東京オリンピック開催の可否に対してアメリカ側の反応、状況

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アメリカ関連筋の返答

オリンピック開催かどうか、昨日の続き

大出資元の発言

昨日、オリンピック開催の可否について過去1週間の流れを追いました。アメリカ側の反応がポイント、と説明しました。今日は日本やIOCの委員会の話に対して、アメリカ側の重要どころからコメントが出ていましたね。

オリンピックの放映権料大出資元のコムキャスト・NBCそれぞれのCEOがかなり強い調子で「あると信じている」「オリンピックが開催されることに自信がある」と言っています。

米五輪組織委員会CEOの選手に贈った手紙

また選手団を送るかどうかを判断するアメリカの五輪組織委員会のCEO、サラ・ハーシュランドさんは選手に対して以下のような手紙を送っていました。

私が重要だと思われる部分を抜粋します。

Importantly, amidst a lot of uncertainty and questions, the countdown to the Tokyo Games continues, and though we can expect there will be a lot of speculation and opportunity for misinformation in the weeks and months ahead, know that we will share official updates with this community as soon as we have them. And you can always reach out to us at athleteservices@usopc.org with any questions you have.
(重要なことは、多くの不確実性や疑問がある中で、東京五輪へのカウントダウンは続いています。数週間後、数ヶ月後には多くの憶測と誤報の機会があることが予想されますが、公式アップデートがあればその都度このコミュニティで共有します。質問があればいつでも athleteservices@usopc.org まで問い合わせください。)

Our expectation today is that the Games will go forward. They will look and feel different than any previous Games, as we will all be asked to continue to make sacrifices and adaptations to protect the health of our community. We’ll learn more in the coming weeks, and the USOPC and the NGBs will continue working extraordinarily hard to mitigate against the unexpected, and to give every Team USA athlete the best opportunity to achieve their sporting dream – with as little distraction as possible. The Tokyo Organizing Committee, Japanese government, the IOC and the IPC are great partners in that effort. At the same time, know that the safety and wellbeing of Team USA is our number one concern, and it guides every decision we make.
(今日、私たちが期待しているのは五輪に向かって前進することです。私たちのコミュニティの健康を守るために犠牲を払い、適応し続けることが求められので、これまでのどの大会とも違ったように見え、感じになるでしょう。向こう数週間でさらに詳細が明らかになり、USOPCとNGBsは予想外の事態に備え、可能な限り気を散らさずよう、チームUSAのすべての選手がスポーツの夢を達成しうる最高の機会を提供するべく一生懸命に働き続けます。東京五輪の組織委員会、日本政府、IOC、IPCは、この努力の偉大なパートナーです。同時に、チームUSAの安全と健康が私たちの第一の関心事であり、それが私たちのあらゆる決定の指針となっていることを知っておいてください。)

So, with less than six months on the clock until the opening of the Tokyo Games, I offer my encouragement, support and appreciation to you, and the high performance teams, medical staffs and administrators who make up this community. The collective commitment and focus through these unprecedented times is nothing short of remarkable. It is an exemplary demonstration of unity, teamwork and the very spirit that defines Team USA.
(東京オリンピック大会開幕まで半年を切りましたが、皆様、そしてこのコミュニティを構成するチーム、医療スタッフ、事務局の皆様に励ましと支援、感謝の意を表したいと思います。この前代未聞の時代にもかかわらず、このように集中して取り組んでこられたことは、驚くべきことです。これは団結力やチームワーク、そしてチームUSAの精神が何であるかを示す最たるものです。)

その他アメリカのスポーツ状況

ちなみに来週スーパーボウルが開かれますが、ワクチンを接種した医療関係者7,500人を含む22,000人の観衆を入れることになっています。

7万5千人収容のスタジアムなので、キャパシティーの約30%程度入れて試合をします。公衆衛生的にいいか、悪いかの判断はさておき、この冬でもNBAはおろかカレッジ・バスケも行われていて、最後には対策を立ててインディアナポリスでカレッジ・バスケのNCAAトーナメントも開催される運びになっています。カレッジ・フットボールでも当初Pac-12やBig-10が延期、という判断をしましたが、結局は圧力に耐えられず試合を行いました。試合を開催したことでウイルス感染により運営側が訴えられるより、試合を開催しないで選手の将来に不利益を生じうることの方が(ある意味よく考えるべきだとは思いますが)、アメリカ人にとって問題のようです。

以上のことから、アメリカ側から開催に「No」ということはないとないように思います。日本と温度差があるのは多いに認めますが、これが私が感じる現状です。

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