9月終わり、パンデミックへの対策状況
判決:病院でのワクチン義務化は妥当
今月の頭に、ここルイジアナ州ラフィエット市の病院を相手取り、ワクチン接種の義務化は医療関係者個人の自由を害するとして訴えたことを書きました。
判事の判断が今日発表され、訴えは棄却されました。あのテキサスでも医療関係者や病院に勤める従業員のワクチン接種義務化に対して違法性を認めませんでしたから、ある意味順当な判断です。
Judge rejects lawsuit against Ochsner Lafayette General vaccine mandate
こういうくだらないことに時間と労力、そしてお金をかけることは是非辞めて頂きたいと思います。
9月23日の状況@ルイジアナ
感染状況
日本もそうかと思いますが、理由はよくわかりませんが毎日の感染者数は減っています。日本と違い特に何も対策はしてませんけどね。統計によると今日報告が入った感染者数は1517人、新規犠牲者数は45人でした。NYタイムズのサイトから今日のデータを抜粋します。
入院者数(Hospitalized)が減っているのは犠牲者が増えているから、という話も聞きますが、真意はわかりかねます。
ワクチン接種率
ワクチン接種は多少進んだとは言え、相変わらず全米的に見てルイジアナの接種率は下位に甘んじています。人口比でみると接種完了者率は45%で半分に達していません。一昨日、ワクチン接種が進んでいない州は進んでいる州と比べて亡くなった率が4倍以上も高い、という話がCNNで紹介されていました。もちろんルイジアナもここで紹介されています。
Covid-19 death rate more than 4 times higher in least vaccinated states than in most vaccinated
日本語の記事でアメリカでは500人に1人が新型コロナでなくなった、と報道されていましたが、ここルイジアナだと亡くなった数は13,702人で人口は約467万人ですから0.293%の割合。つまりざっくり1000人あたりで2.93人なくなっていることになるので、言い換えれば341人に1人が新型コロナで亡くなっていることになります。やっぱりアメリカの中でも多いですね。
それで今日でも未だに2回接種率が半分を超えない18州が紹介されていましたが、言わずもがなそこでも入っていました。
These 18 states have still not vaccinated at least half of their residents
虚無、です。
野戦病院
自分のオフィスとラボ以外、大学内でもあまり移動することがないのですが、今日久しぶりにメインキャンパスに行きました。そこで気付いたのですが、バスケ部が以前使っていたアリーナ(現在は使われていない)に広い駐車場があるのですが、そこで野外テントが張られ、感染初期の患者対象にモノクローナル抗体を投与するテントがありました。
働いている人は迷彩塗装の服だったので軍関係だと思います。まだ患者は多いのかな、と感じました。大学は基本、対面授業を続けていますけどね。学生へのワクチン接種義務化は来学期に持ち越しになりましたし、教員、職員は抜き打ちでPCR検査を受けさせられる、と言う発表が学期の始めにあったものの、学部内で誰一人とも呼ばれた人を知らないので実際に行っているかどうかは不明です。
外に出るとだんだん涼しくなってきました。新型コロナのブースターの必要性も気になりますが、まずは季節性インフルエンザの予防接種もそろそろ検討した方が良い時期になります。
みなさん、お互いに気を付けましょう。
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