MLB野球中継での「座って下さい」の意味

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Sit downは野次でよく聞く

今日は夏学期最終日でした。勤務先の大学は2学期制(セメスター制)ですが、6月~7月にいくつかのクラスを開講し、集中講義を行っています。本来4ヶ月の内容を2ヶ月で提供するので授業の進度は早く授業もほぼ毎日しかも長時間ありますが、学生側としては短期間でエクストラの単位を取得可能のため、希望する授業が開かられるならば取る人も少なくないです。事実、アメリカだとこの夏学期に授業を取ることで、3年で大学卒業が可能になっています。

自分も夏に1科目教えましたが、無事全員の成績を期限までに大学側に提出して今日を迎えられたのでほっとしています。

元の記事「謎の日本語」?

MLBで日本人選手の活躍に伴い、日本語のニュースでも大リーグの話題を取り扱うところが増えました。ただ英語の記事を恐らく機械翻訳で訳しては、それに日本語を加えて記事にしている例が多く、読んでいて内容が?ということが多々あります。言語はやっぱり難しいですね。お小遣い頂ければ私、喜んでヘルプしますが、まだ問い合わせはありません(笑)。

今日はその逆バージョンを紹介します。以下の記事を参照下さい。

二刀流劇場・大谷翔平に突然“謎の日本語”を叫んだ米実況が話題「何のつもりw」「朝から笑う」

こちらの実況が「スワッテクダサイ!」と言っていますが、確かに「Sit down」を直訳したんでしょうね。記事にもある通り「(三振したから)ベンチに戻って座ってろ」という解釈であっています。

野次の飛ばし方

アメリカで野球を観戦しているとこの「Sit down」という言葉、観客からの野次でよく聞きます。ただいわゆる命令形ですし、言われた選手はいい感じしないのでかなり挑発的な野次です。贔屓にしているチームの投手が圧倒的でないと、相手を発奮しかねません。

使い方

私が以前在籍していた大学だと以下のような歌というかフレーズがありました。打者が2ストライクと追い込まれると、地元で試合がある日は必ず来る名物おじさんが口ずさみ始めます。

「♪Left, right, left, right…♪」

これは三振後、自軍ダッグアウトに向かってとぼとぼ選手が歩いていくステップを表現しています。三振したら一塁に向かって走らないので、こうなるぞ、という煽りです。実際三振すると、その選手の歩調に合わせて「Left(左), right(右), left, right…」とベンチにたどりつくまで怒鳴り続けます。

選手がダッグアウトにたどり着くと彼らがする動作、つまりヘルメットを脱ぎ、バットをバット置き場に置くことを促します。

「♪Throw your hat, throw your bat…♪」

いちいちやることを観客が命令するので、選手にとってウザいはずです(笑)。

それで最後に選手がベンチに腰掛けるのですが、それに合わせて最後にさらに声を荒げて叫びます。

SIT DOWN((打てないんだから)、座ってろ!)

となります。

応用編

かなり侮辱的な言葉ですがSit downはそれでもキレイな言葉で、

Sit Your Axx Down, pom-pom」(注:xには実際別な文字が入る)

というフレーズも聞いたことがあります。かなり汚いスラングですので、

英語が母国語でない方は絶対使わないで下さい。

私は同席したアメリカ人の友人(当時私も彼も大学生)が「言え言え」と促すので一度だけ実践で使いましたが、聞こえたのか試合中なのに思いっきり相手選手に睨まれました。この様子を見て周りにいた友人や観客(=地元民)は大笑いし、多くの方からハイファイブを求められましたが、あくまでもホームゲームで圧倒的に勝っていて周りに味方がいたときの出来事です。特別な状況でない限り、絶対に使わない方が身のためですので、ご注意を。

その他の言葉

この言葉以外でも打者が明らかにフェンスを超えるような打球(HR)を打ったとき「(It’s) Gone」とか「Good bye」と言葉はよく耳にします。日本語だと「行ったー」という感じです。また投手が打てそうにないような球を投げたときには「nasty」という言葉がよく使われます。コースが「ビタビタ」の時もあれば、変化量が多いときも使い、日本語にすればこれは「汚い」ではなく「すごい」です。悪い意味が転じていい意味になった感じです。もしかしたら「ヤバい」の方が同じように元々の意味から使い方が変わってすごい時にも使うから、近いかな。

今度ツイッターか中継を英語で聞く機会があれば、実況の人たちなどがこのような言葉を発しているか、注意して聞いてみると面白いと思います。

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