デルタ航空・ロイヤルティプログラム改悪

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スカイマイルは消費額重視へ

昼間大学のオフィスにいると「水を飲むな」というお達し。何が起きたのかと言うと、ダウンタウンで行われている請負工事によって断水が起きたからとのこと。

Boil advisory issued for some areas of Lafayette due to water break Downtown

だったら計画断水すればいいのに、なぜ今日になって水が止まったから飲むなってなるんでしょうか?思いっきり朝から蛇口から出るお水で作ったコーヒーを飲んでいました。自分のお腹は大丈夫か?

デルタ航空の上級会員獲得は難化へ

ヒューストンへ1日6便へ

未だに年末の一時帰国のチケットを探しています。最近唯一のいいニュースは、ここラフィエットからヒューストンを往復するユナイテッドのシャトル便が増えたことです。

United adding two additional Houston flights

これでラフィエット空港(LFT)からヒューストン空港(IAH)へ毎日6便飛ぶことになりました。これで少しでも他の都市への乗り継ぎが向上することを祈ります。アメリカンやデルタは主要都市へ1日4便しかないので今後ユナイテッドへの依存が高まりそうです。

スカイマイルズ、改変(改悪)へ

WSJを読んでいるとこんな記事が目に止まりました。

Delta Loyalty Program Changes Reward Biggest Spenders Most

デルタ航空のマイレージプログラム・スカイマイルはライバル他社と比べた場合、航空券を買って彼らの飛行機に乗ることを重視してきました。昔のノースウェストの流れでマイルが消滅することはありませんし、エコノミーでも乗れば乗るほどマイルが溜まりました。それが2024年以降、同社と提携するクレジットカードの利用額に応じてエリートステイタスを与える方向へ大きく変換するようです。

エリート会員達成のために必要な金額

例えば現在デルタ航空の顧客は3,000ドル相当のフライトを利用すれば、最低ながらシルバーステータスを獲得出来ました。これは1年に日本とアメリカを2往復すれば達成することが出来、ビジネス客ではなくても達成出来うる額でした。

それが来年からはフライトの回数(MQSs)と距離(MQMs)に基づく条件がなくなる代わりに、その倍の利用(つまり単純に3~4往復)が必要となるのです。私は20年以上アメリカにいますが1年に3回も日本に帰ったことはありません。

気づくと今日デルタ航空からもメールが来ていました。来年以降必要になるMedallion Qualification Dollars (MQDs)は以下の通りだそうです。

  • Silver Medallion: $6,000 MQDs
  • Gold Medallion: $12,000 MQDs
  • Platinum Medallion: $18,000 MQDs
  • Diamond Medallion: $35,000 MQDs

MQDsの集め方ですが、

  1. チケット料金$1につき$1MQDが貯まる
  2. アメリカンエクスプレスのデルタ・スカイマイルのプラチナ・カードを$20使うたびに$1MQDが貯まる
  3. アメリカンエクスプレスのデルタ・スカイマイルのリザーブ・カードを$10使うたびに$1MQDが貯まる

だそうです。単純に航空券でシルバーを目指すなら年に$6,000、ゴールドなら$12,000です。プラチナ・カードの利用だと1年で$6,000 MQDs×$20 per MQD = $120,000、リザーブ・カードならその半分の$60,000でシルバー会員を達成します。ただし前者カードの年会費は$250、後者は$550であることも考慮しないといけません。これだけ使ってシルバー会員しかなれないのは、昔の状況を考えるとかなりしょっぱいです。

その他の制約

特典としてのラウンジ利用もかなり制限があるようです。すでにデルタ航空は訪問時間を3時間に制限したり、年間パスの購入者を制限したり、料金を値上げしたりしてきました。それでもまだ足りないとのこと。

リザーブカード保持者は無制限にデルタのラウンジ利用出来たのに、今後はそれを維持するために年間$75,000ドル以上カードを利用しなければならなくなりました。さもなければ10回に制限されるそうです。プラチナカード保持者に限っては、それだけでは来年からデルタ・スカイ・クラブを利用できなくなるようです。自分なら退会するな。

まぁ今後はビジネスで本当にカードを利用している人だけが使えるようになるんでしょう。そうしたら確かにラウンジの混雑は解消されるはずです。一般的な人々の満足度は知りません。

改変する理由

これらの背景には提携クレジットカードが航空会社に大きな利益をもたらすからです。WSJの記事によればデルタ航空はアメリカン・エキスプレスとクレジットカード契約をすることで今年65億ドル(1ドル147円換算で約96億円)、最終的には100億ドルの収入を見込めるとのこと。この額は会社にとって確かに魅力的で、この数字をさらに伸ばしたいに違いありません。

まとめ

自分の場合、特に最近デルタの利便性が悪くなって利用する機会が激減しました。日本にも24時間以内でなかなか帰れないので、長い間贔屓にしていたものの使うことを諦めましたし、クレジットカードも解約しました。

さらにマイルが貯めづらい、となるとさらに検討から外れてしまいますね。ハブ空港であるヒューストンへのアクセスも考えると、うちの場合、今後はユナイテッド一択になりそうです。

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