私が絶対に新型コロナウイルスに対するガードを下げない理由

summer on the beach
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アメリカは旅行シーズン到来

今週末アメリカはメモリアルデーという休日があり、土日月と3連休でした。通常子供の学校が終わることもあり、この週末は夏休みのキックオフのようなもので、通常は結構出かける人が多いです。私は普通に家にいましたけどね。

昨年のこの時期、アメリカ人でも飛行機を使った旅行を避けたようですが、今年はかなりの数が空の旅を利用したようです。

記事を読むと全米で空港のチェックポイントを通過した人が2百万を超え、パンデミック下での1日の最高値を更新したとのこと。週末全体で約6百万人が空で移動するようです。陸路での移動も含めた数だと3700万人程度と予想され、前年に比べて60%の増加だそうです。

上の記事の中でFauciさんはアメリカ国民の半分はまだ1度もワクチンを接種をしていないにも関わらずCDCの勧告を間違って解釈しており、それらの人々は「マスクをするべき」と言っています。でも私ですら誰もが「マスクを取っていい」と受け取られても仕方ない発表だった思うので、misleadingしたのはCDCであり何かあったら責任を負うのは彼らだと考えています。言い訳は止めていただきたい。

パンデミック後新規感染者の数が今日最低を記録した、と報道している所もありますが、今後これが増えないことを祈ります。

アメリカ南部が暑い夏に感染拡大しうる理由

ウイルスは基本暑さや湿気に弱いです。アメリカ北部に比べて南部で春に感染者増加が穏やかだったのは、気温が比較的高く外で行動が出来たため、と指摘されています。その気候を考えれば夏でも南部では新型コロナウイルスの感染が拡大しづらそうですが、そうでもないようです。WSJより。

記事によるとアメリカ南部は夏暑すぎて外に出ず、むしろ冷房の効いた乾燥した室内にいるとのこと。またご存知の通りワクチン接種率がダントツに低いのが南部なので、実は危ないと専門家は警告しているようです。

In the 10 states with the lowest vaccination rates—seven of which are in the Deep South—37.9% of people on average have received at least one vaccine shot, compared with 50.5% of the total U.S. population that has received at least one dose, according to a Wall Street Journal analysis of U.S. Centers for Disease Control and Prevention data. In the top 10 most-vaccinated states, the average first-dose rate is 62.6%.

(WSJがCDCのデータを分析した結果、米国の全人口の50.5%が少なくとも1回のワクチン接種を受けているのに対し、ワクチン接種率の低い10州(うち7州は深南部)では平均37.9%であることがわかった。ワクチン接種率の高い上位10州では平均の初回接種率が62.6%となっている。)

鍵はワクチン接種と外で過ごすことらしいですが、一般的に頑固で怠け者の南部人(これでもかなり優しく表現)にとっては難しい課題でしょう。エモリ―大学の先生は地元ジョージア州では夏に感染者が増加すると考えていて、特に「どれだけ増加するか?」を心配しているようです。

こんな中、南部州のここルイジアナではワクチン接種を促すキャンペーンとして以下のような取り組みを発表しました。

6月に7日以内にワクチン接種したことを証明できると一杯奢ってもらえるそうです。このブログを読んでくださっている方ならわかるかと思いますが、「えっ、今更それだけですか?」という取り組みです。多くの州が接種者に抽選で高額現金を与えているのに、ここでは相も変わらず「一杯奢るだけ」のインセンティブです。

これしか案が出なかったのか、それともただ予算がないのか。残念ながらこのキャンペーン、接種率向上にほとんど寄与しないと断言します。悲しいかな貧しい州は発想も貧しい。

アメリカで新型コロナウイルスに罹りたくない最大の理由

そもそも私が新型コロナウイルスに罹りたくない理由は、重症化した場合症状がきついこと、後遺症がよくわからないこともありますが、アメリカでは治療を受けた際、医療費がどれだけ高額になり、払えるかどうかもわからないことです。

A 2020 study by the Peterson Center on Healthcare and the Kaiser Family Foundation calculated the potential costs of Covid-19 treatment and care for people that get their insurance through employers. Utilizing data for pneumonia treatment, the study found that people with private insurance who become seriously ill could face out-of-pocket costs of more $1,300.

(Peterson Center on HealthcareとKaiser Family Foundationが行った2020年の調査では、雇用者から保険に加入している人を対象にCovid-19の治療やケアにかかる潜在的なコストを算出した。肺炎の治療に関するデータを利用したこの研究では、健康保険に加入している人でも重篤な病気になった場合、1,300ドル以上の自己負担が発生する可能性があることが判明した。)

保険に入っていても肺炎の治療で日本円で13万円以上払うなんて狂気の沙汰です。ましてや人工呼吸器のサポートを受けるとさらに数万ドル(数百万円)に及びうることが分かっているそうです。上の記事によるとあるフロリダ州の患者がCOVID-19で75日間入院したケースでは、

  • 最初の病院の請求額:$3.4 million(約34億円、ざっくり1ドル100円換算)
  • 病院の割引価格提示額:$900,000(約9000万円)
  • 保険会社が間に入り、最終的に請求された額:about $10,000(約100万円)

幸運にもこの患者さんはクラウドファンディングでお金を集めることが出来たそうですが、外人しかもアジア人にこんなお金集まると思いますか?

「否」です。万が一感染したら正直日本に帰国して治療を受けたいと思いますが、それこそ「わがまま」ですし他の人に迷惑かけますし、何より現実的に無理です。故にアメリカで罹るわけには絶対いかないのです。

というか、南部の人、お金ケチりたいのなら今なら無料のワクチン、接種してもらえないですかね。個人の勝手な権利ばかりを主張する前に。

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