マスク着用で揺れる判断

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新型コロナ「どっちなんだい!?」

こういう時は占い師にいつ頃パンデミックから人類は開放されるか、ぜひ占って頂きたいです。1918年のスペイン風邪の時は政治的にどのように収束させたんでしょうか?

フィラデルフィア、指針変更

先日フィラデルフィアが全米の大都市で一番に室内でのマスク着用を再び義務付ける決定をした、ということに触れました。

再施行したのは今週の月曜18日ですが、今日話し合いがもたれ撤回することにしました。

Philadelphia to Lift Mask Mandate

市長いわく「感染者数は横ばいで入院患者数が減ったから」で、そのため公共機関でのマスク着用を強く推奨するものの強制はしない、という判断に至ったようです。フロリダの連邦裁判官の違憲判断が影響したかは分かりませんが、しばらくはこんな状況が続くのかなと思います。

司法省は不服申立て

先日の違憲判決、個人的には法的解釈どうのより、科学的な見地からいまだ必要なら上訴、必要なさそうなら黙認すればいいんじゃないの?と考えていましたが、司法省は判決に対し不服を申し立てるようです。

Justice Department to Appeal Court Ruling Invalidating Public Transportation Mask Mandate

記事を読むとわかりますが、CDCが必要性を訴え司法省が上訴に至ったとのこと。CDCの4月20日現在の見解はCDCの以下のサイトから読めます。

CDC Statement on Masks in Public Transportation Settings

CDCは公衆衛生の点から公共機関でのマスク着用は必要で、引き続き状況を注視しているとのことですが、違憲の判断となった「sanitation(衛生)」の解釈には触れていません。どちらが良い、悪い、というよりお互いの論点が全く噛み合ってない、ということだけは分かりました。基本CDCの判断を指示しますが、マスクを外すガイドライン、もしくは許容しないといけないリスクは何なのか、そろそろ判断基準を聞いてみたいとは思います。一方でフロリダ地方連邦判事のロジックは論外です。しかし上訴があった場合に受理や審議などの判断を下すのは誰なんでしょうか?別な人?別なところ?

市民の声、調査結果

上の記事には続きがあり、AP-NORC Centerが世論調査をしたところ、56%が支持、24%が反対、20%がどちらでもない、だったそうです。

A majority of Americans—56%—support requiring masks on planes, trains and public transportation, with 24% opposed and 20% neither in favor of a mask mandate nor opposed to one, according to a poll by the Associated Press-NORC Center for Public Affairs Research released Wednesday.

これはかなり意外でした。しかしWSJの記事ではどのように調査したかわかりません。元記事を探したら、ありました。

Most people in US want masks for travelers: AP-NORC poll

標本に関する記述は、というと

The AP-NORC poll of 1,085 adults was conducted April 14-18 using a sample drawn from NORC’s probability-based AmeriSpeak Panel, which is designed to be representative of the U.S. population.

(AP-NORCの世論調査は、NORCの確率論に基づくAmeriSpeak Panelから抽出したサンプルを用いて、1,085人の成人を対象に4月14日から18日にかけて実施された。)

判断出来る材料がありません。調査をした1,085人が本当にアメリカ市民を代表するような標本であったかは、ちょっとわかりかねます。せめて支持政党とかワクチン接種具合を判断材料として提供して欲しかったです。

まとめ

結局のところまだ数週間先はどうなるかわからず、どちらが正しい、正しくないかもわからない、という状況か。科学がウイルスの変化に追いついていないのは確かですしね。そもそも無理があります。いい方向に転がってもらうことを祈るしかないです。

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