Windows 11正式版も古いPCに入れられる、という話

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Windows 11導入のハードル、大幅低下

マイクロソフトの発表(8/27/2021)

8月末ハリケーン・アイダがこちらに向かっている間に、ウィンドーズ11に対する新しい動きがあったようです。私は今日初めて見かけました。

Microsoft won’t stop you installing Windows 11 on older PCs

タイトルを読むと、マイクロソフトは古いPCにWindows 11を入れることを止めない、と言っているようです。記事によれば8月27日にマイクロソフトが発表したとのこと。

Update on Windows 11 minimum system requirements and the PC Health Check app

A restriction to install the OS will only be enforced when you try to upgrade from Windows 10 to Windows 11 through Windows Update.

(OSの導入制限は、Windows 10からWindows 11にWindows Updateでアップグレードしようとした場合にのみ適用される。)

普通に考えてそうなると思います。偉そうなこと言うつもりはないですが、想像してた通りです。

上の記事にも書いてありますが、Windows 11のISOファイル(ディスクイメージ)を自分でダウンロードしインストールすれば問題ない、ということでしょうか。具体的にはISOファイルをDVDに焼き、まっサラなSSDに入れればいいだけです。元々Windows 11にアップデートするならクリーンインストールしたいと思っていたので、願ったり叶ったりです。

潜在的な問題は?

但しマイクロソフトはこのサイト(The Verge)に対し、

Systems that are upgraded this way may not be entitled to get Windows Updates, even security ones.

((ISOファイルを使う)方法でアップグレードされたシステムは、Windowsアップデート(セキュリティアップデートも含む)を受けることができない場合がある。)

と伝えてきたそうです。ちょっとした脅しにも聞こえますが、今までもサポートが終わったOSでも重大な問題が見つかった場合はパッチを配布してきたので、会社の名声と利益を考えた場合本当にそうするかどうかは、わかりません。

個人的には私の古いPC(第3世代)を今まで7から10に出来、そして11にアップデート出来るのなら、OSもしくはサポートの料金を常識的な範囲で喜んで払いますけどね。むしろこのサイトの別記事で指摘しているコメントが図星だと思います。

If I were in Microsoft’s shoes, I might just want to discourage people from thinking I was offering a warranty and technical support for every possible PC configuration under the sun to avoid potential legal headaches down the road.

(もし私がマイクロソフト社の立場だったら、将来的な法的問題を避けるために、ありとあらゆるPCの構成に対して保証と技術サポートを提供していると人々に思われないようにしたいと思うかも知れない。)

基本もう全部テストしたくないんでしょうね(笑)。気持ちはよくわかります。

またマニュアルでインストールした場合、すべてのハードウェアのドライバーを手動でアップデートする必要があるOSに戻るかも、という指摘もありますが、古いOSの時は自分でやっていましたから、私的には問題ないです。また新たなパッチが配布されないという可能性でも、Windows 11内でメジャーアップデートがあれば新しいISOをダウンロードして入れれば恐らく対応可能かな、と考えます。

結論

私も上の記事の結論を支持します。以下のように述べてました。

For those happy to install Windows manually, the actual minimum Windows 11 specs mean that CPU generations don’t matter, as long as you have a 64-bit 1GHz processor with two or more cores, 4GB of RAM, and 64GB of storage.

(Windowsを手動でインストールしたい方へWindows 11の実際の最小スペックを紹介します。2つ以上のコアを持つ64ビットの1GHzプロセッサ、4GBのRAM、64GBのストレージがあれば、CPUの世代は関係ありません。)

この条件なら極論、私の第3世代(Core i7-3632QM、2.20 GHz, 最大3.20 GHz、4コア8スレッド)のラップトップPCでも動きそうです。

多少気をつけることは、マイクロソフトはAMDの第一世代のCPUをテストしたものの、推奨リストには付け加えませんでした。マイクロソフトが言うには

Obviously there is a workaround to install Windows 11 on these older AMD systems, but Microsoft says devices that don’t meet the minimum hardware requirements “had 52 percent more kernel mode crashes.” Devices that meet the official minimum specs “had a 99.8 percent crash free experience,” says Microsoft.

(ハードウェアの最小要件を満たしていないデバイス(=AMD第一世代)では、カーネルモードのクラッシュが52%多く発生したのに対し、公式の最低スペックを満たしたデバイスでは99.8%の確率でクラッシュが発生しなかった。)

マイクロソフトがCPUを作っていない以上、理由を解明出来るとは思えませんが、この数字が普段使いでどれだけ出るかも分かりません。出るかも知れないし、出ないかも知れません。それでもWindows 11を導入する手だてはある、と書かれているので、AMD第一世代のPCをお持ちの方である程度リスクを取れる方は導入してみてもいいのではと思います。

そもそもWindows 11を古いPCで入れて使い倒そうとしている方、そこまでど素人ではないですよね(笑)。

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