ケンタッキーダービー馬はピークネスに出場へ
先日ケンタッキーダービーの勝ち馬Medina Spiritがレース後のドーピング検査に引っかかった、という話をしました。
再検査の結果はまだ出ていません。検出されたベタメタゾンですが4月3日のレース後皮膚炎の治療で使われた軟膏に入っていた成分が影響したのでは、という見解が示され、クラシック3冠の第2戦、ピークネス・ステークスには出場出来る見込みになりました。
3枠で今のところオッズは9-5(10ドル賭けて勝ったら18ドルの儲け、支払金は28ドル)の一番人気だそうです。
しかし先日紹介した論文を読む限り、皮膚から(経皮)入った薬が1ヶ月後に血中に高い濃度で検出されるとはあまり思えないですけどね。再検査の結果を待ちましょう。
コーヒーの値段が今後さらに上昇へ
アメリカでは依然少なくないものの新規感染者数は減り続けています。その結果少しずつ経済が回り始めているためか、色々な価格が上昇し始めています。最近ハッキングにあったガソリンしかり、建設に湧く材料鉄しかり。おまけに私がほぼ毎日愛飲するコーヒーも値上がっているらしく、私的には非常に困ります。
コーヒーの値段はパンデミック下でもすでに上がっており、今後さらに上昇する見通しと報告されています。5年前、平均の値段は$3.85だったのに今では$4.50だそうです。私がスタバで頼むカフェオレ(トール・ミスト)も元々これほど高くないですが、以前は税金入れても3ドル切っていたのに、最近買うと確かに$3.20になっています。上昇率を比較した場合、コーヒーの17%に対し、物価上昇率は10%とのこと(下の青線がコーヒー、赤線が物価)。
何故コーヒーの値段は上がる?
上昇する理由としては2020年度のコーヒー豆収穫が落ち込んだことがあげられるそうです。世界最大の産出国ブラジルでは干ばつで約30%減ったとのこと。
コーヒー豆産出国のニカラグアやホンジュラスなどにはハリケーンが上陸し、インフラが破壊されて輸出が減ったそうです(下図参照)。
また元々輸送コストの割合が高く、パンデミックで特に東南アジアのコンテナ船が足りず利用出来なくなり、輸送費がさらに割高になっていることも影響しているとか。結果どうなっているかと言うと、2021年度分のデータまで入れたコーヒー豆の値段は以下の図で確認出来ます。
一番低い値(2020年6月付近、92~3セント)と最近(>140セント)で見れば少なくとも40%上昇しているのがわかります。またドルとブラジルの通貨リアルはよく連動し、パンデミック下では安全とされるドルが買われたので(=リアルも上昇)、コーヒー農家は為替レートのいい時期を利用し通常よりも積極的にコーヒー豆を売ったそうです。その結果本来植えて翌シーズンに収穫するための豆も売ったため在庫が減少し、来シーズン以降植える豆の少なく、今後さらなる収穫減少が起きる、と説明されていました。
私としてはコーヒー豆を買いだめするわけにもいかず、悲しいかな上昇しても大人しく支払いするだけになるでしょう。ただこんな所にも地球温暖化の影響が起きているとは予想もしませんでした。考えさせられますね。
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