まとめ:日本のそれと比べれば試験は簡単、費用も安い
英語での試験はむずかしそう?
アメリカで運転免許を取る
米国では車での移動がほぼ必須。留学生とは言え免許のあるなしでは生活の自由度が大違い。アメリカ生活を楽しむ上でも、時間を節約する上でも、運転免許の取得を出来るだけ早く勧めます。IDになるので毎回パスポートを持ち歩く不都合からも解放されます。私は5州で免許を取得したことがあります。徐々に書き記していきます。
ルイジアナ州の場合
ルイジアナ州の場合、免許を取りに行く場所はOMV(Office of Motor Vehicle)です。この州の運転免許には
- Class A/B/C (商用、トラック運転手とか)
- Class D (chauffeur、商用、タクシー運転手とか)
- Class E (Non-commercial、個人)
の3つがあります。通常最初にとるのはClass Eなのでそのクラスについて解説します。残念ですがウェブで見られたナッシュビル総領事館の資料は正確ではないです。
他州で取った免許の書き換え
すでに他州で免許を取り、ルイジアナ州に引っ越してきた場合、居住後30日以内に免許を書き換える必要があります。筆記・ドライビング試験は免除で、書類提出後視力検査のみ(20/40、日本風に言えば0.5)で免許発行です。
必要な書類
- ルイジアナ内の居住を証明するもの(例、公共料金などの請求書)
- 他州で発行された写真つき免許証(ただしルイジアナ州免許発行時に没収)
- プライマリ(*1)の書類とセカンダリ(*2)となる書類1つずつ
- ソーシャルセキュリティーカード(*3、社会保障番号を持っていない場合は以下参照)
- ルイジアナ州に登録した自分の車に対し車両保険が有効であること示す書類
*1、プライマリな書類の例
- Birth Certificate(出生証明書、日本で生まれた場合戸籍謄本もしくは戸籍抄本が相当しますが英語で発行してくれません。アメリカの総領事館で証明してくれるサービスがありますが、手間、時間、お金がかかります(例:各種証明の発行@在ヒューストン日本国総領事館)。以前は自分が英訳したものを大学教授など日本語と英語に精通した方に見てもらい、署名をもらえば受け付けてもらえたのですが、最近は厳しくなったと聞きます。
- パスポート(これが普通)
- グリーンカード(持っている方)
*2、セカンダリな書類の例
- 他州で発行された運転免許証
- 海外で発行された友好な運転免許証と滞在が有効であることを示す書類
- ソーシャルセキュリティーカード
- 大学や職場で発行された写真付きIDカード
- 労働許可証(EAD)
*3、ルイジアナ州に居住する外国人で、社会保障番号を取得する資格がない方(例:F-2やH-4で入国した配偶者)は、地元の社会保障庁(Social Security Administration)に行き「資格がない」または「取得していない」ことを明記した書簡をもらい提出して下さい。
参考:Identification requirements
費用:$32.25(2022年6月現在)
有効期間:6年(ただし滞在ビザがこれより早く失効する場合はビザ失効日までの期間)
アメリカで初めて免許を取る場合
ルイジアナ州では日本で有効な免許を持っていたとしても、書類提出にペーパーや路上試験を受けるだけでなく「自動車教習所」に入校して座学と路上講習をこなさないといけません。また発行される免許も年齢によって異なります。
- 15歳以上(初めての免許、Learner’s Permitを取得する)
- 16歳から17歳でLearner’s Permitを保持している場合(Intermediate Licenseの取得)
- 17歳以上(大人用のPermanent Licenseの取得)
アメリカに来られる日本人は17歳以上にほぼ該当するのでこちらの話をします。
ステップ1:自動車教習所に入り、座学と路上講習(18歳以上は6時間の講習と8時間の路上)を受ける。教習所のリストはこちら。場所によってはここで筆記と路上の試験をしてくれます。費用、期間などは各教習所に要確認。
ステップ2:近くのOMVに行き必要書類(上記参照)と教習所修了証を提出し、免許を申請する。
ステップ3:試験を受ける(筆記、路上、および視力検査、教習所で合格した試験はここでは免除)
- 筆記試験:4択で40問、標識試験+交通規則試験、80%以上で合格、応募者が英語の文章を十分に理解できない場合、補助のために通訳同伴可。ルイジアナの模試演習はここで可能。
- 路上試験:試験時間は15分程度、80%以上で合格。搭乗後100点が与えられ、規程のミスごと設定された点数が引かれる仕組み。
- 確認事項:前方・後方発進、車線変更、減速、各レーンの利用の仕方、真っすぐに駐車すること、信号通過(2回)、運転速度、前方注意、左折と右折(3回ずつ)、交差点通過(2回)、踏切通過(必須ではない)、運転時間、停止線停止(2回)、徐行運転など
- 注意:試験官に賄賂や謝礼を提供すると即刻試験中止になります!
参考:Louisiana Department of Public Safety, OMV, Policy 12.00 Road Skills Tests
ステップ4:費用($32.25)を払い、運転免許証の写真をとってもらい完了、ラフィエットのOMVでは免許即日発行。
参考サイト:Louisiana Office of Motor Vehicles
注意
ルイジアナ州の免許はREAL-IDとなる条件を満たしていますが、米国滞在ビザの種類により発行される免許がREAL-IDでない場合があります。REAL-IDでない場合、2023年5月3日より免許としては有効でも空港や連邦施設などで提示するIDとしては通用しなくなります。この場合パスポートを提示する必要があるのでご注意下さい。
見分け方としては免許右上に金色の星印があるかどうかです。発行時点でご確認下さい。
今後、他州に続きます。
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