アメリカで生活する面倒さを痛感
COVID-19流行ってる?
先週夏学期が終わり担当していたクラスの採点をしていたのですが、28人の生徒のうち2人が新型コロナ感染を理由に提出物の期限延長を求めてきました。家で出来る課題なのでそれほど症状がひどくなければ締め切りに間に合うはずですが、特に医師の診断書も求めず認めることにしました。今回は性善説を取ったわけです。
そもそも学生さんが新型コロナ感染を理由にこのような処置を求めたのは久しぶりのことでした。ここ2年なかったと思います。アメリカではとっくの昔に件数を数えることを辞めましたが、CDCにはまだ指標が残っていました。
Current Epidemic Growth Status (Based on Rt) for States and Territories
Rt is estimated using data on emergency department visits reported through the National Syndromic Surveillance Program (NSSP)と書いてあるので、Rtは報告された救急外来受診のデータを用いて推定しているみたいです。必ずしも感染件数とは比例せず、医者にかかる必要がある症状を持つ患者さんの数でしょうか。
ルイジアナ州を含む南側の地域で感染が広がっている感じです。確かにコロナ患者は増えているのかも知れません。調べると日本も同様な状況なんですね。
3 year free replacement warrantyとは
状況
先日飛行機のトラブルについて書きましたが、泣きっ面にハチの状況が続いています。車のディーラーに持っていってオイル交換をしましたが、バッテリーが弱っているとのこと。測定によると750 cold cranking ampsが400ちょっとしか出ないという話でした。
確か2年前くらいに弱ってエンジンがかかりづらくなったので慌ててウォールマートに入って交換した記憶があります。トランクを開けて確認してみました。7/22というシールが見えるように2022年7月に購入したものでした。
バッテリーぐらい自分で交換できますが、その下に「3 Year Free Replacement Warranty」という文字が見えます。3年の間は無償で補償と理解し、2年でヘタれたのなら無料で交換してもらえるはずです。購入したウォールマートに車を持っていきました。
交渉
ウォールマートのカーケアセンターに車を停め、店内に入って状況を伝えました。レジにいた現場担当者に見せたものは
- ディーラーでもらったバッテリーの診断結果と測定値
- スマホで撮影した上の画像(購入年月と3 Year Free Replacement Warrantyが入ったバッテリー)
の2つです。購入時のレシートはその場で持っていませんでしたが、携帯の番号と車のナンバープレートからすぐにそこで購入したことはすぐに理解してくれました。
しかしすぐの無料交換をお願いした所、渋られました。改めてウォールマートで測定し不良であることを確認すること、そして無料ではなく残った月割額を割引したprorated価格で新品と交換と言われました。前者は受け入れられますが、後者は理解不能でした。
一旦車に戻って確認すると上の画像のようにバッテリー上部にウォールマートに戻せばリサイクルで新しいバッテリー購入に割引を与える(Return to Walmart for recycling and credit toward a new battery.)とは書いてありました。でもそもそも3 Year Free Replacement Warrantyって何よ?恐らくそれは保証期間後の話でしょうに。
あらためてその担当者に説明を求めましたが、理屈ではなくそういうもの、という話の一本槍。どこかの組織にも存在する頭を使わない説明パターンです。その方と話し合いは無駄と判断し、スーパーバイザと話をさせてくれ、とお願いしました。納得した表情ではなかったですが、スーパーバイザを呼んできてくれました。
スーパーバイザにもう一度これまでの状況と3 Year Free Replacement Warrantyに対する現場担当者と私の理解の違いを説明しました。もちろん「私の理解が間違っているのならその旨伝えて欲しい」と丁寧に伝えましたが、ものの1分であっさりと「バッテリー不良確認後、無料交換とする」と応じてくれました。謝罪はありませんでしたが「貴方の理解が正しい」と言ってくれました。交渉終了。
その後バッテリー不良が再確認され、新品と交換作業が施されました。最後にレジで先ほどの現場担当者と会いレシートをもらいましたが、もちろん謝罪の言葉はありませんでした。ま、これがアメリカ式と理解していますが、なんだかね。
彼と話すだけでなんだかんだ1時間近く時間を無駄にしました。これも嫌。
まとめ
前回の航空会社の件もそうですが、何でもかんでも抗議するクレーマーにならぬよう気をつけているものの、明らかにオカシイのに大人しく引き下がっていてはこの国アメリカでは生活出来ません。恐らく接客サービスに完璧さを求めず、何かあればその都度対処していくというのがこちらの文化で、消費者としては些細なことでも何かあれば抗議するのが普通なんでしょう。その方が経営やサービス導入のスピードとしては速いですけどね。
でも消費者としては普通のことが普通にいかない機会が多いと非常に疲れます。たまにそのいい加減さに助けられることもありますが、海外に住むにあたり日本人がいつまで経っても慣れないことの一つだと思います。
追伸
ちなみにアメリカ人同僚にウォールマートでこんなことあったんだよね、と話をしました。自分の英語の解釈があっているか確認したかったのです。彼も私の理解に同意してくれた上で以下のアドバイスをしてくれました。
「オレだったら無償交換に応じない時点で他の場所で買うからバッテリーの全額返金を求める。どれだけ使ったか、使ってないかなんて関係ない。スーパーバイザーと話すのも時間の無駄。」
なるほどこれほど強気に交渉すべきでしたか。勉強になりました。
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