EP2. アメリカ大学・大学院の学期制度を知ろう

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まとめ:米大学の2学期制、3学期制、4学期制について知る。授業の進み方がゆっくりなのは2学期制、各学期が早く終り、単位取得スケジュールが比較的柔軟なのは3もしくは4学期制。

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米国大学で採用される学期制度

日本の大学の場合

日本の大学、大学院では通常2学期制を採用しているところがほとんど(すべて?)だと思います。前期と後期に分かれ、 国立大学と私立大学では多少開始時期が違いますが、通常前期は4月の頭から、後期は9月終わりから10月頭に始まります。試験を行う時期も少し違いますよね。

アメリカの大学の場合

まず学期制は英語でacademic termと言いますが、アメリカでは2学期制 (semester)を取るところが多いものの、3学期制 (trimester)や4学期制(quarter)を取るところもあります。以下に簡単に説明していきます。

セメスター制

2学期制はほぼ日本と一緒です。秋学期 (Fall semester ) と春学期(Spring semester)に分かれて、秋学期は8月から、春学期は1月から始まります。1学期は16週間からなり、通常15週間の授業、最終週に期末テストです。5月には1ヶ月弱の5月学期(Maymester)と、6月、7月に夏学期(Summer semester)を設定して開講する授業もありますが、ほとんどの生徒の場合これらの授業を取るのは必須ではありません。教員側も通常、春秋学期のみの雇用(9ヶ月契約)で、5月~7月は授業を教えない限り非雇用期間となります。授業の基本単位は3単位で、授業を1つとるにあたり1回あたり50分の講義を週3回受けるか、1回あたり1時間15分の講義を週2回受けることになります。

トリメスター制

3学期制は1年を秋、冬、春と分け、各学期は10-12週程度で構成されます。大学にもよりますが秋学期の始まりは8月、冬学期 は1月頭、春学期 は4月からのようです。期間が短い分1回辺りの講義時間は長くなり、また1週辺り授業の進み具合が早いので留学生は注意が必要となります。私が知るところだとミシガン大学がこの制度を採用していますが、春学期が必須でないので実質は2学期制とほぼ同じとも聞いています。

クォーター制

4学期制は1年を秋、冬、春、夏と分け、各学期約10週で構成されます。夏学期は必須ではないですが、それ以外は必須でカリキュラムもそのように組まれています。この制度の有名どころはUniversity of California系列で、例えばUCLAのスケジュールを見ると秋学期の始まりが9月下旬、冬学期は1月頭、春学期は3月下旬、夏学期が6月のようになっています。当たり前ですが、こちらも1回あたりの講義時間は長くなり、1週間に進む頻度も2学期制と比べてかなり早いです。感覚的には2学期制での夏学期の授業(8週)を毎学期こなす感じです。集中して頑張ればすぐに終わりますし、学位取得に向けて就学年数を短くすることも可能ですが、 学生は(アメリカ人でも)とても忙しい毎日を送るはずです。

いかがだったでしょうか?大学・大学院を選ぶ際の参考になればと思います。

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