桜の開花時期と地球温暖化の潜在的な関係

cherry blossom
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桜の開花時期から地球の状況を知る

最近新型コロナウイルスの話ばかり続いたので、たまには違うことを書くことします。

4月と言えば桜

3月も後半になると日本のニュースは桜の開花時期が話題になります。満開になっている桜を見ると日本を思い出しますが、最近はカメラに収めて写真を送ってくれる友人が増えました。因みに上のアイキャッチ画像は、以前実家近くの桜を父が撮影し送ってくれたものです。ありがたいことです。

アメリカではワシントンDC(正確にはポトマック川とナショナルモールの間にある池の周り)の桜が非常に有名です。

1912年に日本から贈られたもの、ということなので、似たものではなく本当の日本の桜(ソメイヨシノがほとんどのようです)。アメリカにいる間に一度でいいから見に行ってみたいと思っています。今年もまだ入場制限があり、人だかりにはなっていない様子でした。私は以下のバーチャルツアーで我慢することにします。

桜の開花時期に見ると地球温暖化現象

見るものを和ましてくれる桜ですが、その開花時期は地球の温暖化現象と関係がありそうだという記事を見かけました。

大阪府立大学の青野先生は西暦812年から京都での開花時期を文献などから調べ、3月26日も開花のピークを迎えたのは1,200年以上の歴史で一番早かったことを突き止めました。

東京のピークは3月22日だったみたいです。 確かに一般的な学校の入学式前にピークが来ているとかなり早く感じます。青野先生のお話によると、桜の開花時期は気温の変化に敏感に反応し、気温という要因だけで開花が早まったり、遅くなったりするとのことです。

Peak day for Sakura's full bloom

上の図はCNNから抜粋しましたが、元々は青山先生らが2010年に発表した論文(Yasuyuki Aono and Shizuka Saito; International Journal of Biometeorology, 2010)を元に、CNNのカート・メリルさんが図を作成したものです。縦軸に開花日、横軸に西暦、赤いラインは10年の平均だそうですが、ぱっと見確かに1900年代に入ると赤線が下に、つまり開花が早くなっている傾向であることがよくわかります。

NPRの記事によると、桜の木は5度以下の肌寒い日が1ヶ月間続くと、暖かくなったときにきちんと花を咲かせることが出来るようです。

早い開花は春の暖かさによるものですが、冬の暖かさにより開花が遅れることもあるとのこと。これについて前述の青野先生は「今冬はとても寒かったが、春の訪れが早く例年になく暖かかったので、十分な休息をとった後、芽が完全に目を覚まして(早く開花した)と説明されています。

桜の開花時期一つでも、都市化や気候変動の状況を推測出来るとは興味深いですね。

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