多くの州で新型コロナに対する規制を緩和
最初に今日紹介する州の新型コロナ感染状況を紹介しておきます。カッコ内に数字がない場合は3/2/2021現在の数字です。
東京 | テキサス | ミシシッピ | |
---|---|---|---|
検査の陽性率 | 3.4% (2/28) | 12.3% | 14.9% |
1日の新規感染者数 | 232 | 8374 | 301 |
1日の犠牲者数 | 5 | 271 | 44 |
人口 | 927.3万人(2015) | 2900万人(2020) | 297.6万人(2020) |
出典
- 東京:都内の最新感染動向
- テキサス:Texas Department of State Health Services
- ミシシッピ: Mississippi State Department of Health
- アメリカの検査陽性率: Track Trends in COVID-19 Cases and Tests (ジョン・ホプキンス大学)
今日のニュース
テキサス州の話
大統領やCDCからはまだ時期尚早と勧告がありましたが、多くの州で新型コロナに対する規制を緩める発表がありました。テキサス州は3月10日からマスク着用義務の解除とどんなビジネスでも100%のキャパシティで行っていい、というものです。ちなみにこの「解除」ですが、ほとんどのメディアが「rescind」という言葉を用いてました。「lift」とか「end」と言った簡単な言葉を使ったところは少なかったです。
インタビュー動画も見ましたが、上記のことを公表するたびに拍手と歓声が起きていました。
報道官が後で確認すると、スポーツイベントやコンサートなども100%収容してやっていいそうです。日本の方だと「どの程度抑え込んだからこのような判断をしたか?」が気になりますが、上の表にもある通り、今日1日でも確認された新規感染者数は6,613人、疑われる人が1,761人、271人の犠牲者が出ています。
ミシシッピ州の話
同様にミシシッピ州でもマスク着用義務の解除とビジネスを制限なく行うことを許可する命令に署名をしました。
悲しいかなミシシッピはテキサスの命令の日とかぶっていまい、ほどんどがテキサスの事例におまけとして書かれていますね。ミシシッピでは室内での集まりのキャパシティを50%に制限し、K-12の学校ではソーシャルディスタンスが保てない時にマスクを着用し続けること、となっています。でも感染源は大人だと思いますけどね。フロリダ同様、春休みにマスクをしない大学生がビロキシやガルフポートのビーチやカジノ、バーなどにあふれることでしょう。
ルイジアナ州の話
上の2つの州ほど急ではないですが、私が住むルイジアナ州では元に戻るフェーズを昨年の秋以来初めて「3」に戻しました。
これだとレストランはキャパシティの75%、宗教関係(ミサなど)は人数制限なしになります。マスク着用義務はそのままですが、以前紹介した通り自治体でそれを拒否しているところがあります。
スポーツ観戦ですが、収容人数の50%まで観客を入れることを検討し始めたようです。
参考までにルイジアナ州は464.9万人の人口に対し3/2の新規感染者数は770人、犠牲者は19人、検査の陽性率は3.2%です。上の2つの州から見ればましに見えますが、統計が適当なのでなんとも言えません。
そのほかの州の対応
南部の州ばかりを紹介しましたが、ミシガン州やペンシルバニア州など他州でも緩和の動きがあるようです。
吉とでるか凶と出るか、神のみぞ知ります。こんなお国柄の人たちが多くの選手団を連れて7月そちらに向かいますから、東京や日本の方たちもお気をつけて。
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