アメリカで面接を受けるのなら、日本人の遠慮を捨て自信をもって返答を
パンデミック中の新しい言い訳
実験用の新しい器具を設置にあたり二酸化炭素のタンクを導入する必要があり、昨日業者に来てもらう予定でした。午前9時から11時の間に現場に行くから居てほしい、と言われたのでずっと待っていたのですが、待てど暮らせど来ず。こちらから連絡を入れると一言、「急に(新型コロナ感染者の)濃厚接触者になって今日行けなくなりました。すみません、連絡入れることを忘れていました」というメール。これを受け取った我々の反応は「本当か?」。
そもそも来てほしいと伝えたのが先週末で、「水曜日に行くよ」と業者から言われたのが月曜日の午前中です。月曜日の午後か火曜日に濃厚接触者として保健所から連絡があり、隔離に入ったとしても2日先の顧客とのアポを忘れますかね。普通の会社なら別な方が代理で来てくれてもいいのですが、社員1名の会社なのでしょうか。
ちなみにメールには「来週に行けると思う」とも書いてあったのですが、本当に隔離中なら来週来なくていいよ、と同僚と笑って話しました。うっかり忘れたのなら正直そう言って、来週にリスケしてくれてばいいのに、です。まるで大学生のような言い訳でした。これもアメリカン人・スタンダードです。
アメリカ人は口がうまい
ブログのどこで書いたか失念しましたが、学部内の教員公募で審査委員(search committee member)をやらされてるやっている一貫で、今週候補者とズーム面接をしています。夏前に来てもらうと言いながら選考する時期としては非常に遅く(これは大学トップの判断が悪い、遅い)、急いで終わらせる必要があります。結果、今週ズーム面接が立て込みました。おかげで今週は時間ばっかりとられて、何も自分のことが出来ていません。
選ぶ側として私は主要メンバーではないので定型的な質問と、レジュメやほかの書類でわかりづらかったことを質問しているのですが、当たり障りのない感想を言うと(選考継続中で守秘義務があるため詳細を言えません)みんな話がうまいです。英語、じゃなくて話し方なんです。ほんの少ししかない経験や経歴であっても、まるでものすごいことをやってきて自分は出来る、というような発言ができるんですよね。嘘でないギリギリの範囲(正確には嘘かどうかわからない)で、です。突っ込まれてもひるまず、すべて前向きに答える姿は非常に参考になります。逆にすべての話をまともに聞いてもいけないことも再確認しました。話半分どころか1割以下でちょうどいいです。
私自身アメリカに来て大学院や就職の面接を受けてきて多少はわかっているつもりでしたが、まだまだです。彼らぐらい自信過剰、嘘も方便でないといけません。どの程度大風呂敷を広げてもセーフといえるのか、その範囲をようやく把握した気がします。今回の与えられた仕事、この点だけはためになり今後自分にも参考になると思いました。
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