景気刺激策の小切手をもらえない可能性が出ると怒る中流層のアメリカ人、でもその感覚どうなの?

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一般的なアメリカ人の本質を見る

スーパーボウル所感

昨日のスーパーボウルですが、少しだけ見た感想を。タンパベイがあれだけランを出せたこと、カンザスシティのオフェンスがあれだけ深く守った二人のSFがいても効果的にランプレイを出せなかったこと、それに尽きると思います。チーフスはオフェンスラインで怪我などにより本来のスタメンを揃えなかったらしいですが、プロですから言い訳出来ません。チーフスのディフェンスはバンプアンドランからのマンツーマン守備とブリッツを多用する積極的なものですが、元DBの私の目からみて昨日の審判はホールディングやパスインターフェアを厳しく取っていた感があります。ただタンパベイのTEグロンコウスキーはフィジカルでディフェンスに勝っていましたし、それ以外で目立たなくても他の豪華なWR陣(エバンス、ブラウン、ゴドウィン)がチーフスのDB陣をしばしば圧倒していたので、ホールディング気味でないと止められなかったのでしょう。

因みにタンパベイのヘッドコーチはブルース・エリアンスという方で2017年に体調を理由(癌を患いました)に一度コーチ業を引退しましたが、バッカニアーズで復帰しました。68歳という最高齢でスーパーボウルを制したことになるのですが、さらにそのお母さんが95歳で健在で試合に観てきていたことが印象的でした。ロンバルディ・トロフィーをもらった時のインタビューでもお母さんのことに触れ、(彼女に向かって)手を振っていました。

今日のニュース

景気刺激策をもらえないと怒るアメリカ人中間層

以前、所得に関してアメリカ人の感覚はオカシイ、という記事を書きました。

アメリカ人の所得に関する考え方がオカシイ?!、と東京オリンピックのプレーブック(初版)が発行
今日のニュース 関係者向けのガイドライン初版発行 東京オリンピック組織委員会やIOCなどから競技団体など関係者(正確には国際競技連盟)にむけてオフィシャルブック(ガイドライン?)を発行したようです。英語ですがその原本のリンクを掲載しておきま...

新政権が主張する景気刺激策ですが、今日でも所得制限金額をいくらかにするかはっきりしないようです。協議の結果、所得制限ラインを下げるというのが今日現在の方針です。

記事によると金額は$1,400のまま、個人としては所得が$75,000(ただし家族の長の場合$112,500)、夫婦で一緒の確定申告した場合は$150,000が満額もらえるラインとのこと。ただ噂では以前紹介したように$50,000まで探す可能性もあり、それに対してもらえなくなる可能性があるアメリカ人が怒っているそうです。

NBCの記事ですから、特別出所がおかしいということはありません。記事ではある女性が昨年6万ドル稼ぎがあったが、パンデミックで給与の15%が減り副業も安全のために出来なくなった、と憂いています。彼女は1400ドル満額もらえなくなる可能性がある事に対し、不満をCNBCに訴えた十数人のうちの一人だそうです。「給付金くれるって約束したのに、くれないなんて(新しい政権の)始め方は間違ってる」と言ってますが、彼女が住むところがなかったり、食べ物がないという話は出てこないです。

別な男性も自分の家の部屋を貸し出していたが借りてがいなくなり、パンデミックで副業が出来なって収入が下がったと嘆いています。

It is “short-sighted” for politicians to base stimulus check eligibility off of 2019 income when millions of lives changed dramatically in 2020. It would be better if some people who don’t need the money got a payment, rather than for those who do need it to be left out completely.
(2020年に何百万人もの生活が劇的に変化したときに、政治家が2019年の収入から景気刺激策の小切手を与えるか判断するのは、「近視眼的」だ。お金を受ける必要がある人が完全に置き去りされるより、お金を必要としない人でも支払いを受ける方がいい。)

でもオレゴン州に住む彼は本職を失ったり減給になったとは書かれていません。家も住み手がいないだけ。上の女性はメリーランド州に住んでいるので物価は少し高いですが、オレゴンはポートランド以外でない限り大したことありません。もっと所得の低い方がいて、少なくない人が家賃払えず追い出されかねない状況にあるのに、「エクストラのお金が必要」とどうどうと言うのは、倫理的にどうなんでしょうかね。私には分かりかねます。

民主党議員でももめているのが事実

実は民主党内でも所得制限ラインを決めるにあたりもめているようです。例えば、以下のツイート参照下さい。この議員は別件で時の人ですけどね、この件に関して強硬派に見えます。一方で私的にはその下の人のツイートを尊重します。

初めてアメリカが国として存在する借金のデータを出してくれていました。彼の主張を翻訳してみます。

Is an individual making $75k/ yr struggling? I’m sure with kids it’s different & there would need to be exceptions. It shouldn’t matter what past admins have done, we need to do what’s right to help people without burdening future generations with debt -currently $27 trillion.
(個人で75000ドル/年を稼いでいる人は生活に苦労しているんだろうか?子供たちが入れば状況は異なるだろうから、例外も必要だろうけど。過去の国会が何をしてきたかは問題ではなく、将来の世代に借金(現時点で27兆ドル)を背負わせずに人々を助けられるよう、正しく行動する必要がある。)

私はアメリカ人じゃありませんし選挙権もないので極論部外者ですが、普通の感覚があるアメリカ人もいることがわかりました。私は少しほっとしています。

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