米政権が動き在米のウクライナ人は保護へ
欧州一の原発で被害・火災発生
今日のニュースではウクライナの原子力発電所が攻撃対象となり、火災が起きているという報道がありました。ヨーロッパで最大の原子力発電所らしいです。日本語でもたくさん記事になっていますね。
A contested Ukrainian nuclear plant is under attack by Russian forces
このブログを書いているのは米中部時間で3月3日夜9時過ぎですが、すでにロシア軍が掌握した、という記事もあれば、交戦中という記事もあり情報が錯綜しています。
- Russian troops take control of Zaporizhzhya nuclear plant in Ukraine(掌握したという記事)
- Fierce fighting sparks fire outside Ukrainian nuclear plant – officials(交戦中という記事)
2つの記事とも1時間以内のもので、他の英語記事を見ても放射線量に変化はないと伝えていますが、日本語の記事読んだら、「原発周囲の放射線量が25%上がった」ということと「放射線量は上がっていない」ということを同時に書いてありました。
結局のところ状況は分からないと解釈したほうが良さそうですが、流石に原発が爆発したらウクライナだけでなくロシアにも放射能の灰が降ると思いますが、考えているんでしょうか?念の為原発があるZaporizhzhiaという場所を調べてみます。
ロシアの国境まで200マイルあるかないか、実効支配しているドネツクやクリミアはさらに近く何かあったら問題多ありかと。放射線量が高い中、動き回れる特殊部隊もいるんでしょうか。狙う真意を図りかねます。上からの指示なのか、現場の暴走なのか。
米国内のウクライナ人を保護へ
戦火がますます厳しくなる中、バイデン政権が動きました。現在合法的にアメリカに滞在しているウクライナ人に対し、一時的な保護(Temporary Protected Status、TES)を発表しました。
Tens of thousands of Ukrainians can stay in the U.S. without fear of deportation
推定約30,000人が対象で、18ヶ月間、滞在だけでなく働くことも合法となるそうです。多くの上院議員が党を超えて嘆願書に署名して実現しました。
ウクライナからの避難民は?
注意が必要なことは、この決定、3月1日現在在米のウクライナ人に対するもので、ロシア侵攻以来、近隣のヨーロッパ諸国に難民として出て行った100万人以上のウクライナ人には適用するものではないことです。ヨーロッパだけでなく日本もウクライナからの避難民を受け入れると表明していますが、今、ぱっと調べる限りアメリカが同様な対応を発表した記事は見かけませんでした。5400万ドル(約60億円)の金銭的な支援に関しては2日前に表明してましたけど。
US braces for Ukrainian refugee crisis
今後状況次第で対応していくものなのかも知れません。もし間違っていたら、どなたかご指摘下さい。ただ元のNPRの記事をたどると、
But critics say the program has allowed hundreds of thousands of people to stay in the U.S. indefinitely while TPS is extended — and warned that this time would be no different.
(しかしこのプログラムにより、TPSが延長される限り何十万人もの人々が米国に無期限に滞在できるようになったという批判の声があり、今回も同様なことが起こりうると警告している。)
という話もあるようです。誰が言った、とは書いてありませんが、実は最近アフガニスタン撤退の時も米軍に協力したアフガニスタン人を難民として受け入れたので、またか、という声があることに驚きはしません。与党も中間選挙を前にして、ただでさえ国境での違法移民増加を野党に叩かれているのに、事情はあるにせよ上のような声を頭から無視は出来ないでしょう。
一日でも早い平和的な解決が望まれますが、現実はどうなるか。かじるようにニュースを読み聞く日が続いています。
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