EP6. 留学3日目、オリエンテーションで学ぶ銃社会の常識

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まとめ:アメリカは銃社会です。万が一の場面に遭遇した場合の対処法を習得しましょう。

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アメリカの治安を学ぶ

オリエンテーションでどんな話を聞く?

この日から大学が新学期に向けて動き始め、留学生向けのオリエンテーションがありました。春学期からの入学のため数はそれほど多くありませんでしたが、それでも自分以外で同じ境遇の方に初めて会うことが出来ました。特に英語がみんなにとって外国語であるため、気軽に色々と話せたことを覚えています。

オリエンテーションですが、基本的なことを紹介されました。今までメールでのみやりとりしていた留学生担当オフィスの方と知り合えたのがこの日でした。大学のことから銀行口座のこと、ビザを維持するために必要なこと、勉強のことなど色々な話がありました。一番印象に残ったことは、どこの大学のオリエンテーションに行ってもあったのですが、自分の安全の確保、特に悪意を持って銃を手にした人(active shooterと言います)に出会ったときにどう対処するか、方法論などを必ず動画などで学んだことでした。アメリカだな、と思うのですが以下に簡単に説明を入れておきます。

発砲者に出くわした時の対処 ー「RUN. HIDE. FIGHT.」

Run – まず脱出できるか?

基本は「RUN. HIDE. FIGHT.」です。1つ目に考えることは、出来るならば「逃げて危険な場所から脱出すること」。荷物などをすべてその場に置き、逃げろと言われています。もしその建物に入ろうとする人を見かけた場合には「無差別発砲者がいる」と伝えてその場を離れるように促せ、とも習いました。そして自分の安全を確保出来たら「9-1-1」つまり警察に電話しよう、ということです。

Hide – ダメなら隠れられるか?

2つ目、逃げられないと悟った場合「隠れろ」です。発砲者からの視界から消えるようにし、音を立てないようにします。隠れる場所が広い場合は分散して隠れるて下さい。窓のブラインドを閉め、携帯電話を消音し、バイブレーションもオフにします。その部屋のドアをロックし、椅子等があったらドアの近くに積み重ねて物理的に入ってこれなくします。ここで出来れば警察に音を立てずにテキストメッセージで連絡を入れて下さい。あとは警察もしくは特殊機動部隊が助けに来るまで同じ場所で待つように、とのことです。

Fight – 最終手段は戦え!

3つ目、発砲者と対面し逃げも隠れも出来ない状況になった場合、覚悟を決めてできうる限り積極的に「戦い」ます。犯人を待ち伏せし、その場にいる人と協力して椅子や消火器、はさみ、本などを集めます。発砲者に重度(severe)もしくは死に至るような(lethal)怪我を負わせる気概をもち、戦いではそれらを投げ、注意を散漫にさせ武装解除するようにします。

助けが来た時は自分が犯人でないことを誇示

さらに重要なのは警察、機動隊が来た場合、自分が犯人でないことを明示すること。手を挙げて何も持っていないことを示し、命令があれば床もしくは地面に伏せます。彼らの目的は事件を終わらせることなので、負傷者がいても後回しになりうることを理解します。まずは自分自身に注意をし、出来うるのであれば負傷者を手伝うようにします。

日本から来るとこんなことを習うなんて、と思いがちですがこちらでは当たり前なことです。ここで習った知識を使うことがないことを祈るばかりですが、備えあれば憂いなしです。ちなみに教員になるといかに生徒を守るか、というところまで学ぶことになりますよ。

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