スーパーボウルのCM1位、自分は笑えない

この記事は約6分で読めます。
広告

保険がState Farmだったら変更

昨日はスーパーボウルでした。マルディグラのお陰で今週末は長めの週末なので、私も観戦することにしました。家の中を確認すると何もなかったので、慌ててウォールマートに行ってチップスとグワカモーレ(ワカモレ?)を買おうとしたら、なんと安いものは売れ切れでした。仕方なくブランド品(?)のポテトチップスと炭酸水を買って観戦に備えました。

なお私はどちらのチームのファンでもありません。決勝で戦うチームはともに全国区ではなく、一方で近年プレーオフの常連で新鮮味に欠けます。NFL側はある選手と超有名歌手のロマンスに乗じて、せめて視聴率が上がらないかと期待していた状況でした。

自分のことを話せば日本でフットボール経験者です。高校、大学と社会人でプレーしてました。渡米直後は週末ほとんどの時間をフットボール観戦にあてていましたが、最近は年を取ったせいかすっかりその熱が冷めました。今は同僚と話を合わせる程度に結果やダイジェストを確認している程度です。

試合はミスが多く実は凡戦

ネタばれあり、まだスーパーボウルを観戦していない方は見てからお戻り下さい。

規定の試合時間内

買い出しに手間取り、帰ってきてTVをつけたらすでに2Q途中でした。スコアは3対0で49ersリードでした。チーフスが反撃したと思ったらRBがファンブル、そのディフェンスも49ersの攻撃を抑えたと思ったら、余計な反則で1ダウン更新を許しては得点につながり、チームとしてのフラストレーションは最大でした。事実、自分にボールが来ないトラビス・ケルシーはベンチに戻るなりヘッドコーチに不満をぶつけていました。

前半終了間際にフィールドゴールでかろうじて3点を取りましたが、流れは49ersにあるように見えました。3Qも序盤のインターセプトも含め途中までは49ersでしたが、今度は49ersがしでかしました。パントされたボールを自軍の選手がブロックしながら脚に当ててしまい、リターナーがカバーできず。チーフスに自陣近くで攻撃権継続を許すのです。流れ的にあれはフェアキャッチで良かった場面で、さらに自軍の選手に大きく「離れろ」と声をかけなかった点で(可哀そうですが)リターナーが悪いです。

これでチーフスは息を吹き返しました。3rd downだったか4th downだったかで1stダウンまで20ヤード以上あったにも関わらず、49ers守備が緩い守備で1stダウンを許し、試合に負けた何年か前のスーパーボウルを思い出しました。その時の対戦相手もチーフスでした。

さらに次のシリーズで49ers攻撃陣がTDを取り返すも、PATをミスする大失敗をしでかしました。またもスペシャルチームがチームの足をひっぱります。これで逆転してもフィールドゴールで追いつける得点差となり守備に負担をかけました。その後フィールドゴールをお互い入れあって延長戦に入りましたが、本来ならそれでも1点差で49ersの勝ちのはずでした。

そもそも経験者なら分かるかと思いますが、4Qで4点差と3点差では守り方がかなり変わります。4Qにチーフスが2つのドライブをフィールドゴールに繋がられたのも、このPATのミスが非常に大きいです。49ersの最後のオフェンスも延長戦の時みたいに、試合残り5分からランでもっと時間を消費してフィールドゴールで終われなかったことも悔やまれます。

延長戦(オーバータイム)

最後に延長戦、コイントスに勝った49ersは珍しくリターンを選択しました。これもちょっと疑問に思いました。昔はコイントスに勝ってタッチダウンを決めれば試合終了なので、リターンを選択するのが常套手段でしたが、NFLがルール改正をし、両チームがボールを持つ機会が与えられるようになった後は後攻にするのがセオリーです。

49ersは最初のドライブでまさかの3ダウンアウトと思いきや、またもやチーフス守備のミス(ホールディング)に助けられ、1stダウンを更新します。ただリターンを選択したならタッチダウンをとってプレッシャーを与えたかったですが、ここでも取れず3点どまりでした。

次のシリーズで案の定、チーフスはミスを犯しつつも(例:あるレシーバーがルールと状況を理解せずパス捕球後欲張っためにヤードを失った)前進し、肝心なところで1stダウンを更新。最後は短い距離でアンディー・リードのプレーコールが冴え、守備のミスコミュニケーション(パスカバーは何だったんでしょう?オンサイドの動きを見る限りカバー0には見えないのですが)を引き出しTD、試合終了となりました。4Q以降は盛り上がった感がありますが、49ersが勝手に自滅し、また負けたというのが正直な感想です。

個人的に、自分や仲間がミスしても腐らずに我慢強く試合を作ったQBマホームズのMVPは納得します。しかしスーパーボウル最長の57ヤードのFGを決めてチームの嫌な流れを止め、4Q最後の痺れる場面でしれっとFGを決めて同点に持ち込んたキッカー(名前は失念しました)も大きく称えて欲しいなと思いました。彼は何か賞をもらえたかな?

肝心のコマーシャル

長くなりましたが本題の話。追加でジュースを持ってきたり、つまみを作ったりしたのですべてを見ていませんが、楽しくCMを拝聴していました。一日経ちどれが面白かった、話題になったのかと思いネットを検索してみると、やらなきゃ良かったと後悔しました。例えばUSA Todayのサイトだと1位になっているCMについてです。他の複数のサイトでもいいと紹介されていました。

Best 2024 Super Bowl commercials: All 59 ranked according to USA TODAY Ad Meter

アーノルド・シュワルツェネッガーの発音を揶揄したものでした。移民である彼の英語はもちろんネイティブのそれではないです。知事もやったし本人はもう気にしないのかも知れませんが、私は日本語アクセントが強く残る英語で毎日苦労したり不利益を得ていますから、このCMが「hilarious」と紹介されることを差別とは言わないものの、支持できずむしろ不快に感じます。自分にしてみれば「It’s not funny at all.」です。

気にしすぎ、と言われるかも知れませんが、これが米国人、とくに多くの白人の本音だろうな、と感じます。これが私にとってアメリカに20年以上居て、第二言語で人並み以上に仕事をしていても、残念ながら超えようにも超えられない壁です。言葉がせめてもっとネイティブに近かったら、どんなに評価が変わるだろうと思うことが少なくないです。

悪いことは言いません。外国語やるなら会話だけは本当に若いときに始めるのがいいです。あと自分の保険がState Farmでなくて良かったです。契約してたら間違いなく解除してたでしょう。

まぁ明日も仕事、頑張りましょう。

コメント

にほんブログ村