ルイジアナでも地元のお米から日本酒が醸造されてた
生徒へのワクチン義務化、教員議会では通過
昨日の話の続きです。
隣町の大学、ルイジアナ州立大学(LSU)の教員で構成される議会において、学生に対するワクチン義務化を52-1の賛成多数で可決しました。
- LSU Senate passes resolution to add COVID-19 vaccine to list of mandatory immunizations for students
義務化の意見に対して140人もの署名が集まったとのこと。記事によるとルイジアナ市民の約3分の1程度はワクチン接種をする予定がないそうですから、この比率で学生がキャンパスに戻って100%のキャパシティで対面授業を行ったときに一人一人の安全が確保できるわけないという判断です。ごもっとも。ただこの案が出ても緊急使用のみ許可されたという法的根拠により、何も前に進まないと考えます。
最近の話だとカルフォルニアの大学(カルフォルニア大学系列およびカルフォルニア州立大学系列)もワクチンが緊急使用許可でなく正式な使用許可になった場合、生徒に対して義務にすると発表したそうです。
正式許可になればルイジアナの場合も義務化に向けての法的根拠が覆りますので、義務化も議論可能になるとは思います。ではその正式な使用許可はFDAからいつ降りるのか?が焦点になりますが、調べたかぎり「今年の後半のどこか」が最善のシナリオのようです。
- Pfizer to request COVID-19 vaccine full approval in ‘first half of 2021’
- Pfizer, BioNTech eye full FDA approval for COVID-19 vaccine as efficacy stands strong, including against aggressive variant
今年の前半中に正式許可を申請した場合、FDAがその後半で判断をしてくれるだろう、というのが薬品会社の推測です。つまりワクチン接種正式許可のない秋学期は義務化なしの「見切り発車」で後はお得意の現場に丸投げ、そして「野となれ山となれ作戦」が結局はどこも決行されると読んでいます。
ルイジアナ産のお米で日本酒作りへ
ラム酒
ルイジアナで作られる有名なお酒としてはラム酒があげられます。米国最大の民間ラム酒蒸留所はルイジアナ・スピリッツ社で、レイクチャールズにほど近いルイジアナ州ラカッシンにあるのです。この辺りはサトウキビの産地で、そのラム酒はここで作られた未精製のサトウキビや糖蜜などの地元の素材を使い、伝統的な銅製の蒸留器で作られているそうです。
その蒸留所では無料の見学ツアーや試飲会もあるので、立ち寄る機会がある方は訪れてみることをお勧めします。高速道路I-10降りてすぐです。
- Bayou Rum Distillery & Event Center (20909 Frontage Rd, Lacassine, LA 70650)
日本酒
一方で少しずつですがルイジアナで日本酒も作られているようです。ニューオリンズにある「Wetlands Sake」という会社がルイジアナ産のお米を使用してお酒を醸造しています。
もともとルイジアナは収穫高で全米3位の米どころなんですよね。確かにおかずとお米という組み合わせではないですが、この辺りの人は普通の食卓にお米があがります。ガンボやジャンバラヤを想像すればわかりますよね。
上の会社は元々カルフォルニア米を持ち込んでプエルトリコ輸出用に精米してたのですが、その後ルイジアナでも育つ短粒米をLSUの試験農場と協力して見出し、日本酒を作って販売するようになったとのことです。
ここでのお酒は大きな瓶に入っているものではなく、また食事と合わせなくても気軽に飲めるように小さな缶に入れて冷やして販売中とのこと。またカジュアルに飲めるよう炭酸にブラッドオレンジやパッションフルーツの香りをつけたものがあります。
ロング缶(フレーバーつき)
現在この商品はニューオリンズの食品店やレストランやバーのみで販売されているとのことですが、いつか全国に流通することを計画中とのこと。また今年末にはテイスティングが出来る施設をニューオリンズのウェアハウス・ディストリクト(634 Orange StNew Orleans, LA 70130)に開くようです。
パンデミック下の現状ではかなか難しいですが、もしニューオリンズに来られる機会があった場合、そういえば日本酒があったな、と思い出していただけたら幸いです。
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