大統領がワクチン目標達成に向けて音頭をとる
今日はオンライン学会2日目、運動する習慣の大切を再確認しています。自分の専門分野とは少し外れますが、年齢に伴う骨格筋内のミトコンドリアとその中にタンパク質の量や機能の低下と運動による改善の話(キーワード:PGC-1、mitophagy、lysosomal dysfunction)をメインに聞きました。継続した有酸素運動の習慣、大事です。
今日も特別なトピックではなく、ニュースの斜め読みです。スポーツ関連が2つ、ワクチン関係が1つ。
ダービー勝馬、メディーナ・スピリッツが失格へ
アメリカの競馬では3歳馬のクラシック3冠レースが春に行われます。5月頭にその第一戦ケンタッキーダービーが行われましたが、勝ち馬であるメディーナ・スピリット(Medina Spirit)がレース後のドーピング検査で陽性となり、物議を醸しているということを以前紹介しました。
メディーナ・スピリット陣営は再検査を求めて名誉の保持に務めましたが、今日2度目の検査も陽性と出て、失格による勝利剥奪がほぼ確定しました。
- Kentucky Derby Winner Medina Spirit’s Positive Drug Test Is Confirmed(WSJ)
- Churchill Downs suspends Bob Baffert for 2 years after Medina Spirit’s failed drug test(Fox News)
最終的にはケンタッキー競馬委員会の調査が完了次第、決定がくだされるようですが、これにより180万ドル(約2億円)の1位賞金と勝利が没収され、2位だったマンダローン(Mandaloun)が1位に繰り上げられるとのこと。またすでにケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウン競馬場は殿堂入りを果たしているトレーナー、バファート氏を2年間場内立ち入り禁止にする決定を発表しています。
バファート氏は馬の皮膚に発疹ができ、ダービーに向けてベタメタゾンを含む軟膏で治療をした、と言っていますが、他の馬も含めて度重なる検査陽性に疑問の目が投げかけられていたのも事実でした。メディーナ・スピリットは、バファート氏にとって過去13ヶ月間で5回目の薬物違反となった馬でした。彼は無実を訴えていますが、ちょっと覆りそうにありません。
大学バスケ界の名HC、デューク大学・コーチK引退へ
デューク大学だけでなく、オリンピックや世界選手権でアメリカ代表を何度も優勝に導いたコーチKことマイク・シャシェフスキー氏が2021年-2022年のシーズンを最後に引退するだろう、という記事が出ました。
コーチKはデューク大をNCAAトーナメントを5度優勝に導いただけでなく、2008年の北京から2016年のリオデジャネイロ大会まで米国代表をオリンピックで3連覇させている有名な指導者です。本人からの発表はまだですが、近いうちにするだろう、と書かれています。ニューオリンズ・ペリカンズにいるザイオン(Zion Williamson)もその教え子になります。
彼が米大学バスケから去るのは寂しいですが、また新たな敏腕コーチが出てくるのかなと思います。
バイデン政権、ワクチン接種を促すキャンペーン
キャンペーン
独立記念日である7月4日までに成人の70%がワクチン接種を少なくとも1回を終える、と目標を立てていた米現政権ですが、それを達成することを促すためにさらなるキャンペーンをはるようです。
Today, we are announcing a month-long effort to get 70% of adult Americans vaccinated. It will take everyone doing their part so we can declare our independence from COVID-19 and free ourselves from the grip it has held over our lives.
— President Biden (@POTUS) June 2, 2021
- Biden announces new incentives, including free beer, to reach COVID vaccination goal.(Fox News)
- Facing his July 4 vaccination deadline, Biden touts a major campaign, including free child care through big providers.(NYタイムズ)
今回発表された内容は、というと
- 親や介護者に対して予防接種の間、子供を無料で預かる
- スーパーボウルやメジャーリーグの試合へ招待
- ユナイテッド航空が1年間の無料航空券を提供する懸賞の実施
- アンハイザー・ブッシュ社(=バドワイザーとかボッシュビルの製造会社)は70%という目標を達成した場合、独立記念日に大人にビールを無料で提供
などです。実際にどうやってアンハイザー・ブッシュ社が奢ってくれるのだろう?と思いましたが、21歳以上の大人に5ドルのバーチャル・デビットカードを送ってくれるそうです。
これ以外に来週から毎週金曜日に薬局を24時間開けるなど接種時間の延長し、UberやLyftの利用を無料にし接種会場に行ける便宜を図ることも伝えています。また従業員に予防接種のための休暇を与える企業は税控除を受けやすくするとも言っていました。
新規に立てた政府のキャンペーンのウェブサイトでは珍しく日本語でも動画を作成していました。
私が知る限りスーパーのTargetでも店内のCVSでワクチンを接種すると$5のクーポンがもらえるキャンペーンをしています。
ワクチン接種の現状
今日現在のアメリカの立ち位置は少なくとも1回接種した成人(18歳以上)は63%です。
一方で南部の州ここルイジアナは相変わらず低空飛行です。6/2現在のCDCによるデータ(COVID-19 Vaccinations in the United States)を見ると18歳以上で1度でも接種した人は46%で、全国平均の63%を大幅に下回っています。
このような州の住民に接種を促すことが70%という目標達成に必要かと思いますが、そんな住民に大統領のメッセージは届いているでしょうか?Fox Newsでも伝えているから、耳にはしていること望みます。でも彼らにはインセンティブがまだ弱いかな。
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