ワクチン関係の話、つまみ食い
心配された悪天候ですが、幸いなことにここルイジアナ州・ラフィエット市ではトルネードが起きることなく、時折くる嵐もそれほどではありませんでした。ただ他州では被害が出ている模様です。ここのところ自然災害(人によっては気候変動による人災?)が多いですが、被害にあわれた地域の1日も早い復旧・復興を祈ります。また今日25日、アメリカでの感染者延べ人数が3000万人を突破しました。
ルイジアナでもすべての大人がワクチン接種対象へ
先日、ルイジアナではワクチン接種対象の年齢が65歳以上のまま、なかなか引き下げられない、ということを書きました。
ところが昨日になって急に16歳以上の大人がすべて対象になる、という声明が州知事から出ました。
Starting Monday, March 29, ALL Louisianans 16 and older will be eligible for a COVID vaccine. Visit https://t.co/nPaxdKaOXy for more information.
Don’t miss your shot, Louisiana. #lagov pic.twitter.com/XmWwupFc8K
— John Bel Edwards (@LouisianaGov) March 24, 2021
順次対象年齢を引き下げていく、というのが当初の話でしたが、一体なんだったんでしょうか。以下のカルフォルニア知事の知事の話だと今後ワクチン供給が有意に増加する、とのことです。
ちなみにカルフォルニア州でも4月1日から対象が50歳以上、4月15日には16歳以上の大人すべてが対象となるので、段取り的にはどの州も同じと感じました。実際のワクチン供給状況を教えてくれるサイトを探したら、CDCが提供していました。
このリンクを辿ると例えば以下のようなグラフを閲覧出来ました。確かにワクチン供給量が3月29日以降さらに増えるのがよくわかります、なるほど。
ファイザーとモデルナのワクチン、妊婦さんや授乳中のお母さんにも安全
今まで妊婦さんや授乳中のお母さんはもともとの治験で対象になっていませんでしたが、今日American Journal of Obstetrics & Gynecologyという雑誌に発表された論文によれば、ワクチン接種した場合、妊婦さんや授乳中のお母さんもそうでない女性を比較しても同様なレベルの抗体が体内で作られること、そして接種後の副作用の出方で妊婦さんとそうでない方の間に違いはなかったことがわかったそうです。治験参加者の人数は全部で131人、そのうち84人が妊婦さん、31人が授乳中、16人がどちらでもない同年代の女性でした。
さらに大きな発見として、お母さんの体内で作られた中性抗体はへその緒の中の血液や母乳にも見られたので、それらを通じて赤ちゃんに免疫伝達が可能であることが示されたことです。これならお母さんも安心、ワクチンを受ける動機にもなると感じました。
ファイザー社は子供を対象にした治験実施へ
ファイザー社は6ヶ月から11歳の子供を対象としたワクチンの治験を始めたようです。
12歳から15歳を対象にした治験はファイザー社、モデルナ社ともに昨年12月からすでに始められていて、今後数週間で結果を提出出来ることを期待しているようです。モデルナ社は6ヶ月から11歳の子供を対象とした治験を今月初めからすでに行っている、とも上の記事に書かれていました。子供は比較的罹りにくく、罹っても重症化しない傾向にあるため治験の順番は後になっていますが、それでも彼らをウイルスから守り、そして集団免疫を達成するために子供もワクチン接種は必須、とも紹介されています。
ファイザー社は今年末をめどに初期的なデータを出すことを目標としています。ワクチン接種の安全確認と理解が進み、一日でも早くパンデミックが終わることを望んでやみません。
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