【サッカーW杯】スペイン語アナウンサーが歓喜した理由

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放送事故?実況の裏側

今週、大学自体はクリスマス休みで閉まりましたが、来年になる前に終えたいことがあったのでちょこちょこ動いていました。その中の一つに来年の学会の要旨投稿締め切りがあり、どうにか提出してすっきりしました。今年はアドミンとしての仕事に奔走し、新しいデータがあまりなかったのですが、絞り出してなんとか形にしました。来年は本来の仕事に戻り、研究に時間を割けるようになることを祈るばかりです。でなければ契約見直しを強く希望。

ちなみにアメリカ、今日は寒いです。ここルイジアナでも1日中氷点下でした。

ワールドカップ・アルゼンチン優勝

少し時間が経ってしまいましたが、サッカーW杯の決勝はアルゼンチンとフランスとの間で行われ、既報の通りPKまでもつれた後、アルゼンチンが優勝しました。アメリカ時間で日曜日朝だったこともあり、私も途中から生で(スペイン語放送のTelemundo)観戦しました。無料で閲覧出来るTelemundoによる放送、「ゴール」を決めた時に聞けるアナウンサーの長いコールが自分にとって癖になったこともあり、以前ここでも紹介をしました。

決勝は勝ち越しては追いついてで、素人が見ても手に汗握るいい試合でしたが、アルゼンチンが勝利を決めるPKを決めたときアナウンサーが「ゴール」を絶叫するだけでなく涙声になっていたので「一体どうしたんだろう?」とびっくりしました。勝手ながらスペイン語圏の国が勝つと同士で嬉しいのかな?と思っていました。ところが以下の記事をたまたま日本語で見つけて納得しました。

Telemundoの映像

以下のような事情があったそうです。

「もらい泣き」「涙腺崩壊」 アルゼンチン生まれの59歳アナウンサーの「W杯決勝、魂の実況」に23万いいね! 劇的展開後に何度も繰り返された「アルゼンチンが世界王者に!」

TelemundoのアナウンサーであるAndrés Cantor(アンドレス・カントール)さんはアルゼンチン出身アメリカ移民なんですね。この記事には「Telemundo」というアメリカで閲覧出来るスペイン語放送局とは書かれていませんが、すぐにピンを来ました。実際Telemundoから流れた映像はまさにこれでした。

米国スペイン語放送での映像

ご本人の映像

これに対して御本人はこのような感じで実況していたそうです。

CAMPEONはチャンピオン

御本人が本当に嬉しくて実況しながら涙ぐんでいたんですね。納得です。気持ちはよく分かります。

Telemundoアナウンサーの経歴

アンドレス・カントールさんは1962年ブエノスアイレス生まれ、母親は13歳の時にルーマニアからアルゼンチンに、父親はナチスの占領下にあったポーランドから逃れてきたユダヤ人難民だそうです。かなり苦労された感があります。

家族でアメリカに移住したのは1970年代半ば、自身がティーンエージャーの時。引っ越し先はカリフォルニアでお父さんは教員兼医師、母親は心理カウンセラーのような仕事をされていたとのこと。これを聞く限り生活に苦しくて移住したわけではなさそうです。ただ多感な時期にアメリカに移ったので、生まれ故郷のことも含めていろいろと考えることはあったはず。

1990年から取材しているとされる彼のアナウンサー人生で、アルゼンチンが優勝したのはこれが初めてのこと。それで感極まって”アルゼンチンが世界チャンピオンです “と涙ながらに実況したんでしょうね。

それにしても今回はこのアナウンサーとTelemundoのお陰で非常に楽しめたワールドカップのサッカーでした。引き続き次回も放映してくれることを祈ります。

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