やっぱりアメリカの物価はまだ高い、話

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米国は5月もインフレ抑制策へ

あっと言う間に春休みが終わり、残り2週間ですが現実に引き戻されました。人出不足でかなりの数の大学院生のペーパーやプレゼンなどを評価する作業に追われています。これが結構時間食います。

5月もFRBは利上げか

前回、米国の3月の消費者物価指数が前年比で5%であったことを紹介しました。

個人的にはまだ高いと思っていましたが、どうやら米連邦準備制度理事会(FRB)は5月にも利上げをしてインフレ抑制をするようです。

Top Fed Official Signals Support for May Interest-Rate Increase

ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁が「インフレ率はまだ高い」と言ったそうです。この方はパウエルFRB議長と親しいようなので、信用度が高い発言と見られています。FRBが0.25%利上げする確率は80%以上と投資家は見ているようなので、このままで行くと上がるのでしょうか。ちなみにFRBの会合は5月2-3日に行われますので、その後に注目です。

アメリカの貯蓄口座、利率

アップルによる貯蓄口座

日本の銀行は超低金利のままですが、アメリカは上の決定のお陰で貯蓄口座の利率がかなり上がっています。私が利用しているhigh yieldと呼ばれる貯蓄口座のそれは2023年4月現在で年率3%を超えていますが、アップルが新しくさらに高い利率を売り文句に預金サービスを開始したようです。

米アップルが預金サービス、利率4.15% 大手銀から乗り換え誘う

ただこの口座はアップル発行のクレジットカードを持ち、アップル製品(例:iphone)を通じて管理するようなので、現時点で私は利用不可です。アップルカード、持っていないからです。

ただゴールドマン・サックスと組んでやるのはどうなんでしょうね。その会社はMarcusという消費者向けの銀行を通じて同様な貯蓄口座だったり個人ローンを提供していますが、調子良くないんですよね。

Goldman Sachs Moves to Keep Shrinking Its Consumer-Lending Business

記事によれば個人ローンのポートフォリオの一部をすでに売却し、残りを売りに出しているようです。このためにゴールドマン・サックスの業績にも影を落としています。アドバイザー業務なら大丈夫なのかな。

2023年の米トップ金利

在米の方は単純に他の銀行を探せばいいだけなのですが、見てみるとアップルよりも魅力的な利率を提供する銀行がたくさんありました。

Best Savings Account Rates for April 2023

  • UFB Direct (a brand of Axos Bank): 5.02%
  • First Foundation Bank: 4.5%
  • Bread Financial: 4.5% (口座開設時の最低預金額=$100)
  • Bask Bank: 4.45%
  • Popular Direct: 4.45% (最低預金額=$5,000)

上に書いた通り5月にも利率が上がるのなら、この数字は少しとは言えさらに上がる余地があるということです。現在自分が使っているものも3%後半で悪くないと思っていましたが、来月の様子を見てこちらに乗り換えようかな、と考え始めました。素人ですが、インフレ時には市場に投資するより現金を貯蓄口座に置いていたほうが良さげです。もっとも401(b)の年金口座(税金控除の特典はあっても預金額は市場の良し悪しで増減しうる口座)を持ち合わせていますが、積極的にポジションを変えたことはありません。あしからず。

その前に給与上がれ。

ルイジアナでも大学教員テニュア剥奪か?

月1で参加するDepartment Headのミーティングで以下のことが議題になっていました。

Anti-tenure Louisiana legislator wants to require annual college faculty reviews

アメリカ大学の教員は通常最初の6年間で良しとされると、終身在職権(テニュア)を与えられます。これは名誉なことでありますし、他の職業でこれにあたる特権はありません。ただ問題となっているのはこれを取ると急にサボる教員がおり、乱用されている事例があるという指摘があること。正直否定しません。どうにかして欲しいです。

ただ問題は厳格な審査の基準のなさ(というかムリ)と、継続雇用が許される優秀な教員には今以上にはるかに良い待遇を用意することです。アメとムチが厳格に適用されない限り、現場は受け入れないと考えます。

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