米国各州のワクチン拒否率と支持政党の相関関係を探る

hesitency distribution in the US
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前大統領はワクチン打っても支持者は打たない矛盾

ケンタッキー州ルイビルの花火を鑑賞

マスターズが終わると次の大きなスポーツ・イベントはケンタッキーダービーです(注:個人差があります。)1マイル1/4(10ハロン、約2,000m)の距離で行われるため、レース中はスポーツの中でもっともワクワクする2分と形容されます。ニュースを見る限り今年日本からの出走はないみたいですが、クラシック三冠レースの初戦でもあるのでルイビルを離れても毎年TVで見ています。以下は私が2015年に競馬場内で撮った写真ですが、パンデミックのため今年もこれだけ人を入れて開催することはないでしょう。

churchill downs

このレースの数週間前からルイビル市内はお祭りウィークになるのですが、その中のイベントの一つが花火(サンダー・オーバー・ルイビル、Thunder Over Louisville) です。それが今年は今日あったのでインターネットのストリーミングで見ました。今年は18分程度と短いショーでしたが、それでもアメリカ内で規模が大きいきれいな花火大会でした。現在の所、今年の最後の30秒程度が動画で公開されていました。雰囲気を味わいたい方はご覧ください。

ケンタッキーダービーは毎年5月最初の土曜日に行われるので、今年は5月1日開催です。牝馬戦であるオークスはその前日に行われます。

ワクチン接種の躊躇とトランプ支持者の相関

予想されたことですが、ワクチン接種が可能になっても諸所の事情でそれを躊躇する層はトランプ支持者層と強い相関がある、という記事がニューヨークタイムズに掲載されました。

In more rural — and more Republican — areas, health officials said that vaccine supply was far exceeding demand.(より田舎で、共和党員の多い地区では、ワクチンの供給量が需要をはるかに上回っていると保険局担当者は述べた。)

それによるとワイオミング州のある地域では(使われない)ワクチンが冷凍庫に一杯なっているので、地元の保健所がワクチンを送ってこないようにしたり、アイオワ州のとある群ではボランティアでワクチンを注射することを申し出た人たちに「予約が少ないので来なくて大丈夫です」と断ったり、ペンシルバニア州のとある群では病院がドライブスルー形式の接種場所を設け、約1,000人分のワクチンを用意しても実際は300人ほどしか来なかったことが起きているそうです。ここには書かれていませんが、恐らくルイジアナでも同様なことが起きている、と噂で聞いています。

その新聞記事から図を転載すると、以下のようになっていました。

Trump support vs. vaccine hesitency

2020年の大統領選挙でどちらに入れたか(恐らく投票率)で横軸は分類され、赤ければ赤いほど熱心なトランプ支持者が多い州(右側)、青ければ青いほどバイデン支持者が多い州となっています。縦軸は上に行けば行くほど想定されるワクチン接種を躊躇している率が高いことになります。実際の数値は出ていませんが、見事な正の相関です。もう一つのグラフを転載します。

% vaccinated based on the supporting party

これは各州のワクチン接種率に対し、大統領選挙でどちらの候補に入れた率が高いかで相関関係を示した図です。1番目の図ほど強い相関ではないですが、それでも十分な傾向が読み取れます。ちなみに州別のワクチン躊躇率の推定値は米国保健社会福祉省のデータから、州民の予防接種率に関する4月16日現在のデータはCDCから、選挙のデータはEdison Research社によるものだそうです。これを見ても集団免疫を達成するのは難しそうだな、つまりパンデミックは早期に終わりそうもないな、というのが正直な印象です。

そういえば今日日本の首相がファイザー関係者と現地で間接的に話をしてさらなるワクチン供給をお願いしていましたね。ワクチン接種拒否は日本でも多いみたいですが、どこまで接種者を短期間で増やすことが出来るでしょうか。彼の手腕に期待しましょう。

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