親の考え方でティーンエージャーがワクチン接種出来ない問題が浮上

Kids sitting on the beach
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ワクチン接種でも子供は親を選べない

ニューヨークもワクチン接種者はマスク不要へ

テキサスや他の都市がどうであろうと、ニューヨークでの施策は全世界の注目を集めると思います。猛威を奮った新型コロナウイルスに対し、他のどこよりも注意深くマスク着用や社会的距離の維持を求めてきた州ですが、ワクチン接種完了者に限っては屋外でのマスク着用を許可し、社会的距離を保つ必要もないとしたそうです。一方で予防接種を受けていない人は、連邦と州の両方の指針に基づき、すべての公共の場でマスクを着用維持が義務付けられています。

知事はCDCの勧告に従って規制を変更したようですが、個々の企業が顧客にワクチン接種の有無を確認したり、全員にマスクの着用を義務付けることは可能だとしています。事実NY州の保健局は、他の人のワクチン接種状況が不明な屋内環境ではマスクを強く推奨しています。ちなみにNY州内の成人ワクチン接種率(これは一度でも接種した人)は53%とのこと。

きわめてまっとうで普通の政策だと思うのですが、何で同じことを南部の州では出来ないか不思議です。

ワクチン接種に関して親と子供の葛藤

12歳から15歳の接種、順調な滑り出し

5月10日にファイザー製のワクチンの接種対象が12歳まで引き下げられました。

CDCによると12歳から15歳の年齢層において先週だけで60万人を超える接種者があったとのこと。

米国の人口に占める子どもの割合は20%であり、今日現在全人口の47-48%が少なくとも一度は接種を受けています。つまり思春期の子どもたちにワクチンを接種することで、専門家が言う集団免疫を獲得するために必要な全人口の70~85%の接種に近づくことが出来るため、公衆衛生当局は積極的な接種を期待しています。

実は問題は親

ところが州によって法律が違い、また多くは親の承認がないと自分でワクチン接種を受けられる問題が生じているとWSJは報じています。

例えばサウスカロライナ州では16歳だと親の承認なしにワクチン接種を受けられるのに、ニューヨーク州では17歳でも受けられず。オレゴン州の場合、基本15歳以上は自分の意思で接種出来るのに、薬剤師が接種する場合は親の承認がいるらしいのです。ややこしい。

今までのワクチンだと親が接種するように勧めても子供が受けたくない、というのが定番だったのですが、今回の場合は違うようです。気兼なく友達と遊ぶだけでなく、学校でのスポーツ、サマーキャンプ、コンサートの参加に関して予防接種が必要になる可能性があり、また自分が病気になったり大切な人を感染させたりしないよう、など新型コロナのワクチンを接種する大きな動機があるようなのです。しかしどこかの州にありがちなワクチンは悪いという考えを変えられず、自分は接種したいのに親が同意しないケースが少なからずあると上の記事には書かれています。

ただもちろん何もかも未成年の判断が正しいとは限らないこともあるので、他の治療でもどこまで親の同意なしで治療を受けられるかは色々と議論になっているとのこと。理想は双方の同意のもとで接種ですが、なかなか対応は難しそうです。同じことが日本でも起こりうるでしょうね。

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