小中学生に必要なら留年を承認@フロリダ、ザリガニ高騰中@ルイジアナ

A king cake
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今日は大学の看護学科主催で、教員向けの新型コロナウイルスとワクチンに関するセミナーがありました。地元の病院の医師も含めて1時間半ほど話がありましたが、自分にとって特別新しいことはありませんでした。むしろこんな基本的なことを教員にも説明するのか、とびっくりしました。ルイジアナでは今日発表があり、2月8日からはワクチン接種の対象を65歳まで引き下げる、ということですが、私にはまだ関係なさそうです。

ルイジアナ近辺のニュース

キングケーキは需要少な目か

2月に入り本来ならマルディグラの話題が持ち切りのはずですが、パンデミックよりパレードは全て中止。大人しくならざるを得ない状況です。本来ならキングケーキを買っては職場の友人とかで少しずつ食べるのですが、今年は人が集まれず需要が少ないのか早々とセールになりました。

ザリガニ価格が高騰

一方で今週末にスーパーボウルを控え、今旬の食材ザリガニの値段がシーズン途中で急に上がってニュースになっています。先週から寒くて取れる量も下がっていることが原因だとか。

こんなことは何十年やってって一度もなかった、とのことです。もっとも私はどうしても食べたい!という人でもないですし、少し経つと値段が落ち着くのも知っているので待つことにします。ちなみにザリガニのボイルを知らない方のために、作り方の動画を紹介しておきましょう。この風景はこちらで何度も見ました。

一つだけ言うとしたら、値段の違いはザリガニの質に多いに関係します。食べてもあまり美味しくなかった、という方、残念ながら安いものを掴まされましたね。多少高くても新鮮なザリガニが美味しく料理されたものをお試し下さい。大きいレストランより、掘っ立て小屋でシーズン中だけ営業するザリガニ・ボイル専門店がお勧めです。もっともこの辺りに来ないとそんなお店ないのですが。

全米的なニュース

3つ目の緊急ワクチン接種許可申請

いいことと言えば、ジョンソンエンドジョンソン(J&J)がFDAにワクチンの緊急許可申請を出しました。

ただ審議委員会は2月26日に開かれるとのこと。つまり2月中にこのワクチンが出回ることはないとのことです。ファイザーの時は3週間ちょっと、モデルナの時は2週間ちょっとだったそうですから、この程度の時間を置くことは普通のようです。

既報の通りチンパンジー由来のアデノウイルスを利用したDNAワクチンのため保存が冷蔵庫でよく、接種回数も1回です。報道されている数字だと予防効果は中程度から重症の新型コロナ感染症に対して66%、入院や死を防ぐという意味では85%ですから罹らないだけでなく重症化を防ぐ意味で接種意義は十分にあると言えます。また変異種に対しても効果があることも言われてますね。

感染者、入院者減で制限を緩和する州が続出

先日まだまだ多いとは言え1日の感染者や入院者、犠牲者が減っていると書きました。

ただピークが過ぎただけで第一波、二波のピークよりは遥かに多いのですが、慎重な北東部の州ですら制限の緩和をし始めました。

ここに書かれているのはニューヨークやニュージャージー、マサチューセッツやロードアイランドです。ルイジアナと比べれば感染率は半分ぐらい低いですが、人口密度は倍以上の地域が多いので、変異種の感染拡大がないことだけを祈ります。

フロリダ州で同じ学年を繰り返す処置を認可へ

これは制定しなくても出来ることだと思っていたのですが、パンデミックにより理解が進まない小中学校の生徒に対し、来年同じ学年をもう一度繰り返すことを承認するとのことです。

ミシシッピに居た時は少なくとも小学校の過程で2回やり直した生徒がいました。ルイジアナでも同様な例を聞いたので「今更なの?」と思いましたが、無理をせず学力到達度に応じて進級させる雰囲気を作っているのはアメリカの良いところだと思っています。今まで「分からないのに分かったことにして進級させることは後々生徒が不利益を得る」と言ってきたのですが、多くの日本人には受け入れられないことでした。「生徒のプライドが」という声を聴いたことがありますが、根拠のないつまらぬプライドは早いうちに摘み、本当に必要なプライドを実力とともに形成すれば良い、というのが私の考えです。しかし浪人や留年が少なからず就職や昇進に影響するのが日本という国ですから、日本にこのような考え方が浸透するのは難しいでしょうね。逆に言うと飛び級という考え方も浸透出来ないでしょう。歳をいつまでも気にする文化ならではのことです。

コメント

  1. Coquina より:

    はじめまして。フロリダの公立小学校で教師をしているCoquinaと申します。
    以前からこちらのブログは拝読しておりました。
    フロリダの小中学生のリテンションのニュースですが、私も今更・・・と思いました。
    珍しいことではありませんし、パンデミックでリピートする生徒が多く出るのは予想していました。
    ただ、アメリカにも根拠のないプライドを気にする親がたくさんいるのも事実です。
    毎年、2月頃からリピートした方が良いと思う生徒の親御さんと面談をするのですが、今までに何度「うちの子は絶対リピートさせない!」と怒鳴られたことか・・・(笑)
    こうして州レベルで承認することで、少しでも親の理解が得られたらいいと思います。
    ちなみに私の息子、小学校低学年で1年リピートしました。
    学力が伴わず、無理して進級させて苦しむのは目に見えていましたから。
    それを日本にいる家族や親戚に話したところ、かわいそう、不憫だと言われ、この世の終わりのような反応をされました。
    息子が小学校高学年から高校を卒業するまでHonor Rollでいられたのは
    あのリピートのお陰で自信がついたからだと今でも信じています。

    • Coquina様、

      初めまして。コメント頂きありがとうございます。またブログを読んでいただき恐縮です。アメリカでももう一度やり直すことに反対される親御さんがいる、という話に驚きました。こちらの方が少し遅れることに対して日本より寛容かと思っていました。

      反省をこめて私自身も多いに経験があるのですが、分かったフリをして後に大きなしっぺ返しが来ること多いんです。問題を先送りにしてその場をしのいでいるだけで、何も解決になりません。それでも仕事上、立場上「フリ」をすることがあるのですが、生徒として学んでいるときは「何でも質問出来る、わからないと言える」特権があるので、ぜひ「分かったフリ」はせず、分かるまで聞いて理解しようとする姿勢、そして大人としてはそのような環境を作ってあげたいなと考えています。儒教の影響で日本人は歳を気にすると理解していますが、何でも皆一緒に横並び、ということを子供に強制するのは酷だなと感じています。

      息子さんのような例を聞けて嬉しいです。でも恐らくやり直す、と決めたときでも前向きに捉えて頑張った息子さんは素晴らしいですし、温かくサポートされたご両親にも大きな拍手をお送りしたいです。

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