀行振込みを検討しました。いずれもインターネットバンキング/モバイルバンキングの利用...

インターネット銀行の振込手数料一覧

私が日本にいた時にこのような形態の銀行はなかったので、どの銀行が相当するのか探しました。

上のリストに掲載されている9行調べてみます(2021年3月14日現在)。今回もインターネットによる振り込み手数料だけを想定します。

銀行名 自行宛 他行宛
3万円未満 3万円以上
ジャパンネット 無料 176円 275円
ソニー 無料 月1回無料、それ以降220円  月1回無料、それ以降220円
住信SBI 無料 最低月1回は無料、それ以降157円 *1 最低月1回は無料、それ以降157円 *1
イオン 無料 220円 220円
ローソン 55円 220円 220円
セブン 55円 220円 220円
楽天 無料 168円*2 262円*2
auじぶん 無料 無料回数を超えた後178円*3 無料回数を超えた後283円*3
大和ネクスト 無料 3回は無料、それ以降220円 3回は無料、それ以降220円

⋆1:三井住友信託銀行の口座あての振込手数料は無制限で無料
⋆2:送金先が楽天銀行に連携・登録しているViberやメールアドレス、Facebookの場合、無料にも
⋆3:三菱UFJ銀行の口座あての振込手数料は無料

手数料無料を含む優遇措置を受けるための条件

振込手数料を減らす優遇措置は以下のようになっていました。

  • ジャパンネット銀行:前月の預金平均残高(円普通預金、円定期預金)が3,000万円以上の場合、月5回まで振込金額にかかわらず他行宛て振り込み手数料が無料。
  • ソニー銀行:「Sony Bank WALLET(デビットカード)」 を持っている人は2回無料。またClub Sで取引内容の大きさに応じて3つのステージがあり。獲得するための最低取引金額は300万円だが、月3回以上無料に。
  • 住信SBIネット銀行:スマートプログラムのランキングにより、振り込み手数料の無料回数が変動。最低ランクの条件は月末残高が30万円だが、2021年4月1日よりスマート認証NEO登録が必須。
  • イオン銀行:イオン銀行Myステージ状況(3段階、スコア制)により、月何回か無料になる優遇措置あり。
  • 楽天銀行:ハッピープログラムのステージ(5ステージ)、及び給与や公的年金の受け取りがあれば月3回まで無料に。最低ステージの条件は月末残高が10万円か取引5件以上。
  • auじぶん銀行:残高や利用状況により「じぶんプラス」のステージが変動(5ステージ)。他行振り込みが月1回無料になるステージは3で、その条件は例えば預かり資産が50万円以上の場合。
  • 大和ネクスト銀行:取引状況により決定される「プレミアムサービス」のステージが変動(3ステージ)しますが、振込手数料優遇はなし。

在米で新規に口座を開けるか?

これらを見るに優遇措置なしに振込手数料無料を利用するには「ソニー銀行」、「住信SBIネット銀行」、「大和ネクスト銀行」が有利そうです。ただそもそも日本に不在の際にこれらの銀行に口座を開けるかどうか確認しました。あくまでも私の個人的な判断です。

  • ソニー銀行(〇):ネットで申し込み可能なものの、キャッシュカードは本人限定受取郵便で郵送され、受け取りは本人のみ(家族でも✕)。また受け取りの際に顔写真付きの本人確認書類の提示が必要なので日本での有効な「運転免許証」が必要。以上の点から本人が「一時帰国時」のみ申し込みが可能と判断します。ただし居住国を明確に定義したページがあるので、在米の人が口座を開設するには気を付けないといけません(注1)。
  • 住信SBIネット銀行(△):口座開設には「スマホ」と「運転免許証」で可能。ただし「居住地国が日本のみ以外の場合は、郵送での口座開設にて申し込みを」という記述もあるので、インターネットで口座開設はグレーゾーンにあるように思います。
  • 大和ネクスト銀行(✕):インターネットでの開設には運転免許証、健康保険証、もしくは住民票の写しの2点の画像ファイルが必要なため、本人が「一時帰国時」して住民票が日本にあるときのみ申し込みが可。さらに新たに口座を作る時は「マイナンバー」を届ける必要があり、と明記しているので、帰国時にすべてこれらを完了する必要があります。ただその後海外に戻って生活しているときに口座を維持することはグレーです。

注1:あらためて調べると海外在留中でも手続きを踏めば合法的に口座を維持できるようです。

まとめ

結論を言うと海外にいる時には日本のインターネット銀行に口座を持つことは無理なようです。そもそもインターネット口座はどこかから入金しないといけないわけで、海外にいても日本に定期的な仕事があって仕事先から振り込みがない限り使い勝手は良さそうに思えません。ましてや少額の振込のためにわざわざ口座を作るのは賢明でないように感じました。残念です。

その4に続きます。

P.S. 海外在留中でも口座を維持できる銀行はあるようです。

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