警察が押収品を売り儲ける、という発想

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ルイジアナに寒波到来と貧しさを象徴する出来事

米深南部も凍った1日

先週末はもともとマーチン・ルーサー・キングの祝日が重なり3連休でしたが、火曜日に寒波襲来によりさらに休みが一日伸びました。もちろん此処より北にある地域は雪が降ったり寒くなったりと、もっと被害があったことは理解しております。しかし地理的にアメリカで最も南なところでもこんなになったよ、ということを記しておきます。

結論から言うと1日中氷点下でした。最高気温が32F(0℃)、最低気温は18F(-7.8℃)。1991年から2021年の間の平均気温は以下の通りです。

Climate Dataより

平均最低気温が7.5℃ですから、-7.8℃がここでは非常に寒いことが分かります。

前日の月曜日夜、雪交じりの冷たい雨(freezing rain)が降りました。翌日車を確認するとびっしりと車の側面に氷が張り付いていて、鍵を遠隔で開けてもなかなか中に入れませんでした。

層で言えばルイビルで経験した氷の厚さほどではない

こんな状況はケンタッキー州ルイビル在住時以来、久しぶりです。

ルイジアナのDOTDのサイトを見ると、市内のほとんどの橋が閉鎖されていました。本当はどうなのか歩いて行ってみると、確かにパトカーが来て橋に繋がる道を封鎖し、道路には塩が撒かれていました。

Ambassador Caffery Road

画像にある道路ではもう氷がないですが、鉄橋部分は特に日陰でまだ氷がこびり着いていました。

高速道路であるI-10やこの辺りのメイン道路であるCamellia Blvd.やAmbassdor Caffery Rd. が閉鎖されていたため、市内の真ん中を走る川を少なくとも午後3時までは車では渡れず。結果、市内は完全に東と西で分断されたことになります。私の場合、ホールフーズやターゲット、コストコに買い物に行けないという事象が起きました。非常に珍しい出来事です。

ルイジアナDOTDによると、氷や雪に撒く塩のストック量は本当に重要なところだけに撒く分しかないようです。実際にはI-10と橋の部分にのみ撒いた、と紹介されていました。

警察が銃を再販?!

渡米して25周年を迎えた、と昨日記しましたがまだまだ慣れないことがある、といういい例が今日ニュースでありました。

Kaplan Police Department to auction firearms
(カプラン市警察は銃をオークションへ)

ここルイジアナ州にカプランという市があります。私が住むラフィエット市からは25マイルぐらいでしょうか。

そこの市にある警察が署内のスペース確保のために、証拠品保管室に保管されていた44丁の武器を競売にかけることにした、とのこと。出処は過去犯罪に関連したもの、もしくは麻薬捜査の際に押収したものだそうです。つまり闇から出た武器を表に出す、ことを警察がする、ということです。。。

アメリカっていうか南部すごいでしょ?

なぜか?スペースを作るというよりお金が欲しいから。このオークションを通じて同警察署は売値の60%を受け取る予定で、数百ドルから数千ドルの収入を得る見込みと報告されています。(ちなみに残りの40%は地方検察に配分する、というハチャメチャさ)。0ドルで手に入れて売るので全てが利益になりますが、この程度の額なら銃犯罪の可能性を少しでも減らすために廃棄処分すればいいのにと思うのは自分だけでしょうか?

銃の安全性を主張するステイシー・ブラウンという人が、認可を受けた銃器ディーラーにのみ売るという徹底的な審査プロセスにより、地域社会の懸念を最小限にすることを保証する、って言っているけど、ディーラーがその後どう売るかまでは追跡しないはず。そもそも警察が押収した銃を売ろう、という発想が私の理解をはるかに超えています。

そのうち押収した薬、例えば大麻を薬用に使えるはずとかも売り始めそう。かなり斜めにはみ出してるなぁ。こんなことじゃ確かに警察なんか信じられないという層が一定以上いるのも納得してしまいます。取り締まる気、全くないよね。

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