米・一般教書演説に対する人々の反応

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共和党が次期中間選挙で勝つ前兆

ヨーロッパで起きている事柄は色々と日本語ニュースになっていると思われるので、あえて英語で記事を探して、アメリカで起きていることを紹介します。知らない単語がいっぱい出てきて勉強になります。

マルディグラ、終わる

今年は3月1日がマルディグラ(英語だとFat Tuesday、日本語風に言ったら食い倒れの火曜日)にあたり昨日までパレードなどで大騒ぎでした。去年中止になったので今年は人出が多いかな、と思いましたが、ここ1週間は肌寒い日が多く出足は少なめだったようです。友人のインスタには「寒い、どうにか来週に延期にならない?」と言ったコメントを見つけました。

ともあれどんちゃん騒ぎが終わり、今日はアッシュ・ウェンズデーでようやく落ち着きました。額に灰で十字架が書かれた人を見かけました。以下のような感じです。

Acadiana observes Ash Wednesday

ただ大学周辺はパレードの通り道で捨てられたビーズでいっぱい。車を運転していても何かタイヤに絡まった感じで心配になりました。町をきれいに保つ、といったマナーのようなものはここにありません。

今年も特にキングケーキは食べませんでした。大学のオフィスに持ってきてくれた人もいましたが、手を付けませんでした。本当に美味しいものは美味しいですが、安いのは着色料だけが満載、その割に生地はいまいち、というのが少なくないのです。それより先日あった健康診断の結果と今週行った医師の問診の方が気になっていました。食べることに関しては、年齢を重ねてもあまりいいことありませんね。

一般教書演説の話

昨日、現大統領の一般教書演説が行われました。Youtubeにノーカットでその状況を伝えたものがあるので、興味がある方はそちらをご覧下さい。日本語同時通訳がついています。

私はCNNのウェブサイトが生中継をしていたので、全てではないですが拝聴しました。個人的に気になったのはこの演説を聞いたアメリカ人の対応です。CNNで解説していた人は彼の演説に大方満足し、拍手を送っていましたが、一般の方はどう感じたでしょうか。演説終了後、すぐに集計が行われてその様子が紹介されていましたが、後ほどCNNのHPで記事にもなっていました。

Speech watchers have mostly positive reaction of Biden’s State of the Union, CNN poll shows

言うまでもなくCNNはリベラルで民主党寄り(べったり?)です。さらにこの調査に参加する条件はこの公演を聴いた人々で、一般的な大衆よりも約11%ポイント民主党寄りでありました。上の記事ではやんわりと書いていますが、生中継での報告では民主党寄りのキャスターが危機感を感じていました。

もちろん彼の演説が100%良かったとも思わないし、ここ1年の実績も十分とは思えません。ただ今、欧州で起きていることを考えれば、その話題に時間を割き、説明をするのは(私にとって)普通に思うのですが、話を聞いた後も、

A 55% majority of speech watchers say Biden has had the right priorities so far as president, with 45% saying that he hasn’t paid enough attention to the country’s more important problems.

(演説を見た人の55%が、バイデンは大統領として正しい優先順位をつけてきたと答え、45%が国のより重要な問題に十分な注意を払っていないと答えた。)

11%ポイント民主党寄りですから、実際は過半数以上が欧州で起きていることより自国の問題が今でも重要、と感じているように思います。例えばインフレの話だと、

Just shy of half, 47%, say Biden did enough to address inflation, while 53% say he did not.

(インフレに十分対応したと感じる人は47%、53%はそうでないと答えている。)

A similar 46% say he did enough to address violent crime, while 54% say that he didn’t.

(同様に46%が国内の凶悪犯罪について語ったと感じたが、54%はそうでないと言っている。)

あくまでもこの調査の母集団は約11%ポイント民主党寄りですから、この数字は民主党支持者でも不満に感じていたり、欧州での侵攻より自分のことが大事、と言っているように感じました。上に書いた通り、この数字をTVで最初に報告した人は驚いていましたが、文字に起こした時にはそれが表に出ないようにCNNは苦し紛れの表現を用いてるな、と思いました。

上のCNNの記事で触れてはいないものの、この演説に対してカンザス州知事で共和党所属の方が話をしましたが、個人的な感想は共和党の地盤沈下がよく分かる内容でした。大統領の話を根拠に乏しくつっこみ、支持層が喜びそうな話が少なからずあった印象があります。アメリカ政治にはもう少し人材がいると思っていたのですが残念でなりません。

まとめ

結局このあたりの多くの人は自分のことに精一杯、お金につながる経済が一番大事、というのが垣間見えた気がします。もっと大切なことがあると思いますが、今日は黙っておきます。

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