一部の顧客が激怒したらしい
アメリカ全体でインフルエンザはまだ流行っていないようですが、大学内で無料で提供してくれる、というので接種してきました。年も取ってきているし、毎日複数の若者と会っていますから、用心に越したことはありません。
スカイマイル・プログラム再調整
デルタ航空が先月、2024年度のマイレージプログラムを発表し、さらに塩っぱくなったことを紹介しました。そのエアラインをたくさん利用する顧客ではなく、最もお金を使った顧客に利益があるように改変(改悪?)したものでした。
この変更に対して一部の忠実な顧客が憤り、それを鎮めるべくデルタ航空はさらに変更を加えるようです。
Delta Air Lines Makes Changes to Its SkyMiles Loyalty Program—Again
自分が偉い人だったら、顧客の心理を読めずにこのプログラム変更を担当した者、首だな。
再変更内容
WSJの記事によると、エリート・ステータスを取得するためにかかる費用を少し安くしたり、特定のクレジットカード所有者のラウンジ利用制限を緩和したりするとのこと。
また、トップクラスのステイタスを持つ人々への特別な特典も発表しました。デルタ航空でミリオンマイラーは、ステータスがアップグレードされるようです。
デルタ航空から今のところ直接メールなどで連絡がないんですが、どこで確認出来るんでしょうか?探してみたらありました。
Delta shares modifications, new benefits to SkyMiles loyalty program
必要なMQDs
以下に変更を紹介します。2025年度にエリートステイタスになるためのMedallion Qualifying Dollars (MQDs)が少し低くなるようです。
- シルバーメダリオン: 6,000 から 5,000 MQDsへ
- ゴールドメダリオン: 12,000 から 10,000 MQDsへ
- プラチナムメダリオン: 18,000 から 15,000 MQDsへ
- ダイヤモンドメダリオン: 35,000 から 28,000 MQDsへ
つまり航空券でシルバーを目指すなら年に$5,000使えば達成可能になりました。プラチナ・クレジットカードの利用だけだと1年で$5,000 MQDs×$20 per MQD = $100,000の利用が必要となります。冷静に考えるとこれでもかなり微妙です。日本と米国を1年に二往復しても、$5,000も使うかは微妙なところ。エコノミークラス利用では無理です。
デルタ・スカイクラブへのアクセス
デルタ・スカイマイル・リザーブとリザーブのビジネスカードを所有している会員への待遇も改善するそうです。2025年2月運用開始です。
- カード会員は年間15日(10日間からアップ)の利用が可能、24時間以内の利用はすべて1日としてカウント
- カード会員は15日を使い切った場合でも、1日あたり50ドルでアクセス権を購入可能
- カード会員は年間$75,000ドル以上カードを利用すると利用回数が無制限となる(これは変更なし)
- メダリオン会員には、スカイクラブの年間個人会員資格を695ドルで購入可能。
ぱっと読む限り、クレジットカード利用額に関係なくラウンジ利用回数が5回増えましたが、有り難く思う人はどれだけいるんでしょうか?
マイレージが沢山ある人
マイレージ残高が多い顧客には、ステータスを維持出来るよう特別な複数年オプションを提供するようです。しかし10万MQM(距離)ごとに1年間無料のメダリオン資格を選択ってなっているんです。10万MQMって日本2往復程度では達成出来ないから、自分のような利用者に恩恵はなさそうです。
マイル修行僧への特典
2024年2月1日から、すべてのミリオンマイラーの年間無料ステータスの達成レベルをアップグレードする、と書かれています。
- 600万マイル以上だとダイヤモンド会員ではなくDelta 360o獲得
- 500万マイル以上でもプラチナム会員ではなくDelta 360o獲得
- 400万マイル以上だとプラチナム会員ではなくダイヤモンド会員獲得
- 300万マイル以上でもゴールド会員ではなくダイヤモンド会員獲得
- 200万マイル以上だとゴールド会員ではなくプラチナム会員獲得
- 100万マイル以上だとシルバー会員ではなくゴールド会員獲得
もしマイレージ獲得数だけでこれが達成されるのなら、修行僧は増えるでしょうね。自分のマイレージを確認してみましたが、1Mマイル獲得は程遠いです。やる気すら起きないレベルです。
この他、プラチナ及びダイヤモンド会員には新しく拡張したチョイス特典オプションが提供されるようですが、私には関係ないので割愛します。例えばですが、翌年のMQDsを獲得しやすくするよう、ダイヤモンド会員に2,000ドル、プラチナ会員には1,000ドルをMQDとして提供するようです。
まとめ
たとえデルタのクレジットカードを利用するにしても、シルバーメダリオンですら達成出来るかどうか怪しい微妙な変更でした。自分には関係のなかった調整でした。
ビジネス客ではなく一般客だとメダリオン達成は相変わらず難しそうです。
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